2010.1.30

Vol.027 出産を機に、働き方をチェンジ! 独立・開業で手に入れた自分流ワークスタイル

助産師 松本佳代子さん
助産師 松本佳代子さん
Profile
助産師学校卒業後、大学病院に就職。途中、産休・育休を挟みながら内科、産科での勤務、治験コーディネーターを経て、第2子出産を機に退職。2007年4月から、堤式乳房マッサージ法研究所に研修生として入学し、2008年2月に卒業。その後、開業助産師として、新生児訪問や区の保健センターなどで勤務する傍ら、出張乳房マッサージケアを行っている。松本さんの連絡先はこちら>>

独立開業を目指して一歩前進。
その一方で、思わぬ事件が……

 治験コーディネーターとして2年ほどたったころ、第二子を妊娠。松本さんがお産場所として選んだのは、地元で自然分娩を行っている助産院だった。大学病院ではなかなか難しい一人一人に時間をかけた健診、鍼灸をはじめとした東洋医学的アプローチを取り入れた自然な助産は、自分の身体を振り返るよいきっかけになり、そして助産師という仕事について改めて考えさせられたという。

 大きく異なる2度の出産と、それを支えてくれる助産師との出会いを通じて、松本さんの中には「地域をベースに、もっとお母さんたちに近い立場で育児をサポートしたい」という気持ちが次第に強くなっていく。そこで出合ったのが「堤式乳房マッサージ法」だった。

 「堤式乳房マッサージ法」とは、乳房をマッサージするだけではなく、産後女性の育児による精神的・身体的疲労による体の変調も診て、東洋医学の経絡、経穴、指圧マッサージの理論と手技を組み合わせてケアする手法。所長である堤尚子先生の技術や人柄に惚れ込み、直感で「コレだ!」と感じた松本さんは、病院を退職し、研修生として堤式乳房マッサージ法を学ぶことを決意。「復帰しても、またやりたい仕事ができないかもしれないという思いと、病院勤務をしながらさらにギリギリの状態で2人の子育てはしたくないと思ったことが、一歩踏み出す勇気につながった」と松本さんは言う。

 それから、新浦安と中野にある研修所を行き来する厳しい研修生活が始まった。朝早くから夜まで研修に励む研修生がほとんどだったが、松本さんは保育園の送迎があったり、子どもの病気などで、他の研修生よりも圧倒的に実習時間を持てなかった。思うように技術を習得できず、焦りを抱えながら3ヶ月ほど過ぎたあるとき、衝撃的な事件が。保育園の園長先生に呼び出されて、こう言われたのだった。

「お母さん、どんな子育てしていますか? 最近お子さんの様子が少し変ですよ」

写真
堤式乳房マッサージ法研究所の卒業式で、恩師、堤尚子先生との記念ショット。

簡単SEO