2009.7.7

Vol.013 日本有数のIT企業を辞めて、映像の世界へジャンプイン。心に響く“映像”をつくって、よりよい社会に貢献したい

映像プロデューサー 牛山朋子さん
映像プロデューサー 牛山朋子さん
Profile
慶應義塾大学政策・メディア研究科卒業後、出版社勤務を経て、楽天株式会社に入社。企画・マーケティングを中心とした部署を経て、フリーペーパー『楽天マガジン』の初代編集長に。2007年夏、日米合作映画に携わったことをきっかけに楽天を退職し、映像の世界へ。現在は、映画、テレビ、ドキュメンタリー等のプロデュース業務を行っている。○映画『うまれる』のサイトはこちら>>

「“うまれる”という原点から
“自分”の存在の尊さを見つめる映画をつくる

 ここ数年で、出生率が増加傾向にあり、雑誌などでも出産をテーマにした特集をよく目にするようになった。さまざまな子育て支援策の充実が図られ、昔のように“仕事か結婚か”という二択ではなく、人生の中の1イベントとして、自然なカタチで結婚、出産を考える女性が増えているように思う。

 そんな流れの中、2010年の公開に向けて、現在撮影が進められているのが『うまれる〜ボク、パパとママを選んで生まれてきたよ〜』。命がこの世に誕生する現場や、こどもたちの胎内記憶など、“うまれる”や“生きる”というダイレクトなテーマを捉えたドキュメンタリー映画だ。

 通常の映画は、公開2ヶ月前にサイトを立ち上げ、プロモーションを展開していくが、『うまれる』は、制作開始と同時にサイトをオープン。映画に出演してくれる妊婦や胎内記憶を話す子どもたち、映画のサポーターを随時サイトで募集しながら、取材の様子をブログやmixi、メルマガなどで配信して、インタラクティブに制作を進めていくという、これまでにはない新しい手法を用いている。

「人はみな、何らかの役割を持って、自分の意志で親を選んで産まれてくるそうです。“うまれる”という人間としての原点に立ち返って、それまでの人生を見つめ直すことで、より多くの人が“自分”という存在の素晴らしさに気づいて欲しいというメッセージを伝えられたらと思っているんです」。そう話すのは、この映画を制作する映像プロデューサー、牛山朋子さんだ。

「多くの女性たちの取材を通して、決して逆戻りしない貴重な時間である、その方たちの人生の一場面を一緒に過ごさせてもらえるのは本当に貴重な経験です。そこで起こった喜び、感動、学び、時には悔しさ、悲しみを映像を通じて多くの人と共感できることは、とても大きな意味を持っていると思うんです。とくに今回のドキュメンタリー映画は、“命の映画”なので、責任とプレッシャーをものすごく感じています」

写真
『うまれる』で撮影した、生まれたばかりの赤ちゃんの写真。現在も、映画の応援メッセージや出演希望のメールが、毎日コンスタントに届くのだそう。「予想以上に反響があって、とても驚いているんです。関東近辺に限られてしまいますが、行けるところはすべて行って撮影できたらと思っています」

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