その後、実家の造園業を継ぎ、女社長として、従業員4〜5名の会社を切り盛りしていた岡山さんだが、今から3年前、39歳のときに、会社を父の手に戻し、活動の場を東京に移すことを決意する。東京行きを岡山さんに強く薦め、背中を押してくれたのは、意外にも父だった。
「『樹木医として、もっと違う可能性を見つけなさい』と。上京する一年ほど前に離婚していたこともあって、思いきってみれば?という意味もあったようです。でも、ゆかりのない土地で仕事があるかどうかもわからないのに、しかも子連れで上京なんて……と、正直とても不安でした」
そんな不安を和らげる一助となったのが、「ピカス診断機」を使った樹木診断だった。「ピカス診断機」とは、“樹木版CTスキャン”のようなもの。樹木の断面がカラー画像で表示されるため、従来の木槌打診や針の貫入計測よりも、精密でかつ見た目にもわかりやすい診断ができる。国内では、民間で採用しているところは岡山さんを含めて2箇所しかなく、それが都内の建設会社の人の目に留まり、東京での仕事へとつながっていった。
「団地の敷地内にある街路樹を診断する仕事で、担当の方が、『もっとよい診断方法がないか』とネットで調べていたときに、木風のピカス診断機のページにたどり着いたそうです。樹木の状態を住民にも説明しやすいと気に入ってくださり、それから毎年依頼されるようになりました。ホームページで情報を発信していくこと、そして、いい仕事をして次につなげていくことの大切さをこのとき痛感しました」
また、「ピカス診断機」を使った診断は、下請けながらも独立した存在を得るという点でもおおいに役立っている。樹木医の仕事は、公共事業がほとんど。業界の構造上、大手建設会社の下請け、孫請けとして関わることが多いので、個人は立場が弱く、安くたたかれてしまうことも少なくない。だが、岡山さんは、「ピカス診断機」という武器のおかげで、上京後も、企業と比較的対等な立場で仕事をする機会が多いという。
「『樹木医として、もっと違う可能性を見つけなさい』と。上京する一年ほど前に離婚していたこともあって、思いきってみれば?という意味もあったようです。でも、ゆかりのない土地で仕事があるかどうかもわからないのに、しかも子連れで上京なんて……と、正直とても不安でした」
そんな不安を和らげる一助となったのが、「ピカス診断機」を使った樹木診断だった。「ピカス診断機」とは、“樹木版CTスキャン”のようなもの。樹木の断面がカラー画像で表示されるため、従来の木槌打診や針の貫入計測よりも、精密でかつ見た目にもわかりやすい診断ができる。国内では、民間で採用しているところは岡山さんを含めて2箇所しかなく、それが都内の建設会社の人の目に留まり、東京での仕事へとつながっていった。
「団地の敷地内にある街路樹を診断する仕事で、担当の方が、『もっとよい診断方法がないか』とネットで調べていたときに、木風のピカス診断機のページにたどり着いたそうです。樹木の状態を住民にも説明しやすいと気に入ってくださり、それから毎年依頼されるようになりました。ホームページで情報を発信していくこと、そして、いい仕事をして次につなげていくことの大切さをこのとき痛感しました」
また、「ピカス診断機」を使った診断は、下請けながらも独立した存在を得るという点でもおおいに役立っている。樹木医の仕事は、公共事業がほとんど。業界の構造上、大手建設会社の下請け、孫請けとして関わることが多いので、個人は立場が弱く、安くたたかれてしまうことも少なくない。だが、岡山さんは、「ピカス診断機」という武器のおかげで、上京後も、企業と比較的対等な立場で仕事をする機会が多いという。

「ピカス診断機」で計測中の様子(写真上)。モジュールを幹に取り付けてそれらをたたき、幹の中の音の伝わり方を解析すると、空洞の大きさや位置、樹木の腐朽の状態がカラー画像で表示される。写真下は、「ピカス診断機」で得られた樹の断面図。



