クリスマスにサンタクロースとの特別な体験を届ける|チャリティーサンタ

誰かの大切な想いを知ること。
そして、その想いを未来へ紡いでいくこと。
それは、今を生きる私たちひとりひとりの役割なのかもしれません。

「未来へ紡ぐストーリー」では、誰かのために、社会のために、地球のために活動するみなさんをご紹介していきます。第21回目はNPO法人チャリティーサンタ広報事務局の青山さんにお話を聞きました。

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チャリティーサンタの活動内容を教えてください。

チャリティーサンタは、2008年に日本で始まったチャリティサンタ活動を行うNPO法人です。主な活動はクリスマス・イブの夜に、サンタになったボランティアが依頼のあったご家庭に訪問し、子どもたちに夢とプレゼントを届けます。ご家庭からはチャリティー金をいただき、そのお金を、困難な環境にいる世界中の子どもたちの支援にあてています。2015年までに10,000人以上の大人がサンタクロースとなり、17,000人以上の子どもたちを訪問してきました。

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なぜ、このような活動をされようと思ったのか、きっかけを教えてください。

チャリティーサンタは、2人の創設者の想いが重なり、生まれた活動です。

現代表理事の清輔が6歳の頃に、初めてのサンタクロースと出会いました。母親から「今日の夕方、サンタクロースが来るよ」と突然言われ、楽しみに待っていたら、なぜかトラックに乗ったサンタクロースが来たそうです(笑)。当時の記憶は、曖昧になってはいるけれども、"サンタさんに会えた"という喜びは今でも忘れられないとのこと。また、彼は学生時代にヒッチハイクで日本を3周しており、そのときに受けたたくさんの優しさをいつか社会に還元したいという思いをもっていました。

ちょうどその頃、もう1人の創設者である女性との出会いがありました。彼女はピースボートに参加したことをきっかけに国際協力に興味を持ち、「特別なスキルがなくても、誰かのために行動する力はみんなにある。老若男女関係なく参加できて、誰もが楽しめる活動がしたい」という強い想いがありました。

そこで2人が思いついたのが、チャリティーサンタです。サンタクロースを待っている子どもたちがきっといる。活動を通じ、チャリティーを集めることで、彼女が想いを寄せている発展途上国の子どもたちへ、プレゼントを届けられるのではないか。そんな2人の想いから活動がスタートしました。

サンタさんを呼びたい時はどうすればよいですか。

チャリティーサンタのホームページから申し込むことができます。例年、クリスマスの2ヶ月前から募集を開始し12月の上旬辺りまで、募集しています。締め切りは各支部によっても違うので、興味がありましたら、お問い合わせください!

1家庭あたり2,000円のチャリティー金をいただいています。訪問する際には、プレゼントは各ご家庭で用意して、チャリティー金と一緒に玄関の近くに隠していただきます。

私たちが提供するのは"サンタクロースの体験"です。

申込時に、親御さんから「今年、子どもが頑張ったこと」「来年、頑張ってほしいこと」を伺い、サンタクロースから子どもたちに伝えます。そうやって頑張ったことをしっかりと褒め、来年頑張ることを約束してプレゼントを渡しています。

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サンタさんはどこにでも来てくれますか。

現在、21都道府県28地域(支部)で活動していますが、まだ届けられないエリアもあります。

そこで、日本全国に対応した「サンタクロースからの手紙」というサービスも2014年よりはじめました。一人ひとりにオリジナルのメッセージを届けることができ、収益の一部がチャリティーになる仕組みとなっています。

チャリティー金で集まったお金はどのようなことに使われますか。

海外ではフィリピン、バングラディッシュ、ネパールの子どもたちの自立支援に、国内では被災地や貧困家庭の子どもたちへの支援に活用されています。

今年もネパールで新しい取り組みをスタートします。このプロジェクトは、ネパールの子ども達の教育支援をする目的ではじまりました。ネパールのお母さんに現金収入をつくることで、子どもが継続的に学校に通える形を目指しています。<具体的には、現地のお母さん達がフェルトのサンタやトナカイの人形を作り、日本で販売し現金収入向上へ繋げます。

母親たちの夢は、子どもたちの将来のために良い教育を受けさせること。
「サンタを通じて、母親たちの夢を叶える。」そんなお母さんたちの想いを形にするため「Santa Mother's Dreams プロジェクト」と名付けられました。

