地方フリーランス生活

August 11 2017

自由なプランニングで二人らしい結婚式を実現するフリーランス・ウエディングプランナー@北海道

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地方で働くってどんな感じ? 地域ならではのフリーランス事情を知りたい!
「地方フリーランス生活」では、自分らしいスタイルで働く地方フリーランサーに、地方で活動することのメリットやデメリットのほか、日頃心がけていることなどを伺います。今回は北海道でフリーランスのウエディングプランナーとして活動されている荒井さやかさんにお話をお聞きしました。

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■荒井さやかさん プロフィール

活動地域 北海道
フリーランス歴 6年
職種 ウエディングプランナー
経歴

ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランのほか、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。2016年12月生まれの女の子をもつワーキングマザー。

Coco style WEDDING(ココスタイルウエディング)

現在のお仕事内容を教えてください。

フリーランスであらゆる可能性を模索しながら、新郎新婦の夢を叶えるウエディングプランナーです。得意としているのは、公園や学校、自宅などの結婚式場ではない場所を結婚式のための場所へ生まれ変わらせるなど、自由なプランニング。札幌を代表するセンスの良いカメラマンやフローリスト、大道具、コーディネーターさんなど、信頼できる仲間と一緒に最高の結婚式を目指し、みんなで心から仕事を楽しんでいます。仕事仲間もフリーランスの方が多いのですが、自分の仕事や人生に誇りを持っている方ばかりなので、良いエネルギーの掛け算になっています。

こうした現場のお仕事のほか、ウエディングプランナーさんの教育や、結婚式場などのコンサルティング業務、講演会、イベント企画などもおこなっています。これらは、本州でのお仕事としていただくことが多いです。

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野外での結婚式の様子。


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自宅の庭でのウエディングなど、新郎新婦の希望を活かした結婚式を作り上げています。

なぜ、今のようなお仕事を始めたのですか?きっかけやなるまでの道のりを教えてください。。

大学4年生になるまでずっと教員を目指して勉強を続けていました。でも大学4年の時の教員養成課程の講義の最中にふと「社会人経験も育児経験もない私たちが、人を育てることについて議論している。何か違わない?」と思ってしまって。それを境に教師への道を断ち、別の道を探し始めました。そうして一般企業への就職活動を始め、自分の強みを活かして社会に貢献できる仕事を探して出会ったのが「ウエディングプランナー」の仕事です。「これが天職になる」と確信し、大学卒業後から結婚式場の会場所属のウエディングプランナーとして働き始めました。

教師とウエディングプランナーはあまり共通点がなさそうですが、どうしてウエディングプランナーが天職だと思ったのですか??

調べていくうちに、ウエディングプランナーも教師も、ゴールを設定して、一つのストーリー(流れ)を完成させるという意味ではとてもよく似ていることに気付きました。実際、ウエディングプランナーの仕事を始めてからも、教師になるための勉強で学んだことが大いに役立っています。

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ウエディングのプランニング中の様子。やりがいのある瞬間です。

フリーランスになったきっかけを教えてください。

会場所属のプランナー時代も楽しかったのですが、会社が定めた決まったプラン、決まった取引先(カメラマン、フローリストなど)としか仕事ができませんでした。でも次第に「もっとおふたりの想いを叶えたい」という想いが強くなり、フリーランスという手段を選びました。

札幌でフリーランスの仕事をはじめるにあたり、苦労したことはありますか?

フリーランスになってすぐに、最新情報が手に入りにくいのが、地方にいるデメリットだと感じました。そこで月1回、自腹で東京にいって人脈を広げ、今後のビジネスのあらゆる可能性を模索しています。東京は最先端を追っているので「負けていられないな」といつも奮起させられ、また、自分が北海道でやってみたいことをすでに成功させている方がいたので参考になりました。

東京に進出せず、地元である北海道に住み続けている理由は?

北海道が大好きだからです。とくに札幌は、政令指定都市で大都市ですし、流行に敏感な人も多く、それでいて自然も多く、リラックスできる最高の土地です。芸術や文化も発展しており、たくさんのイベントに恵まれて、クリエイターが多いこの街はフリーランスでウエディングプランナーをするには最適の場所だと思います。加えて、札幌と東京はとてもアクセスがよく、日帰りも可能な距離だという点も大きな魅力です。

たくさんの刺激をくれる東京にはあらゆる可能性を感じますが、子育てのことを考えると、生活を維持する物価が安く、自然も多く、ご飯の食材が美味しく、ほどほど都会という札幌が、私にとってはベストです。

地元と地元以外のクライアントの割合をお聞かせください。

首都圏:北海道 2:8

今後もこのぐらいの割合でいきたいです。なお、現場での仕事は、地方を盛り上げていくために、東京のクリエイターへの発注をできるだけ控え、その土地のフリーランサーと組むことを大切にしています。

現在、仕事はどのように取ってきますか?営業スタイルなどに工夫はございますか?

