旅するファッションコラム

March 10 2016

ちょっと背伸びのワードローブでチャンスを引き寄せる

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まだまだ寒い日が続く一方で、春めいた日差しの暖かさを感じることも増えてきましたね。
春先は、環境が変わる人も多いことでしょう。そんなタイミングにあわせて仕事の目標を新たに立てる人もいれば、自分のイメージをちょっと変えてみようと考えている人もいるのではないでしょうか。

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photo by Brandon Morgan

あなたがなりたいイメージはどんな風でしょう?

「ふんわりフェミニン系から、トラッドでちょっと男性的な雰囲気に変えたいな...」といったようなテイストのチェンジも考えられますが、もっとマインドセット寄り(ものの見方や心構え)のイメージチェンジもあるかもしれませんね。

例えば、
「指示通りに作業をこなす事務員さんタイプと思われているけれど、もっと自分が人に指示を出してプロジェクトを推進する立場になりたい」
とか
「いつも家に引きこもってだらだらTVを見続ける生活をしてしまいがちだけど、もっと外で人に会ったりしてアクティブな人になろう」
といったように。

もちろんそのためには、洋服を変える以上の努力が必要になる場合もありますが、こういうことって、案外「ニワトリタマゴ」だと思うのです。

「形から入る」という言葉があり、ネガティブな言葉として捉えられるケースもありますが、私は「形から入る」ことも大事だと思っています。形式によって中身が規定されることって、実は多いんじゃないかな...と。

背伸びすることでチャンスの素を引き寄せる

本来、その人の良さや価値というのは、何を成し遂げてきたかといった成果や人柄などによって認識されるはずですが、それらは、実はある程度時間をかけて付き合ってみないとわからないことだったりもします。良くも悪くも、第一印象を大きく左右するものの大半は、洋服などの身につけているものやメイク、そしてヘアスタイルなのです。

であれば、それを逆手にとって、まずは見た目を変えることで、「こんな人なんじゃないかな」とポジティブな想像をさせない手はありません。なぜなら、その想像のなかに、相手は自分に対して何らかの期待をもつことができるからです。

何らかの期待とは、「この人だったらこんなことができそう」「この人はきっとこんな風に振る舞ってくれるんじゃないかな」といったこと。相手が自分に対してそうやって想像してくれるからこそ、何かを相談してくれたり、面白い話を持ちかけてきてくれたり、どこかに誘ってくれたりするのです。

それって、自分にとっての「チャンスの素」だと思いませんか?

少し背伸びした状態、今よりちょっとだけ先の目指す自分に近い状態を装いで作っておくことは、チャンスを引き寄せる可能性を大幅にアップしてくれます

さまざまなシチュエーションに対応できるワードローブを揃えるために

自分がなりたいイメージを浸透させていくためには、そのイメージを実現する装いをシチュエーションにあわせて適切に複数パターン作れるのが理想。つまり、ほんの少しだけ背伸びした状態をキープしたうえで、自分のライフスタイルに起きうるある程度の状況に対応できるように備えておくのが肝なのです。

例えば、起こりうるシチュエーションとしてはこんなものが挙げられるかもしれません。

• オフィスワーク
• 客先でのプレゼンテーション
• 高級レストランでのデート
• カジュアルなレストランでの食事
• 結婚式への参列
• レセプションパーティへの出席
• 入学式や卒業式といった学校行事への参加
• 散歩や散策
• フィットネスジムでのエクササイズ
• ハイキングやトレッキング、BBQなどのアウトドア

こうしたさまざまなシチュエーションへの対応力をもったワードローブを揃えるためには、手持ちのアイテムを、印象や機能のスペクトラムで考えることをおすすめします。

「スペクトラム」といわれてもちょっとピンとこないかもしれませんね。
次回は、この「スペクトラム」の考え方について、詳しくご紹介したいと思います。

<今月の旅するファッション>

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2月にロンドンで開催されたBURBERRYのファッションショーへ招待された時の写真。ファッションショーへの招待などそうそうあることではありません。日本の担当者の努力によるところが大きいとはいえ、前回のコラムに掲載したBURBERRYのパーティに着ていったスタイリングが、その会場にいたグローバルの担当者の目に止まり、稀少な招待枠に推薦してもらえたとのこと。日本からこの枠で参加したのは私1人。これこそまさに、装い、スタイリングでチャンスを引き寄せた例。ショーは王立公園ケンジントン・ガーデンズ内の特設会場で行われました。

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