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「未来への手紙」とはどんな取り組みですか。

「サンタクロースは、現実には存在しないんだ...」

残念ながら、子どもたちがそう気づく時がいつか来てしまいます。そんな時のためにあるのが、「未来への手紙」です。そこには、あの時のサンタクロースはなんだったのかという告白と、 「キミとキミの家族の笑顔があったから、世界のどこかで笑顔で喜んでいる子どもがいたんだよ」 という感謝の言葉が書かれています。

すべての事実を知ったあと、今度はその子がサンタクロースとして私たちの活動に戻ってくることで、世代を超えた思いやりの連鎖が生まれるように...。そのような思いで、未来の手紙を送っています。

サンタクロースになるにはどうしたらいいでしょうか。

大学生以上であれば、どなたでも大歓迎です。

子どもたちのサンタクロースのイメージを守るため、原則、サンタ役は男性が務め、女性は、サポートサンタとして、当日のナビゲートや親御さんとの連絡、プレゼントの受け渡しなど、サンタ・サプライズを成功させるために重要な役割を果たします。

まずはサンタ講習会に参加していただくのですが、何回もロールプレイングをして練習することで、立派なサンタクロースになることができますよ。

活動をしてうれしいことはどんなことですか。

うれしいのは、やはり、申込者からの声を聞けた時ですね。クリスマス直前は、サンタ講習会の運営やサンタクロースと訪問先の調整などやるべきことがたくさんで大変なのですが、申込者の方々が、私たちを待ってくださっているというメッセージを定期的に見ることで、みんながやる気になります!

今後の展望やご活動を通して、どんな社会にしていきたいですか

私たちはこれまで1万人以上の子どもたちにサンタクロースの体験を届けてきましたが、「どんな家庭の子どもたちだったのか」についてアンケート調査を行いました。

すると、子育て世代の平均世帯収入が約600万円であるのに対して、私たちが届けてきた家庭は、それよりも約150〜200万円高かったのです。300万未満の層は日本全国に13%いるのですが、私たちが届けていた中には6%しかいませんでした。

「すべての子どもたちにサンタクロースとの特別な体験を届けたい」

そう願いながらこれまで活動してきたのに、実際は比較的裕福な家庭が中心となっていました。それに気づき、昨年、SNSサービスのmixiに協力をいただき、mixiとチャリティーサンタのタイアップ企画を行うと、"困難な環境にいる子どもたちの実情"がたくさん寄せられました。

それを踏まえて、企業の協賛やご家庭から追加寄付を募って、サンタクロースが来ない環境にいる子どもたちにも、プレゼントと夢を届けられるように「ルドルフ基金」という取り組みを新しくスタートしました。今後は、子どもの置かれている環境に関わらず、すべての子どもたちにサンタクロースが届く社会を目指して、活動を続けていきます。

読者へのメッセージがありましたら、どうぞ。

2008年に活動が始まってから、オリジナルのサンタ衣装ができたり、NPO法人化したり、サンタクロースが来ない子どもへの取り組みが始まったりなど、さまざまなことがありました。

ただ、ずっと変わらないのは「世界中の子どもが笑顔でいられる世の中にしたい」という祈りのようで、本気で目指している想い。子どもを想う大人がサンタクロースとなり、届けられた子どもが将来、今度はサンタクロースとして次の年代の子どもたちの元へ行く。私たちの活動はそんな世代を超えた取り組みです。

また、12月の上旬で、サンタクロースをおうちに呼びたい方も募集中ですので、気になる方はお問い合わせください。

合言葉は"あなたも誰かのサンタクロース"
心からみなさんのご参加をお待ちしております!

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チャリティーサンタの活動をもっと知りたい方はぜひ、こちらをお読みください。

take action!いま私たちにできること

「サンタさんに会う」という素敵な体験を通じて、さらにサンタさんがやって来ない子どもたちの未来へ明かりを灯す活動。自分にある少しの幸せを誰かのために。子どもの頃、ワクワクしたあの気持ちを1つでも多く届けるため、みなさんも誰かのサンタさんになりませんか。

NPO法人チャリティーサンタ
ホームページ: http://www.charity-santa.com/
公式ブログ: http://news.charity-santa.org/
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Twitter: https://twitter.com/charitysanta14

林 美由紀

Writer 林 美由紀

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。モノを書く以外にも、イラストレーターと合同でカフェでの作品展示など、形にとらわれない創作活動も。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。子は男の子2人。

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