とくに営業はしていません。結婚式に参加してくださったお客様が 次のお客様をご紹介してくださるというありがたいご縁で続いています。

また、コンサルティングや講演会のお仕事も、ご紹介がメインです。おこがましいですが、今後もご紹介でつながっていけるのが私にとってはベストです。「あ!荒井さん達に連絡してみよう」といつまでも顔を思い出していただき、1人でも多くの人に喜びを提供できるように、1つひとつのお仕事を丁寧に取り組んでいきたいです。

遠方のクライアントとスムーズに仕事をするために心がけていることはありますか。

スカイプやラインを活用し、こまめに連絡をとっています。またドロップボックスやサイボウズなどのグループウエアなども活用しています。

現在の土地で働くことを選んで良かったことは?

良かったことは、大好きな北海道に住む人を幸せにできることです。地方に住んでいても東京で流行っているもの、動いているものに目を向ける努力さえ怠らなければ、地方でも十分活躍できると思います。たくさんの刺激がつまった東京から地方へ知識やトレンドを持って来られるので、逆にチャンスだと思うくらいです。

時に「刺激が足りない」と感じるときもありますが、そんな時は1泊2日で東京に行くだけで、いろんなものに出合い、次のビジネスチャンスを見つけられるので、北海道で働くことが自分にとってベストです。

ちなみに、東京から帰ってきたときの、新千歳空港の空気のおいしさにはいつも感動します(笑)。これも北海道の良さの1つだと思います。

今お住まいの土地ならではのリフレッシュ方法があれば教えてください。

最近引っ越しして、家を建てました。自然の多い場所に建てたので、最近は家で家庭菜園を楽しんでいます。北海道の夏は最高なので、今後も 北海道で楽しくお仕事がしたいですね。

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家の外観。

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家の中には仕事スペースも作りました。

現在の課題がございましたらお聞かせください。

先日はじめて東京に子連れ出張をしてみましたが、なかなかのハードルの高さでした。

大きな荷物を持ちながら、ベビーカーに娘を乗せて移動したのですが、混みあっている電車に乗り、エレベーターを探しながら移動するのは、うまく時間が読めず、車社会で生きている北海道の人間には「大変だなぁ」と感じました。2日間歩いただけでぐったりしてしまいました。

今後は、東京で手配できるベビーシッターなども調べ、もっと良い方法を模索したいです。

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東京での子連れ出張中のバス車内にて。

今後の目標をお聞かせください。

大好きな北海道でこれからも活躍し、家族で幸せに暮らしながら自分の夢も追いかけていきたいです。

仕事は幸せにいきていくための手段だと思います。我が家は私の実家も夫の実家も北海道ですし、これまでの人生で出会った大切な方々も皆、北海道に住んでいます。だからこれからも生まれ育った北海道で、北海道の人のために貢献できる自分でありたいです。

そしてフットワーク軽く、子連れで出張に出かけられるようになりたいなと思います。(そういったことに寛容な世の中になったらうれしいな、とも...。)そのために自分もがんばりたいです!!

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今後も多くの方々に感動をお届けしたいです。

最後に、地方で働くことに興味のあるフリーランサーへ、メッセージをお願いします。

私は生まれ育った土地で、自分が活躍できるようにしていくことに肯定派です。仕事は都心部にあると思いがちですが、地方だからこそたくさんのチャンスが転がっているし、可能性がたくさんある!

テクノロジーの発展により、物理的な距離は関係なくなったと思います。東京にいたから仕事をもらえるというわけではなく、地方にいてもどこにいても、輝いている人は輝いている人として見つけてもらえるようになりました。

これは、自分らしい価値さえ見失わなければ、全国どこでも自分らしい働き方&生き方ができるようになった、とも言えます。

私も微力ながら、自分自身の経験を通じ、地方でも十分活躍できることを感じてもらえたら...と思っています。

※この連載のバックナンバーはこちらからご覧ください。

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