読んで元気になるレビューサプリ

December 08 2016

家族ってやっぱり面白い。映画『ぼくたちの家族』

このエントリーをはてなブックマークに追加

皆さん、こんにちは。フォトグラファーの宇野真由子です。早いもので今年最後の映画紹介になります。
気楽でハッピーな感じのものを!と思っていたのですが、最近観た映画がとても良かったので、こちらをご紹介することにしました。
『ぼくたちの家族』です。

父、母、長男、次男のどこにでもいる家族の物語です。
長男に子どもができ、孫ができる喜びに包まれる父と母。
そんな中、母親がおかしな言動をするようになります。

病院での診断は「脳腫瘍で余命1週間」。
しかも母親の入院をきっかけに多額の借金が判明します。
うろたえる父親はしっかり者の長男に頼りきり。
真面目な長男は、ひとりですべてを抱えこもうとします。
そんな長男を心配しつつも、いまいち切迫感のない次男。
この3人が母を救うために悪戦苦闘する様子が描かれています。

これだけ書くと重苦しい映画を想像されるかもしれませんが、どこかおかしく可愛らしい人間ドラマです。
父親を長塚敬三、長男を妻夫木聡、次男を池松壮亮が演じていて、この3人がとにかく良いんです。男の人って可愛いなぁと思わせてくれます。
母親の手術後、病院の廊下で3人が顔を背けあって泣くシーンはとても印象的です。

家族はチーム

この映画から感じたのは、家族とは個々が集まったチームであり、絶妙なバランスで保たれているのだということです。

「この家族なんてとっくにぶっ壊れてんだよ」(次男)
「家族がバラバラになるのはもう嫌なの」(母)

というセリフがあるのですが、1番近い人間関係だからこそ、難しいのかもしれませんね。
知っているつもりになっているのも厄介ですし、思い合うからこそ言えないこともあるでしょう。

家庭を守ってきた母親は、病気になってから秘めていた本音をぶちまけ始めます。
父親は経営している会社がうまくいっていないのに、自己破産はできないと言います。
そして長男はお金の工面を含め、家族と奥さんとの板挟みになり、苦しみます。
そんな様子を見て、どこか傍観者だった次男が立ち上がるのです。

母の病気で家庭内のバランスが崩れたことで、別のチームに生まれ変わったかのような一家。
誰か1人が頑張るのではなく、そんな風に皆で支え合って、壊れても継続していけるのが家族なのだと思います。

家族のおもしろさを感じられる映画

近頃は本当に家族間の事件が多くて嫌になりますね。
私は平和な家庭で育ちましたが、それは当たり前ではなく、とても幸せなことだと感じています。
年末年始は帰省する方も多いのではないでしょうか。
この映画を見ると、きっと家族と会うのが楽しみになりますよ。
20161208uno.jpgさて、今回の写真は私のふるさとである北海道の冬景色です。
12/13(火)〜18(日)まで、大阪の壹灯舎さんというギャラリーで個展「root」を行います。

私は子どもの頃、冬の寒さも長さも、田舎具合も嫌で、早くここを出たいと思っていました。
でも離れてみて歳月が経った今、素晴らしい環境で育てたことや、そこを出てみたこと、今までの道のりすべてを肯定できるようになりました。
そんな気持ちで改めて見つめた地元の風景です。
関西圏にお住いの方は良かったら足をお運びください。よろしくお願いいたします!

フリーランス応援プログラム