旅するファッションコラム

April 25 2016

注目のトレンド「アスレジャー」、どう取り入れる?

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近年のファッショントレンドの中には、「スポーティ」「スポーツミックス」というキーワードがあります。ここ1〜2年は、"究極の普通"を追求した「ノームコア」が盛り上がり、モノトーンのパーカーやスウェット、Tシャツ、スニーカーなど、気楽でアスレチックなアイテムをよく見かけました。それに続き、今年は「アスレジャー(Athleisure)」というトレンドワードが注目されています。

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Photo by Jake Melara

注目のトレンド「アスレジャー」とは?

「アスレジャー」とは「アスレチック(Athletic:運動)」+「レジャー(Leisure:余暇)」の造語。ざっくりいうと、普段着として着つつ休憩中などには運動もできちゃうようなジャンルの服ということで、すでにWikipediaにもページがあります。

クリエイティブ業界やスタートアップでは元々服装がカジュアルなところが多く、トレンドに関わらず、スウェットやTシャツ、短パン、スニーカーで出勤OKなんてところも多いと思います。ですが、そうでない業界でも、世の中全体の傾向として、ライフスタイルのなかにランやヨガなど運動を取り入れる人やヘルシーな食生活を心がける人が増えているからか、とくに米国ではカジュアル傾向が強まっているように感じます。

衣食住すべてがファッション

先日あるイベントに参加したとき、BEAMSの社長室 上席執行役員/クリエイティブディレクター窪浩志氏が「衣食住すべてが今はファッション。ライフスタイル提案型のセレクトショップが増加している」と発言されていました。実際、自宅のある表参道界隈にオープンするショップのジャンルや品揃え、ディスプレイ、行き交う人々を見ていて私自身もそう感じますし、人気のカフェやベーカリー、コーヒーショップが、よくよく見てみるとアパレル会社の運営だったということも少なくありません。

このように、ライフスタイルがファッションと切り離されたものではなく、さらに融合していくとなれば、この「アスレジャー」も単にファッショントレンドということでなく、当たり前のスタイルとして生活の中に浸透していくものと思われます。でもそれはすなわち、ライフスタイルもヘルシーでアスレチックでなければフィットしない(ちぐはぐに見えてしまう)ということでもあるのです。

ライフスタイルのファッション化は自分らしさの表現につながる

実際、「アスレジャー」的コーディネートを考えてみると、スポーツタイツ(レギンス)、スウェットやジョガーパンツ、スニーカーやリュックなど、一見すると「ラクちんそうでいいじゃーん!」と思えるアイテムが目立ちます。しかし、カラダのラインを拾いやすい素材感やアイテムが多く、これらがトレンドスタイルとしてカッコよく見えるようにするためには、きちんとカラダがメンテナンスされ、鍛えられていることが絶対条件といえるのです。でないと、ただのズボラな格好になってしまい、「今っぽい」「素敵!」な印象には仕上がらないでしょう。

つまり、「アスレジャー」の流行にも見られるライフスタイルのファッション化は、自分のパーソナルな考え方や価値観、そして生き方そのものを表現しているともいえます。

流行りだから表面的に取り入れるのか、あるいは自分の生活の一部として取り入れるのか。

自分らしさや自分のスタイルって、そういうところから生まれてくるもの。世の中で流行っていても自分のライフスタイルとマッチしていない場合には「選択しない」といった判断ができることも、現代においては大切なスキルになっていくのかもしれませんね。

<今月の旅するファッション>

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今回は、旅写真ではなくジム写真です。アスレジャーにトライしたいからというわけではないのですが、今年は運動を習慣にしようと思い、1月後半からジムに通い始めました。通っているジムのデザインや来ている人たちの雰囲気もあるのですが、気合を入れてトレーニングしようと思うときはなんとなく全身黒のウエアを選んでいる気がします。体にフィットしたものでないと正しい姿勢がキープできているかを確認しづらかったりするので、ヨガのウエア選びとはちょっと違うかも。運動嫌いでスポーツとはほぼ無縁の私が飽きることなく続いてるのはなぜか、ファッションやスタイルにどのような影響が出てきているのかについては、次回詳しくご紹介しますね。お楽しみに!

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