旅するファッションコラム

August 19 2015

「涼しさ」を演出するアクセサリー使いのコツ

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夏真っ盛り! 35度以上の猛暑日が何日も続いたりして、こんなに暑いと何を着たらいいのか、本当に困ってしまいます。

ところで先日、浴衣を着てタクシーに乗っていたところ、運転手さんに「とても涼しげでいいですね」と言われました。着ている方としては決して涼しくはないのですが、でも確かに、風鈴を見たり、浴衣姿の人を見ると、なんだか涼しげに感じることってありますよね。風鈴の場合は、少し揺れていると風の存在を感じることができるからかもしれませんし、浴衣の場合は、洋服以上に体を覆う面積が多い分、うなじ(首)や手首、足首といった覆われていない部分がよく目立ち、そこに「隙間」を感じるからかもしれません。そんな風に、視覚から得られる「涼」があるのだと思います。

これだけ暑いと、薄着をして肌の露出度をあげても、自分が快適と思えるほどに涼しくなるのは難しいのが現実。それならいっそ、人のために涼しさを演出する方向にしてみてはいかがでしょうか。そこで今日は、目で見る涼しさをコーディネートに取り入れるためのアクセサリー使いについて考えてみましょう。

「涼しさ」を演出する5つのキーワード

身の回りにあるもので、涼しさを感じさせる要素はいろいろありますが、今回は下記の5つのキーワードを例にご紹介したいと思います。

・揺れる
・隙間がある
・線が細い(華奢)
・透明感がある
・海を感じさせる

1. 揺れる

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こちらは、スリーピングビューティと呼ばれるアリゾナの鉱山で産出されるターコイズを使った揺れるピアス。ターコイズは12月の誕生石なのに夏のイメージが強いですよね。夏の空や海を連想させるからでしょうか。風が吹かなくとも、歩くと自然に揺れるピアス。髪の毛をまとめておけば、よりピアスの動きが強調されますね。

ピアスやイヤリングはサイズでいえば小さなアイテムですが、コーディネートのなかで果たす役割は意外と大きいものです。極端に大きなものを選ばなくても、顔の近くにあるので人の注目を集めやすいのです。つまり、顔まわりの印象を大きく変えるアイテムとも言えます。顔が大きめだと感じている方は、飾り部分がやや大きめのものを、お顔がふっくらしていて丸みが気になる方は、丸より三角などのモチーフがついたものや、全体の形がリング形よりライン形になったものなどシャープな印象のものを選ぶとバランスがいいですね。

2. 隙間がある

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ラリエットはネックレスのように使える、輪になっていないひも状のアクセサリーです。写真のように首に巻きつけるようにして使うことも、胸元で一結びして使うことも、あるいはデザインによってはベルトとしてウェストマークに使うこともできます。写真のラリエットでは、房のようになっている先端はもちろん、格子状に接合された細い金属の集合によっても隙間が作られています。一枚のベタっとした太ベルトのようになっているよりも、「抜け」ができることで軽さが出ると思いませんか?

3. 線が細い(華奢)

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ゴールドとターコイズの細いチェーンネックレスです。面積が大きいと肌にまとわりつきそうな印象で暑苦しさを感じてしまいますが、これぐらいチェーンが細いと密着感があまり出ず、見た目にもサラサラしています。

ちなみに、このネックレスはステーションネックレスと呼ばれるタイプのもの。ターコイズの粒と粒の間にチェーンがあり、駅と駅とが線路で結ばれているようにも見えますよね。そして、粒同士は数珠つなぎのようにはなっていません。つまり、このネックレスには、2で触れた「隙間がある」の要素もあるといえます。

なお、線の細さや華奢さというのは相対的なものとも言えます。体つきが華奢な方とグラマラスな方とでは、同じこの写真のネックレスをつけても印象が違うと思います。体つきに対してアクセサリーの線が細すぎると、アクセサリーの印象が極端に薄くなってしまい(または体つきのインパクトの方が強調されてしまい)、狙った効果(ここでは涼しさ)を表現できないことになります。どれぐらいの細さだったら自分の体型を一番きれいに見せてくれるか、いくつかの太さのもので試してみるといいですね。

4. 透明感がある

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こちらは、ベネチアングラスでできたピアスです。写真では少しわかりにくいですが、柔らかい黄色とのマーブル模様のように絵付けが施されていて、ガラスならではの透明感があります。お気づきの通り、1の「揺れる」の要素があり風鈴のようにも見えます。

5. 海を感じさせる

夏といえば海。太陽が照りつける海をイメージしてしまうと余計に暑くなってしまいますが、ここではやはり波の音や波が引いていくひんやりした砂浜の方をイメージしたいところ。海を感じさせる素材を使ったアクセサリーも涼しい要素をもっています。そんなアイテムといえば、筆頭はやはりシェル(貝)ではないでしょうか。

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こちらは、タヒチに行った友達がお土産でくれたピアスで、ブラックパールが使われています。また南国らしい花のモチーフのパーツもついています。このピアスも1の「揺れる」要素があります。

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こちらは、ガラスのピアスとネックレス。どちらも、ローマンガラスと呼ばれるもので、古代ローマの遺跡から発掘されたガラスがパーツで使われています。銀化現象も見られるので、かなり長い期間、地中に埋まり、砂埃まみれのなかで掘り出されたもののようです。海岸を歩いているとたまに見かけるシーグラス(波に削られて角が取れ透明感がなくなったガラス片)のようにも見えます。とくに、ガラスの色がブルーなところも海っぽさを感じさせるのかもしれません。

今日はピアスやネックレスといったアクセサリーを中心に考えてみましたが、涼しそうなイメージを構成する5つの要素は、洋服のなかにも発見できますよ。みなさんも、手持ちのアイテムのなかから「涼しそう」を作る要素を探して、コーディネートに取り入れてみてくださいね。

<今月の旅するファッション>

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6月に行ったハワイで撮影した写真です。見づらいですが、記事の「5. 素材が海を感じさせる」で紹介したブラックパールのドロップピアスをつけています。タヒチ製のピアスなので、ポリネシアンな雰囲気を引き継いでハワイ製のゆる〜いワンピースを合わせて。ハワイだから足元はもちろんビーサン!

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