2009.11.17

Vol.022 表現者であり指導者。音楽で生きるために選んだふたつの道

ヴォーカリスト・ヴォーカル講師 平井あみさん
ヴォーカリスト・ヴォーカル講師 平井あみさん
Profile
5歳でピアノを始め、中学・高校時代はバンドに参加。高校在学中に出会ったヴォーカルの先生の影響でジャズに興味をもち、アメリカへ留学。在学中から個人での演奏活動を行う。一方で、講師としての仕事にも楽しさを覚え、2005年に帰国後はヴォーカリスト兼ヴォーカル講師としてフリーランスに。現在、2枚目のオリジナルアルバムを2010年上旬に発売予定!○平井さんのサイト>>

ジャズとの出合いが
人生を大きく変えていく!

 ふたつの仕事を同時に叶えるために、フリーランスの道を選んだ人がいる。平井あみさん、ヴォーカリストであり、ヴォーカル講師。表舞台に立つ「表現者」と、裏方として教える「指導者」を両立させ、独自の音楽ワールドを展開する。なぜこうしたワーキングスタイルに行き着いたのか? それには高校卒業後、アメリカへと渡り、音楽留学を果たしたことが大きく関与している。

 そもそも音楽との出合いは5歳のとき、ピアノを習い始めたことがきっかけだ。やがて、歌うことの楽しさにも目覚め、高校に入るとヴォーカルの個人レッスンを受けるように。当時は、ポップス系バンドに参加し、バックコーラスやキーボードを担当していたが、あみさんの“歌うこと”に対する真剣さを知った先生は、アメリカへの音楽留学を提案する。

「その先生の影響でR&Bやジャズに興味をもつようになったのですが、本格的に歌をやりたいなら、本場に行ってはどうか、とアドバイスされて……。私自身、ずっと歌っていきたいと考えていたので、年を重ねるごとに歌い手の人間性が表れ、味わいを増すジャズには惹かれていました。それで迷わず留学を決意したのです」

 正直なところ、“シンガーとしてデビューする”というのが一番の目標なら、あみさんの実力とルックスがあれば、高校在学中にデビューするのも夢ではなかっただろう。だが、彼女が目指していたのは “長く歌い続け、音楽とともに生きること”。それには、ジャズほどふさわしい音楽はない。

 とはいえ、両親にしてみれば両手をあげて賛成というわけにはいかなかった。父はフォークギターを、母はフルートを親しむ家族ではあったが、「音楽で食べていきたい」という娘の思いを受け止めるのは難しく、心配は募るばかり。「そこで、少しでも安心させたくて、奨学金を得て、Jazz学科で名高いノーステキサス州立大学に入学しました。おかげで、私の真剣な思いを少しずつ理解してくれるようになりました」。

写真
ある日のライブの模様。場所や日によって編成を変えるそう。歌っているときのあみさんの表情はとても楽しそう!

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