2009.11.3

Vol.021 40歳を目前に、無理のない週末起業からスタート。パーソナルコーディネーター(R)を資格として広めたい

パーソナルコーディネーター(R)井上志津佳さん
パーソナルコーディネーター(R)井上志津佳さん
Profile
大手アパレルメーカー、ミセス系ブティックでファッションアドバイザー、バイヤーとして勤務していた経験を生かして、2006年1月に週末起業という形でパーソナルコーディネーター(R)の活動をスタート。2008年春に完全独立。2009年5月に一般社団法人日本パーソナルコーディネーター協会を設立し、8月より、パーソナルコーディネーター(R)認定講座を開講中。○井上さんのブログ>>

「立ち位置を変えてみる」
発想の転換で、自分のやるべき仕事に開眼

 知人の紹介やWebサイト経由で、依頼は少しずつ増えて行ったが、パーソナルスタイリストとして一本立ちするにはまだ不十分。そう感じた井上さんは、ビジネススクールやセミナーに通って、経営や集客、マーケティングの手法を学ぶようになった。

「営業は苦手なので、集客については、インターネットを利用して行いました。家にいながら、時間を有効に使ってできるので、週末起業という私のスタイルにも合っていたんです。見込みのありそうな女性が集まるコミュニティに種まきをする、ということを徹底して行いました。無駄に手を広げずに、ターゲットとするお客様を絞ってアプローチするので、成約率も高いことに気づいたんです」

 2007年8月には、トレンダーズの女性起業塾にも参加。女性起業家同士のネットワークも広がり、そこで学んだノウハウを生かしながら順調に事業を拡大させていき、2008年春に、完全独立を果たした。だが、そこで井上さんは、また新たな問題にぶつかってしまう。それは、フリーランサーなら誰しもがいつか経験する「ひとりの限界」だった。

 体ひとつなので、パーソナルスタイリストとしての「ショッピング同行」と「クローゼット診断」のサービスを提供できる数にも限界があり、結果、収入にも限界がある。しかも、クライアントからの依頼待ちの業態なので、売上の良い月と悪い月で波がある。でも本来、洋服を買うのに必要のないお金なので、その部分で価格を上げることはしたくない。どうしたら、収入を安定させることができるのだろうか……。

 いろいろ悩む井上さんを救ったのが、とあるセミナーで聞いた「立ち位置を変えてみる」という言葉だった。

「せっかく早いタイミングでパーソナルスタイリストという仕事を始めたのだから、自分がそのサービスを提供するだけでなく、講師として育てる側に回ろう」。そう考えた井上さんは、収入源として講師業をプラスして、そちらで講師料を高めて行く努力を始めるように。さらに、2008年12月には、新公益法人制度がスタートしたタイミングで、「一般社団法人日本パーソナルコーディネーター協会」を設立。商標登録を取得し、「パーソナルコーディネーター®」という資格を確立させた。

写真
「ワードローブ診断中」の様子。不要な服をピックアップして、残った服でのコーディネートや買い足しアイテムを提案してくれる。さらに、後日コーディネートファイルを送ってもらえるのもうれしい。

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