食べることは生きること〜『はなちゃん 12歳の台所』

みなさん、こんにちは。フォトグラファーの宇野真由子です。
「食欲の秋」は過ぎましたが、冬もイベントが増えたりするので、ついつい食生活が乱れる方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は「食」について見直したくなるこの本をご紹介します。

161106uno2.jpg『はなちゃんのみそ汁』を読まれた方(もしくはドラマや映画で観られた方)はご存知かと思いますが、はなちゃんのお母さんの安武千恵さんはがんを患い、33歳の若さで亡くなりました。
食を大事にしていた千恵さんは、はなちゃんが4歳になった時にみそ汁の作り方を教え始めました。「食べることは生きること」という信念のもと、 健康で育ってほしいという思いと、将来1人でも生きていけるようにという願いを込めて。

5歳になった時には毎朝のみそ汁づくりははなちゃんの役目になりました。
毎朝鰹節を削り、昆布と、手作りのみそで作るみそ汁。
5歳の時にお母さんは逝ってしまいましたが、今でもはなちゃんは欠かさずみそ汁づくりを続けているそうです。

はなちゃんの成長、恐るべし

本屋でこの本を見つけた時「はなちゃんもう12歳になったの!? 元気で大きくなってー!! よかった!」 と親戚のおばちゃんのように反応してしまいました。そして料理のレパートリーも増え、毎朝5時起きでみそ汁やお弁当、そして夕食も1品作り、休みの日には掃除・洗濯もこなすということを知り、愕然としました。

私より相当女子力が高いし、大人じゃないか・・と。
反省しますよ、もう。

家族の絆

この本にははなちゃんのレシピもたくさん載っていて勉強になりますし、料理以外に好きなことや、お父さんとのクスッとする話も書かれていて読み物としても面白いです。

また、お母さんとの思い出や、手紙もあり、涙なしには読めません。
お母さんが亡くなってから、お父さんはうつ病になってしまい、はなちゃん自身も学校へ行けなくなったこともあったそうです。
当たり前ですが、相当辛い時間を2人で乗り越えて来たんですね・・。

でもはなちゃんのみそ汁でお父さんは笑顔を取り戻し、はなちゃんも「今、とても幸せ」と言えるまでに。素晴らしい家族だと思います。

愛情は消えない

この本からは料理以外にもお母さんから教わったことや、安武家の教育方針のようなものが見えます。例えば

「夜8時以降は食事をしない」
「よく噛んで食べる」
「小さなことを積み重ねるのが大事」
「人生7割でよし」
「幸せは日々の中にある 」など。

それを12歳になったとは言え、はなちゃんが理解して実践しているのがすごいです。
お母さんから教えてもらったさまざまなことが、はなちゃんの支えになっていて、きっと今でもお母さんの愛情を感じながら育っているのでしょう。

伝わるってこういうことを言うんだなと感じました。

改めて感謝したこと

この本を読んで、私も改めて実家の食育に感謝しました。
毎日ちゃんと母の手料理を食べさせてもらっていたことや、嫌いなものも残さず食べるということ。1人暮らしになって多少乱れているとは言え、濃い味のものは疲れたり、 野菜を食べないとなんだか気持ちが悪かったり・・そういったことは植え付けてもらった良い感覚だと思っています。
おかげで好き嫌いもなく育つことができました。親に守ってもらった健康体を維持するためにも、できることから安武家の食を見習っていこうと思います。

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今日の写真は、これから見頃を迎える紅葉です。
寒さは増しますが、ぜひ暖かくして出かけましょう!

宇野 真由子

Writer 宇野 真由子

1979年生まれ。北海道出身。ビジュアルアーツ大阪校写真学科卒業。
写真専門ギャラリーでの勤務を経て、沖縄に移住。撮影会社にてブライダルを中心とした人物撮影や商品撮影等に従事。2015年秋に大阪へ戻り、フリーランスとして活動開始。撮影以外にも、写真教室・ワークショップ等、写真の楽しさを広める活動も開催している。
http://unophotoworks.top/top/

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