編集部ブログ

November 16 2016

「契約トラブル」特集を担当して考えたこと

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スポーツ、芸術、味覚・・・みなさんはどのような秋をお過ごしですか。リズムーン編集部では、月に一度、編集会議が開かれています。先月は、オンラインのミーティングでした。会議は、Googleハングアウトで顔を合わせた編集部メンバーが、リズムーンの1ヶ月を振返ることから始まります。

まさかと思った時はトラブルの渦中だった

前回の振り返りで話題にあがったのは、やはり「契約トラブル」の特集でした。私自身も取材を担当させていただき、思い入れがあった企画です。実際のトラブルが並んだアンケート結果に始まり、気をつけるべきポイントを司法書士の先生にお聞きして予防編契約編解決編とお伝えし、最後に、私なりの視点で永久保存版のチェックリストも作成しました。ぜひご覧いただきたいです。

実は、私も困ってしまった経験があり、「契約トラブル」の実態や、心構え、解決についてのことをフリーランス同士で共有しあいたい、という思いを持っていました。契約のトラブルというのは、「解決」の形が1つではなく、ケース・バイ・ケースで、人それぞれ決着のつけ方も違います。自分のトラブルやこの特集を通して、まず改めてたどりついたのがそのことでした。私の場合は、「まさか」と思った時には、もうトラブルの渦中でした。そうならないように、また、そんな時でも冷静な視点が持てるように、記事がお役に立てたら嬉しいです。

私には、契約や報酬不払いのような問題でも、「根底には社会的な正当性や人としての正義みたいなものがあって、整理していけばそれにたどりついて解決できる」という思いがあり、そうならないことに混乱もし続けました。ですから、相手に自分とは別の(場合によっては不正な)意図や価値観があったりするケースのことを受け入れるのに1ステップが必要で、インタビューでの中野千恵子先生の「予防」や「折り合い」という言葉を使ったお話は、わかりやすく感じました。

この問題はこれからも考えていきたいと思っていますが、当時、必死に対応する傍ら、真っ暗な気持ちで息も絶え絶えになっている私を支えてくれた人たちや、専門家の方々には、心から感謝しています。同じクライアントから同様の不払い状態などになっていた複数のフリーランスそれぞれの「ここぞ」という時の動き方や在り方、考え方を垣間見る体験をしたのも、貴重な体験でした。

いつも教育コラムで、「正解がひとつの問題に答える力」を育ててきた従来の教育が変わっていく、とお伝えしていますが、1つの正解がない状態というのは、実社会では、「人」や「現実」という要素を取り入れてこそ「答え」が出るものだと思います。

雇われない働き方のスタイルや、それ以前に、人として仕事を成り立たせるということはどういうことなのか。私は、これからも、こうしていろいろな方との縁の中で、確認していくのだろうと思います。人生の厳しさを越える温かさを、見つめていきたいです。

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我が家の近くでは、イチョウ並木も色づき銀杏が熟し始めました。あっという間に終わってしまいそうな秋を、一息ついて堪能する時間も作りたいなと思います。

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