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April 10 2017

身の程よりも「ちょっと上」を目指そう〜『野心のすすめ』

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みなさん、こんにちは。フォトグラファーの宇野真由子です。
今月から仕事のモチベーションを刺激するような本を中心にご紹介していくことになりましたので、改めてよろしくお願いいたします!

さて、今回はリニューアル1発目なので、パンチのある本を選びました。 林真理子さんの「野心のすすめ」です。

170404uno2.jpg まず、「野心」という言葉についてそれぞれにイメージがあると思いますが、この本で言う野心とは 「もっと価値ある人間になりたいと願う、とても健全で真っ当な心のこと 」です。そして林さん自身がどんな野心を持ち、具体的にどんな努力をして進んできたのかが書かれています。

努力の内容は語らないのが美徳のように扱われがちですが、明かしてくれる人の方が私は好きなので、この本の正直さが大好きです。

自分は何を望んでいるのかを考える

林さんは現在は小説家・エッセイストとして活躍されていますが、もともとはコピーライターをされていました。そのもっと前は就職活動で40社以上の会社から落とされ、アルバイトでなんとか生活していた時代もあるそうです。2番目に勤めた会社でゆるーく働いていた時に虚しさを感じ、「わたしは華やかな場所で一流の広告の仕事がしたいんだ」と気づきます。そして働きながら糸井重里さんが主催する「糸井塾」という広告学校に入ったそうです。

何だかやる気が出ない、愚痴っぽくなっているという時は、林さんの言う「現状確認」が必要かもしれません。自分のことって意外にわからないもの。思っていたのとは違う原因や、気づかずにいた望みが見つかることもあるのではないでしょうか。

行動、そして行動

望みがはっきりした林さん。糸井塾ではとにかく目立つために服装も髪型も「テクノルック」にし、人がつくりそうにない面白いコピーを一生懸命考え、糸井さんに一目置かれるようになります。その後、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーになり、テレビでもひっぱりだこに。

でも出すぎたせいか次第にバッシングも浴びるようになり 、物書きで認められたいという気持ちで小説を書き始めます。4年後、直木賞を受賞。その後もいくつかの賞を得て、現在に至る......という感じです。とにかく糸井塾に入って以降の林さんは行動しまくり。今でも小説は一作一作いつも新しい挑戦をしているそうですよ。

俯瞰で見ることの大切さ

成功だらけのように見える林さんですが、不遇な時代も多かったようです。小中学校時代はいじめられっぱなし、就職活動では落とされまくり、やっと就職できた1つめの会社でまたいじめ。テレビに出れば容赦ないバッシング...。 でも子どもの頃から 「こんなことが長く続くはずない」と思っていて、辛い時でもその辛さを日記に記録し続けていたとか。いつかこの気持ちを思い出したいと、落とされた会社からの落選通知も保管しておいたというから驚きです。

この本に励まされるのはこういった「俯瞰力」が大きいです。そしていじめっこから離れるために勉強し進学校に進んだ林さんのように、悪い状況の中でもできることはきっとある。仕事では特にそれを探すのが大切だと思います。

身の程よりもちょっと上を目指す

フリーランスの人は特にですが、会社員の方でも、「自分がどういう人になっていきたいのか」「どんな働き方をしていきたいのか」を考えることでモチベーションが変わると思います。

林さんもこの本のはじめで「自分の身の程を知ることも大切ですが、ちょっとでもいいから身の程よりも上を目指してみる。そうすることで選択肢が増え、人生が上に広がっていきます」と書いています。皆が林さんを目指す必要はないですが「身の程よりちょっと上」くらいは目指せそうな気がしませんか?

■こんな時に読むのがおすすめ

・自分は何がしたいんだろう?と迷った時

・何をしてもうまくいかない気がする時

・読みやすくて面白い本が読みたいなーと思った時

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さて、今日の写真は「ちょっと上」からの連想で、見上げた新緑の写真です。 (アングル的にはちょっとどころではない真上ですが......) これからどんどん暖かくなりますし、気持ちも上向きでいきましょう!

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