海外でフリーランスとして生きる

March 22 2017

海外在住フリーランサーは日本に納税する?しない?

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本は確定申告の時期でしたね! 皆さん、無事に終えられたでしょうか。ドイツはこれからなので、初めての確定申告に今から緊張している尾形です。さて、前回少しだけ税のことに触れたので、今回も引き続き、税関係、お金のことについてお話したいと思います。

税金の支払いは基本的に居住国で! 

税金のこと、なかなかわからないですよね。私もドイツに住み始めて今年でまる4年になりますが、今までは会社員だったので、税金は給与天引きでした。このシステムは日本と変わらないので、税金について混乱することはまずありません。しかし、海外でフリーランスとして働き、かつ日本円での収入となると、一体どこに税金を払っていいのかと迷ってしまいます。 

日本への納税のポイントとなるのは、日本に居住しているかどうか。つまり国内に1年以上住民票があるかどうかということです。その定義によって「居住者」「非居住者」が決まり、税の支払いが生じるかが決定されます。非居住者の場合は、所得税法上、日本での課税は対象外となり、居住国で税金を支払う必要が出てきます。

私のように、ドイツ(もしくは海外)に住みながら、日本のクライアントと仕事をし、日本円で日本の口座に収入が入っている場合でも、日本には住民票がなく、居住国はドイツになるので、ドイツで納税することになります。

201703_ogata_1.jpg

クライアントへの請求はどうなる? 

日本のクライアントと仕事をするとき、まず最初に話し合う必要があるのが「源泉徴収」と「消費税」のことです。日本では、源泉徴収をクライアントにしてもらっているフリーランサーが多いのではないでしょうか。もし、あなたが非居住者であれば、クライアントが源泉徴収をしたり、消費税を支払ったりする必要はないことを早い段階で話しておくとよいでしょう。

税金を払っているかどうかはビザにも影響

納税は国民の義務とされていますが、それはどの国でも同じこと。しかし義務とは別に、海外在住フリーランサーにとって税金の支払いが大事な理由はもう一つあります。それは、ビザ問題に関係があるからなのです。 

以前、ベルリンはフリーランスのビザが比較的取りやすいということをコラムで書きましたが、ビザを初めて取得するときは、税金に関しては神経質になる必要はありませんし、私も税金に関する書類は何も提出していません。

ただし、ビザの更新となると話は別。どれくらい収入があるのかを示す収入証明はビザの更新に大きく影響します。収入証明を提示することは、つまり、どれくらいの税金をドイツに収めることができるかを提示する、ということでもあります。

日本であってもドイツでもあっても、税金が国を支えています。税金を支払う能力がある人はビザを取得しやすい傾向があるのは間違いないでしょう。 

なかなか難しい税問題。ドイツで初めての確定申告については、また改めてレポートしますのでお楽しみに!

参考:非居住者に対する課税のしくみ(国税庁)

フリーランス応援プログラム