会社に雇われるか、フリーランスという雇われない働き方を選ぶか。その価値観の形成には、育った環境が大きく影響しているといっても過言ではない。
「和菓子職人から転向して造園業を営む父の影響で、子どものころから“自分で自分の仕事をするのが当たり前”という家庭で育ちました。日常生活の中で経営者的な視点と感覚を自然と身につけていった気がします」と話すのは、樹木医というニッチな分野で活動している岡山瑞穂さん。
樹木医とは、その名の通り、巨樹や古木林の診断や治療を行ったり、樹木を保護する知識の普及・指導を行う専門家だ。財団法人日本緑化センターが実施している資格審査で、国内ではまだ1730名(2009年12月現在)、そのうち女性の割合はわずか3%だという。岡山さんは、熊本県で女性第一号の樹木医でもある。
熊本県で育ち、短大卒業後、造園建設会社でデザイナーとして働いていた岡山さん。さまざまな植栽計画に関っていくうちに、見た目の華やかさやを重視するあまり、樹に負担のかかる無理のあるものが多いことに気づき、次第に疑問を持つようになった。そこで、デザインの幅を広げるきっかけになればと始めたのが樹木医の勉強だった。
勉強するにつれ、樹の魅力にどんどん引き込まれていったが、受験勉強はかなり大変だったそう。出産を挟んでの約2年間、造園協会が主催している勉強会に通ったり、先輩樹木医の会社でアルバイトをしながら勉強を続けた。授乳中の子どもを寝かしつけ、朝3時に起きて出社前まで勉強する、という勉強漬けの生活を経て樹木医に合格できたときは、本当にうれしかったと話す。
「樹木医的な視点が加わって、自分自身でも納得のいく、意味のある植栽計画ができるようになったと思います。その土地にしか育たない樹を使って、その土地だからできることを追求すれば、自然と樹も健康になり美しく映える。見た目だけでなく、その先にある美しさに価値を見いだせるようになりました」
さすが、デザインのできる樹木医、樹木診断のできるデザイナーの言葉である。
「和菓子職人から転向して造園業を営む父の影響で、子どものころから“自分で自分の仕事をするのが当たり前”という家庭で育ちました。日常生活の中で経営者的な視点と感覚を自然と身につけていった気がします」と話すのは、樹木医というニッチな分野で活動している岡山瑞穂さん。
樹木医とは、その名の通り、巨樹や古木林の診断や治療を行ったり、樹木を保護する知識の普及・指導を行う専門家だ。財団法人日本緑化センターが実施している資格審査で、国内ではまだ1730名(2009年12月現在)、そのうち女性の割合はわずか3%だという。岡山さんは、熊本県で女性第一号の樹木医でもある。
熊本県で育ち、短大卒業後、造園建設会社でデザイナーとして働いていた岡山さん。さまざまな植栽計画に関っていくうちに、見た目の華やかさやを重視するあまり、樹に負担のかかる無理のあるものが多いことに気づき、次第に疑問を持つようになった。そこで、デザインの幅を広げるきっかけになればと始めたのが樹木医の勉強だった。
勉強するにつれ、樹の魅力にどんどん引き込まれていったが、受験勉強はかなり大変だったそう。出産を挟んでの約2年間、造園協会が主催している勉強会に通ったり、先輩樹木医の会社でアルバイトをしながら勉強を続けた。授乳中の子どもを寝かしつけ、朝3時に起きて出社前まで勉強する、という勉強漬けの生活を経て樹木医に合格できたときは、本当にうれしかったと話す。
「樹木医的な視点が加わって、自分自身でも納得のいく、意味のある植栽計画ができるようになったと思います。その土地にしか育たない樹を使って、その土地だからできることを追求すれば、自然と樹も健康になり美しく映える。見た目だけでなく、その先にある美しさに価値を見いだせるようになりました」
さすが、デザインのできる樹木医、樹木診断のできるデザイナーの言葉である。

クヌギの樹を治療しているところ。樹をいためないように腐ったところをかき出し、乾燥させて殺菌剤を塗っているのだそう。



