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January 11 2017

2017年は独立100周年!記念イベントで盛り上がるフィンランドの見どころは?

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首都ヘルシンキで行われた年越しイベントには、現首相をはじめ有名アーティスト多数が参加し、聴衆述べ13万人が祝福しました。特設ステージはフィンランドのナショナルカラーである青と白のイルミネーションで飾られ、除夜の鐘ならぬ花火の音で2017年の幕開けとなりました。photo via ESS

Hyvää Uutta Vuotta Kaikille!
明けましておめでとうございます。

今年2017年のフィンランドは独立国として100周年を迎えます。1917年に支配下であったロシア帝国の革命により、フィンランドが独立宣言してから今年で100年目。この100年間、どんな歴史が刻まれてきたのかを知る機会になるとともに、これからのフィンランド共和国を考える上で有意義な一年となるよう、国をあげての祝賀が始まりました。今回はその一部の様子を簡単にお伝えします。

みんなで一緒に祝おう!"Yhdessä"

100周年を記念したイベント"Suomi100"が全国で開催されています。100年の足跡をフィンランド国民はもちろんのこと、他国と一緒に祝おうという「みんなで一緒に祝おう!"Yhdessä"」をテーマに展開しています。共和国として国民一体となって国づくりを進めてきたことで、イベントの全般的な責任は首相官邸に設置されたこの組織にありますが、実際は国民や他国の交流組織や個人などによってつくられた各プロジェクトに委ねられています。

イベントは、歴史、文化、音楽、スポーツ、科学、食文化、ビジネス、自然、環境など多岐にわたり、マリメッコアラビア好きにはたまらない!?さまざまな100周年記念デザインをはじめ、シベリウス音楽を他国のオーケストラと演奏するジョイント・コンサートや100年の歴史を美術で辿る国立アテネウム美術館ツアー、NGOや企業などと連携して男女平等へ向けた社会活動プロジェクト、森や湖などの自然環境からサウナや雪の城、オーロラツアーなどが目白押しです。

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こちらのページから「地域」「分野」「日時」別に自分の興味あるイベントを検索することができます。今後イベントがどんどん追加されていくと思われますので、もし渡航される予定がある方は定期的なチェックをお勧めします。

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あなたもフィンランドの顔となりませんか?」ーこのイベントのモチーフである人々の顔。「みんなで一緒に祝おう」のテーマに沿って自画像をイラスト化してこのイベントに参加することを呼びかけています。イラスト化された自画像はSNSなどでシェアして楽しむことができますので、遠く離れた日本からも参加してみませんか?

次の100年に向けて

100周年記念とともに、首相から国民へ新年のメッセージが発信されました。小国家であるがゆえ常に北欧諸国をはじめ、大陸欧州との連携や交流を深めてきた一方、ここ数年の世界情勢、とりわけ欧州圏内で発生しているテロリズムの脅威に対して、フィンランドも外交の安全保障政策を慎重に行うと述べています。この100年間、過去に支配された西側のスウェーデン王国や東側のロシア帝国からの再支配もなく、小国家としての持続可能なアプローチで国民の安全を保障してきたことを自負していました。

一方、国内に目を向けると、景気回復の予兆がほんのわずかに見られ、今年は加速すると予想されています。しかし高等教育を受けた若者を中心に長期失業者は8〜9%に上っているため、一般市民はすぐに回復するとは思えないようです。

またベーシックインカムの試験的導入が1月からはじまり、福祉制度の見直しが予定されています。各制度の補助金が着実に減額され、見直しといえども受領する国民側は、なんとも熟知たる思いでこの検討を見守ざるを得ない状況となっています。

1917年の独立後には、第二次世界大戦でソ連軍と戦い惨敗し、国の復興に向けて過酷な歴史を刻んできたフィンランド共和国。その後「世界一の教育大国」「世界一やさしいお母さん」「世界一の報道の自由」など各分野で世界から評価されたのは、人口わずか550万人、悪条件な北国の気候環境を持つ小国家が持続可能な国家を創るための戦略であったと言われています。

こうした評価に甘んずることなく、長引く不況からの脱出をはじめ、福祉や教育大国としての抜本改革などをこの先100年に向けてどう進めていくのか。祝賀ムードの傍で見守りたいと思います。

それでは今年の海外旅行はフィンランドで一緒に100周年を祝ってみませんか?お待ちしております。Tervetuloa!

「Suomi100」公式ホームページはこちらから

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