北海道在住 グラフィックデザイナー 川原田このみさん

地方で働くってどんな感じ? 地域ならではのフリーランス事情を知りたい!
「地方フリーランス生活」では、自分らしいスタイルで働く地方フリーランサーに、地方で活動することのメリットやデメリットのほか、日頃心がけていることなどを伺います。今回は、北海道で活動されているグラフィックデザイナー、川原田 このみさんにお話をお聞きしました。

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プロフィール

活動地域 北海道
フリーランス歴 1年半
職種 グラフィックデザイナー
経歴 札幌出身のグラフィックデザイナー。Web/Mobileサイトやアプリのインターフェース(IF)のデザインから、イラスト・ロゴ・キャラクターデザインなどの印刷物まで幅広く制作している。また、アート活動にも力を入れており、油性マジックで大きな絵を描くライブペインティングも行っている。
川原田このみデザイン事務所のサイトはこちらから>>

フリーランスになる前は、どういった仕事をされていましたか?

新卒時は、アニメや漫画のモチーフを使ったモバイル用のFlash待ち受け 、きせかえケータイ、デコメ等を作る会社に勤めていました。その後、恋愛ゲームや脱出ゲームなどのドット絵をつくったり、アプリのユーザーインタフェース(UI)のデザインをしたりする会社や、Webサイト・Mobileサイトのデザイン、イラスト等を制作する会社を経て、フリーランスになりました。

フリーランスになったことで、ライフスタイルの変化はありましたか?

フリーランスになったことで、業務での外出が増えたように思います。たとえば、旭川に住み込みで絵を描きに行ったり、アートイベントに参加したり。ときには出張で東京や海外に出向くこともあります。 外出は増えましたが、パソコンがあれば問題なく作業ができますので、とくに仕事に支障はありません。むしろ、どこにいても働くことができるんだなと実感しています。

フリーランスで活動する上で、大変なことはありますか?

外出が増えたことで、出張や移動などで費用がかかることでしょうか。北海道は広く、移動するだけで交通費がかかってしまいます。また、たくさん雪が降る日は、バスが遅れることもあるため、打ち合わせの時間に遅れないようにタクシーを使っています。

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仕事がきっかけで訪れるようになった旭川の景色

仕事はどのように取ってきますか? 営業スタイルなど工夫は?

Webサイトや制作実績を見てご連絡いただくこともありますが、イベントで講演した後の名刺交換や交流会から仕事に繋がることが一番多いかもしれません。そのほか、知人から紹介いただく場合もあり、「人との繋がりやご縁は本当に有り難い」と感じています。

地元と地元以外のクライアントの割合をお聞かせください。

首都圏:北海道=3:7

遠方のクライアントと仕事をするために心がけていることは?

カメラ付きの音声ミーティングを行うようにしています。お互いの表情が見えるので、遠方にいてもそれほど違和感はありません。電話やメール以外にも、連絡手段は多様になってきています。Backlogなどのプロジェクト管理ツールを使うこともありますし、Facebookメッセンジャー、Skype、LINE等、クライアントが使っているものに合わせて、連絡手段を選ぶようにしています。

北海道で働くことを選んで良かったこと・大変なことを教えてください。

良かったことは、馴染みの地域なので知人が多く、既に繋がりがあったことです。そのおかげで、お仕事の相談をしていただけましたし、反対に私から相談することもできました。こういった環境が整っていたため、独立しやすかったです。

大変なことは、「地方価格」から抜け出せないことでしょうか。聞くところによると、東京と北海道では価格が違うようです。「東京で会社組織に発注すると高いので、安価に依頼できるフリーランスを探している」と相談されたこともあります。
しかし、あまりに安く受注すると価格競争に陥ってしまい、私自身も、ほかのフリーランスの方も苦しくなってしまいます。そのため、お見積もりの際はある程度ボーダーラインを引くようにしています。その分、都心に比べても、引けを取らないクオリティのものをお渡しするように心がけています。

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川原田さんのご自宅にある仕事部屋

北海道ならではの印象的なお仕事エピソードがあれば教えてください。

地元でフリーランスになったことで、大好きな北海道の音楽フェス『JOIN ALIVE』に携わることができ、ライブペインティングを行わせていただきました。どれも貴重な体験で、すごく感動しました。

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ライブペインティング行う川原田さん

今後の目標をお聞かせください。

ひとりで仕事を行う中、いかに制作物のクオリティを上げるかは課題ですが、今後は地方からでも、都心と変わらないクオリティを出せるようにしたいです。制作物だけでなく、連絡をすぐに返すなど、コミュニケーション面でも質の高い仕事を目指します。地方だからコミュニケーションが取りにくいと思われないように、頑張ります!

最後に、地方で働くことに興味のあるフリーランサーへ一言お願いします。

最近、本当に連絡手段が増えました。とくにIT系やライター系の職種の場合、パソコンひとつあれば仕事が出来る環境に整いつつあります。自分のライフスタイルに合わせて、ワークスタイルを確立できるのは、フリーランスの醍醐味です。都心に比べて、地方は家賃や物価も安いので、金銭的にチャレンジしやすいと思います。皆さん、一緒に頑張りましょう!

南條祐弥

Writer 南條祐弥

ライター・Rhythmoon編集部メンバー
児童文化や女性のライフスタイルの分野を得意とする、大阪在住のフリーランスライター。コラムやシナリオを執筆するほか、書籍の編集協力、取材レポートの提供なども行なっている。リズムーンでは、地方で働く女性フリーランサーの多様なライフスタイルを発信中。趣味は絵本を読んだり、映画を観たり。ハイキングに出かけるのも好き。
http://ameblo.jp/original-ehon/

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