より指名されるライターになるためのカメラレッスン-後編

前回に続き、撮影スキルアップのポイントを、バロンフォトワークの多田直子さんに教えていただきました。
※使用カメラは、コンパクトデジタルカメラ、ミラーレス一眼レフカメラ、一眼レフカメラを想定しています。

【よくある質問編】

Q. 寄って撮影するとボケてしまいます。
A. 自分のカメラの接写モードを確認してみましょう。
自分のカメラでどれくらい接写撮影できるのかを確認しておくとよいでしょう。最近のカメラは、接写モード(多くは「花」マーク)が自動切り替えになっているので、失敗は少なくなってきていますが、ミラーレス一眼レフや、一眼レフの場合、レンズを変えないと接写ができないことが多いです。そこで役立つのが、「クローズアップレンズ」です。高いマクロレンズを購入せずに、接写撮影が可能になります。レンズの径に合わせたもので、2000円程度で購入できますよ。
Q.背景をぼかしたいのですがうまくできません。
A. ミラーレス一眼レフや、一眼レフなら、絞り優先モードをマスターしよう。
背景をぼかしたいなら、一眼レフカメラでの撮影になります。オートモードでは、ピントが合ったところがキレイに撮れるように、明るさ、シャッタースピード、絞りをカメラが自動で調整してしまいます。イメージ通りに撮影したいなら、絞り優先モードを使いこなせるとよいでしょう。コンデジでどうしても背景をぼかしたい時は、撮影後に後加工が必要です。
Q.ストロボをあまり使いたくないのですが......。
A. ISOの感度を上げて撮影しましょう。
暗いときはストロボで光を足して上げる必要がありますが、ストロボを使うと、どうしても生々しい写真に仕上がってしまいます。暗い中で、雰囲気のある写真を撮りたいときは、ストロボを使わずにISOの感度を高くして撮影する方法もあります。ISOの感度を上げると、シャッタースピードが早くなりますが、一方で画像が荒れやすくなります。荒れやすさについては、カメラの機種によって異なるため、ご自分のカメラの特徴を調べてみるとよいでしょう。
Q. ストロボを使った写真で、生々しくならない方法はありますか?
A. 外付けストロボを使う方法があります。
外付けストロボを装着して、直接被写体にストロボが当たらないようにする「天井バウンス撮影」という方法もあります。
Q. ホワイトバランスは、どのように設定したらよいのでしょうか?
A. 基本オートで大丈夫です。
基本オートでよいのですが、電球の明かりのもとで赤がかぶってしまったり、蛍光灯のもとで青がかぶってしまったりするときには補正が必要です。「セットモード」機能がついていれば、その場所での補正値を測定して、調整することもできます。
Q. ブレない写真を撮るコツを教えてください。
A. ブレの原因ごとに対処しましょう。
ブレの原因は、下記の3つが考えられます。それぞれ対処法を試してみてください。

1)シャッターを押したときの手ブレ
  →脇を占めて、カメラを両手しっかりとホールドして撮影する。手ブレ補正機能を使う。
2)被写体が動く
  →連写機能を浸かって撮影する。
3)明るさが足りず、シャッタースピードが遅い
  →ストロボを使う。もしくは、ストロボを使わずに雰囲気のある写真を撮りたいときは、ISO感度を上げて撮影する。
Q あとで見返すと「なにか違う......」ということが多いのですが。
A. 撮りたいイメージを明確にもっていますか?
女性のインタビューであれば、自然光でふわっとやわらかい雰囲気でとりたい、男性店長のインタビューであれば、陰影をはっきりさせて引き締まった雰囲気でとりたい、など、撮りたいイメージを事前にある程度明確にして撮影にのぞむようにしましょう。また、そのイメージに近い写真を撮影できるように、日頃からカメラに慣れ親しんで、練習しておけるとよいですね。
Q. 撮影スキルアップのために日頃できることを教えてください。
A. 写真を見ることと、プリントアウトすることです。
好きな雑誌の写真の構図やスタイリングを見て、写真のトレンドをチェックしておくとよいですね。あと意外とやらないのですが、一度、プリントアウトして見ることをオススメします。すると、自分の撮り方のクセなどに気づくことが多いんですよ。

最近は、ストックフォトなどの"ありもの写真"を使った記事制作のカタチも増えていますが、できれば現場で撮影した方が、その場の雰囲気が伝わりやすいはず。次回、撮影の機会があるときには、今回ご紹介したポイントを意識して撮影してみてくださいね。

本記事でご紹介しきれていない詳細テクニックについてもっと知りたいという方は、多田さん主宰の一眼レフ講座へGO!

今回お話をお聞きした方

tada.jpg多田直子さん フォトグラファー/「出張撮影バロンフォトワーク」代表
『30年後も見たくなる家族写真』をコンセプトに、 子育て中の女性フォトグラファーたちがご自宅へうかがい、 これまでに1500組以上のご家族を撮影している。 中でもバロンフォトワークがはじめた『授乳フォト』は新聞にも取り上げられ、 注目が集まっている。撮影のほか、 個展「Life~30年後も見たくなる家族写真」ホテル日航東京(お台場)(2013年5~6月) 、こどもちゃれんじ(ベネッセ)の撮影 ・筑波大付属小学校「写真」総合学習(2012年 桂聖学級)、ママ向けカメラ教室、幼児向けワークショップ など、各方面で活躍中。8才の男の子、5才の女の子を持つフリーランスマザー。
●リズムーンで掲載した多田直子さんのインタビューはこちらから>>
●「出張撮影バロンフォトワーク」のサイトはこちらから>>

オノリナ

Writer オノリナ

Webプロデューサー・リズムーン編集長
リズムーンを運営する合同会社カレイドスタイル代表。女性向けWebメディア編集、フリーランスを経て、2014年に法人を設立。国内外のネットワークを活かして最適なチームを組みながら、研究機関のサイエンスアウトリーチ支援や、企業オウンドメディアの女性向けコンテンツ企画・制作を数多く手がけている。また、独立時に苦労した自らの経験から、女性フリーランスコミュニティ「リズムーン」を2009年に立ち上げ、「個」が主役の多様な働き方を加速させる社会の実現に向けた事業・サービスを展開している。プライベートでは、3人の子を持つワーキングマザー。趣味は卓球。

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