未来へ紡ぐストーリー

March 02 2016

誰もが通る「更年期」をポジティブに過ごすために|ちぇぶら

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誰かの大切な想いを知ること。
そして、その想いを未来へ紡いでいくこと。
それは、今を生きる私たちひとりひとりの役割なのかもしれません。

「未来へ紡ぐストーリー」では、誰かのために、社会のために、地球のために活動するみなさんをご紹介していきます。第12回目はちぇぶらの代表・永田京子さんにお話を聞きました。

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ちぇぶら代表・永田京子さん

「ちぇぶら」の活動について教えてください。

主な活動としては、体のケア(エクササイズ)と更年期の知識を伝える「身体ケア・ライフデザイン教室」を開催しています。更年期をはじめとした女性の健康をサポートすることで、すべての人が「自分らしい充実した日々を過ごせる社会」を目指して活動しています。「ちぇぶら」は、英語で「更年期」の意味をあらわす「the change of life」から、つけました。更年期が隠したいもの、後ろめたいものではなく、前向きに心と体と向き合うきっかけになってほしいという思いが込められています。

なぜ、そのようなご活動、支援を始めようと思われたのですか。きっかけを教えてください。

私の母が更年期障害でうつになりました。朝起きられない母を見て、更年期の不調だと知らない父は「怠けている」と言いました。母は追い詰められ、包丁を持って私に迫ってきたことがあります。私は家にいられなくなり、ヒッチハイクの旅に出かけました。その中で演劇の面白さに出合い、表現と身体の使い方を探求していったことで、ピラティス指導者、産後ケアのNPO法人マドレボニータの講師の活動に繋がっていきます。活動を続ける中で、40代の受講者の方たちの声を聞き、改めて更年期に問題意識を抱くようになり、2014年に「ちぇぶら」を立ち上げました。

「更年期」について、具体的に教えていただけますでしょうか。

更年期は、女性の閉経の前後10年。おおよそ45歳〜55歳の時期のことです。この時期、卵巣機能の低下から女性ホルモンの分泌量が急激に減少することと、それによる自律神経の乱れで、9割の女性が心や身体にさまざまな症状を感じるといわれています。例えば、暑くなくても汗をかく、冷える、目が乾く、関節痛、めまい、イライラや鬱々とした気分など。その症状の種類は200〜300種類もあり、その感じ方は個人差が大きく、「辛い」と感じても我慢してやり過ごす方が大半です。更年期の不調は、仕事の生産性を63パーセントにまで低下させるという報告もあり、仕事や家庭に与える影響は小さくありません。

9割の方が心や身体に何らかの変化を感じるんですね。そんな更年期をできるだけ健やかに迎えるためにはどうしたらよいのでしょうか。

更年期は、妊娠中のように見た目が変わるわけではないし、何か外から見てわかる目印があるわけでもありません。9割の方が症状を感じますが、正しく知ることで管理、対処することができます。だからこそ、事前に本人も周囲も理解しておくことが大切だと考えています。

はじめに紹介した我が家のエピソードのようなことは、家庭の中だけでなく、職場などでもあり得ることだと思います。見た目ではわからないことだからこそ、自分も、周囲も、男女の間でも、更年期について、まずは知って欲しいと思います。

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参加者のみなさんとの集合写真

自分でできる体のケアはありますか。

教室では自律神経を整える呼吸法をお伝えしています。更年期のみならず、女性ホルモンが変動し自律神経が乱れがちな出産後、月経前にもオススメです。症状に翻弄されるのではなく、自分の体を動かすことで調子を整えるスキルを持っているとことは自信にもなります。また、自律神経を整える効果のある運動習慣をもつのも大事です。身体の元気は、心の元気にもつながっていきます。

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自律神経を整える呼吸法

ちぇぶらが未来に望むこと、未来へ紡いでいきたいことはありますか?

日本では、更年期というとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、更年期を表す「the change of life」という言葉からもわかるように、海外では人生の転換期として前向きに捉えられています。この時期の過ごし方が、今後長く続く人生の、「健康」にも大きく関わってくることなので、日本でも更年期を前向きに捉えて自分の心と身体に向き合うきっかけになってほしいと願っています。

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受講者のみなさん。笑顔いっぱいです。

読者の方へのメッセージをお願いします。

更年期はみんなが通る道。この時期9割の女性がさまざまな症状を感じ、半数の人は「つらい」と感じている現状があります。しかし、更年期は治療法も対策もあります。正しく知って、自分の身体を大切にして、「自分らしい充実した日々」で、一度きりの人生を体ごと楽しんでいきましょう。また、出張でのお教室開催を実施しています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。一緒に更年期を前向きに過ごせるような体験を広めていただければと思います。

また、ちぇぶらでは、更年期サポートをより多くの方に届けていくために、伝え手となるインストラクターやファシリテーターの養成をしています。養成コースの一部で使うWeb教材(エクササイズ・更年期講座の映像撮影・編集)作成にご協力くださるプロボノさんを募集していますので、こちらもお気軽にお問合せください。

<take action-いま私たちにできること->

男性、女性問わず、誰もが通る「更年期」。
それなのに、この時期に起こりうること、また更年期を迎えるにあたり、今、どのように過ごしたらよいのかなど、あまりにも知らないことが多いと感じ、ちぇぶらさんにお話を伺うことにしました。
「更年期」について、知ること、気がつけることで、この時期をポジティブに過ごしたいものですね。

ちぇぶら
ホームページ:http://www.chebura.com/
Facebook:https://www.facebook.com/chebura.club/

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