ユーモアを味方に!『初対面でも話がはずむおもしろい伝え方の公式』

皆さん、こんにちは。フォトグラファーの宇野真由子です。
最近は少しずつ暖かい日も増えて、春が近づいているような気がしますね。
春は出会いと別れの季節。フリーランスの人は春に限らずそうだとは思うのですが、今回は出会いの場で役立ちそうなこの本をご紹介します。

20170305_uno02.jpg 元落語家で現在は放送作家の石田章洋さんの著書です。自分の「人を笑わせる才能」のなさに落胆し、センスある後輩(伊集院光さん) の登場で、すっかり心が折れて辞めてしまったという石田さん。 放送作家になればおもしろいことを言う必要もないだろうと思っていたら、大間違い。テレビ業界には視聴者を笑わせることに命をかける、おもしろい人たちがあふれかえっていたと言います。

当時は、面白さは生まれ持った才能やセンスだと思っていたけれど、研究を重ねるうちに「誰でもおもしろい話ができる伝え方の公式」があると気づいたそうです。
そしてそれを使えるようになると、嘘のようにおもしろいことを言えるようになったとか......。

「別にそういう仕事じゃないから、人を笑わせる必要はないし」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、日常生活で話している相手を笑顔にすることができる人とできない人、どちらと話したいでしょうか? フリーランスの人の場合はとくに、それが仕事にも関係していく気がしませんか?

この本ではユーモアを身につけている人といない人では、長い人生に大きな差が生まれてくると書かれています。


気持ちの良い会話を

この本が良いと感じるのは「相手を気持ち良く、楽しくさせる」ということが前提とされているところです。おもしろさにも種類があり、人を傷つける笑いや嘲笑、皮肉笑い、デリカシーのない笑いはNGと書かれています。確かに、そういうのって端で聞いていても楽しくないですもんね。

そして、相手を楽しくさせると言っても、何も笑いを
取らなければいけないわけではないんです。相手が興味を持っていることや、得するような情報を話すので十分。無理に笑いを求めると、スベる確率も上がるので危険です!

おもしろい話ができる伝え方の公式とは?

では、どうしたらおもしろい話ができるようになるか?ですが、 考え方としては「空気を読む×笑いの原理×伝える技術」の3つだそうです。
笑いの原理というのは、どういう時に笑いが起きるのかを、実在の芸人さんの例を使ってわかりやすく説明してくれています。この本の場合、なぜ人は笑うのか? というところまで掘り下げて書いているので、さすがはプロ!という感じです。 伝える技術についてもさまざまな事例が書かれていて、わかりやすいです。

中でも私が1番重要だと感じたのは、土台である「空気を読む」というところです。
空気というのはつまり「流れ」のこと。具体的には「どういう人たちが」 「なんのために」 「どこに向かっているのか」という目的や方向性のことを指しています。 それが読めないと会話を止めてしまったり、白けさせてしまったりする。 でも・・これを完璧にできる人などなかなかいないのではないでしょうか。

自分ではなく、相手の気持ちを大切に

ではどうしたら空気を読めるようになるのかですが、「観察力」を付けることが大切なようです。声のトーンや表情、仕草などから「話している相手がどういう人で、何を目的として、その話をどこに持っていこうとしているのか」察知するということです。

立川談志師匠は入門してきた新人の弟子に「とにかく俺を快適にすることを考えろ」と話していたとか。落語家にとって気配りができ、空気が読めるということは大切な資質だそうです。これはきっと落語に限らず大人として大切なことですよね。

空気が読めない人は「自分が今どう見られているか」「こういうことを話してこう思われたい」など、話している相手よりも自分自身へ注意が向いていることが多いそうです。

すべてのコミュニケーションにおいて最も大切なのは

「自分が相手にどう思われているか?」ではなく「相手がどう思っているか? 」

話をする時に1番注意を向けなければいけないのは相手の気持ちなんですよね。わかっているようで、できていないことだと痛感しました。

例えば会話が続かない場合は、どうしよう...と焦りがちですが、これも自分のことしか見えてないということかもしれません。相手のことをよく観察して、状況によっては無理に話さなくても良いし、答えやすいような質問を投げかけるなど。相手のことを考えれば、もっとできることがあるはずですよね。私の場合は夢中になると話が長くなったり、自分の話ばかりしてしまうので、聞いている人の気持ちを考えねば...と思いました。

20170305_uno01.jpg

今日の写真はアロエの花の写真です。
まるで人が並んでいるみたいで面白かったので撮りました。
花にもそれぞれ顔があって、人を撮るのと感覚は似ています。 笑わせたり、ポーズを指示したりしなくて良いところは楽ですが(笑)
さて、この本を読んで落語を生で聴きたくなりました! 皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

初対面でも話しがはずむ おもしろい伝え方の公式
初対面でも話しがはずむ おもしろい伝え方の公式
石田 章洋
日本能率協会マネジメントセンター

※本書は、レビュープラスより献本いただきました。

宇野 真由子

Writer 宇野 真由子

1979年生まれ。北海道出身。ビジュアルアーツ大阪校写真学科卒業。
写真専門ギャラリーでの勤務を経て、沖縄に移住。撮影会社にてブライダルを中心とした人物撮影や商品撮影等に従事。2015年秋に大阪へ戻り、フリーランスとして活動開始。撮影以外にも、写真教室・ワークショップ等、写真の楽しさを広める活動も開催している。
http://unophotoworks.top/top/

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