2009.12.16

Vol.024 金融からファッションへ大転身「レンタル=スマート」という新たな価値観を提唱

スーツレンタルサービス「パーソナルクローゼットM&V」運営 楠田佳世さん
スーツレンタルサービス「パーソナルクローゼットM&V」運営 楠田佳世さん
Profile
国内保険会社を2年目の夏に退職、アメリカ・テキサス州に留学。1998年にUniversity of St. Thomas会計学科大学院卒業後、米国公認会計士として大手会計事務所へ。帰国後、米系投資銀行、独立系不動産ファンドに勤務。2008年7月インテリアを学ぶために渡英。2009年7月、麹町にファッションを楽しむ新しいスタイルのサロン、「パーソナルクローゼットM&V」を立ち上げる。

米国公認会計士の資格を生かしキャリアアップ
でも、「自分らしく生きる生き方」をしてる?

 第2のキーパーソンは、不動産投資ファンド会社、ダヴィンチ・ホールディングスの金子修氏である。この人によって「独立して自分らしく生き、且つビジネスで成功する生き方」があることを知ったと佳世さんはいう。金子氏と出会えたのも、フリーランスという道を選んだのも、すべてはアメリカでの日々があったからだ。

「アメリカでは最初、語学学校に入ったのですが、なかなか英語が話せなくて。自分が興味のあることを学べば上達するだろうと、大学ではローマ・ギリシャ美術史の科目を取りました。でも、日本語でも難解なのに、すんなり理解できるはずがない(苦笑)」

 そんなときに日本の友人が教えてくれたのが、「米国公認会計士」だった。

「生命保険会社で培った金融の知識が生かせ、英語も使える。そこで、会計学のある大学院に入り直しました。奨学金をもらっていたため、大学内で働かねばならず、私は会計部長のアシスタントをしたのですが、真摯な勤務態度が評価され、大手会計事務所の人を紹介してもらい、そこでインターンとして働かせてもらえることに。とてもラッキーでしたね」

 会計士として働くこと3年、転機は突如やってきた。直属の上司が会社を離れることになり、佳世さん自身の進退も問われることになったのである。

 悩んだ末に7年間の米国生活に終止符を打ち、30歳で帰国。金融の知識と英語力を武器に、米系投資銀行に転職、キャリアアップを重ねていく。やがて、佳世さんは金子氏の会社へ。直属のアシスタントとして朝から晩まで氏と行動を共にし、その生き方に触れた。

「金子さんといえば不動産投資業界では世界で10本の指に入る名の知れた方。氏のそばで不動産投資に関わる話をつぶさに聞けたことはとても勉強になりました。しかしそれよりも、金子さんの『自分らしく生きる生き方』に触れたことのほうが大きな意味がありました。それまでの私はいつも『できることをやる人生』。でも、金子さんのように『やりたいことをやる生き方』をしたい、と思うようになったのです」

 そして佳世さんが下した決断は、会社を辞め、かねてから興味のあったインテリアを学ぶために渡英することだったーー。

写真
会計士として勤めた一流会計事務所プライスウォーターハウスクーパー時代の楠田さん。

簡単SEO