特集

August 18 2017

【フリーランス夫婦①】第1回 私たちがフリーランス夫婦になるまで

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働く場所や仕事を自分で選べるという自由さがある一方で、不安定さがつきまとうフリーランス。それが夫婦ともにフリーランスの場合には、どんな感じなんでしょうか?

これまでリズムーンでは「女性フリーランス」にインタビューを行い、その経験やノウハウを共有してきましたが、今特集では、少し視野を広げて、「フリーランス夫婦」に注目!

イラストレーター・グラフィックデザイナーの榎本直哉さん、エディトリアルデザイナーの木村奈緒子さんご夫妻に、全3回にわたってお話を伺いました。

今回お話を伺った"フリーランス夫婦"のProfile

榎本直哉さん
神奈川県出身。デザイン事務所、出版社などでグラフィックデザイナーとして勤務の後、2015年からフリーランス。独立後はイラストレーションを中心に、雑誌、書籍、広告、web等、メディアを問わず活動中。www.naoyaenomoto.com 2017年夏に、妻でデザイナーの木村奈緒子と共にデザインユニット『n/n』を立ち上げる。http://enuenu.me/

木村奈緒子さん
東京都出身。大学卒業後、OLを経験した後にデザイナーに転身。デザイン事務所で書籍や雑誌、広告等のデザインを経験し、2012年からフリーランス。エディトリアルデザインをメインに、グラフィックやweb等幅広い媒体で活動中。都内で夫と2015年1月に誕生した娘と暮らす。2017年夏に第二子出産予定。
http://enuenu.me/

働き方のひとつとして、ずっと頭の片隅にあった"フリーランス"

編集部)まず、お二人がフリーランスになられた経緯を教えてください。

奈緒子)私は、もともと母がフリーランスで翻訳業をしていたので、その姿を見て、子育てとの両立もしやすそうだし、働き方のひとつとして頭の片隅にありました。あと、デザイナーは、若いうちに修業をして、ある程度経験を積んだら独立する人が多いんです。だから、どこかのタイミングで独立するだろうなという気持ちは、ずっとありました。

201708_freelancefufu1_2.jpg編集部)そこから具体的にフリーランスに踏み出すには、何かきっかけがあったんですか?

奈緒子)デザイン事務所を2社経験した後、30歳で最後のデザイン事務所に入社しました。年齢的にこの会社を最後にしようと決めていたので、独立する準備もしつつ、三年半ほど働いたあと独立しました。

編集部)退社のタイミングは、どのようにして決めたのですか?

奈緒子)元々憧れていた事務所でしたし、いろいろな経験をさせていただいていたので、辞めたくない気持ちもあったのですが、結婚して、子どもも欲しかったので、独立して1、2年はフリーランスとして基盤を固めて、そこから結婚して......と考えていくと、年齢的に今かな、と。わりと計画的に決めましたね。

編集部)それは、すばらしいですね! 直哉さんの場合は、どうでしたか?

直哉)僕は結婚後の2015年からフリーランスになりました。妻同様、独立は僕もずっと考えていたのですが、どのタイミングでするかは決め兼ねていました。

きっかけになったのは、妻が1人目の妊娠時に体調を崩してしまいまして。妊娠・出産がこんなに大変だとはそれまで思っていなかったし、当時は帰宅時間も遅かったので、妻が不調な中で子どもが産まれても大変だろうなぁ、と。

それに加えて、ちょうど会社も変革期に入っていて、社内の状況の変化も重なったので、会社と少しずつ相談をはじめて、退社時期を決めた感じです。

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子どもの誕生と同時に、フリーランス夫婦に

編集部)独立のタイミングと、奈緒子さんの出産が同時期だったんですね。

直哉)はい、会社とこちらの都合が折り合うのがたまたまこの時期でした。

奈緒子)近い将来に独立したいという考えは聞いていましたが、いざ独立と出産の時期が重なってみると、不安がなかったと言えば嘘になります。ただ、結果的に、私はすごくよかったと思っています。

やっぱり出産直後って、大変じゃないですか。そのお世話を、私と子どもが退院してきたその日から一緒にやっているので、育児のスタートが一緒なんです。これがすごく大きくて。子守は私よりも上手ですし、子育てに向いてるんだなぁというのも新しい発見でした。

会社員時代は、22時、23時に帰ってくることが多かったので、もしそのスタイルが今も続いていたら、子どもとの関係も今とは違っていたんじゃないかなと思いますね。
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育児も家事も二人三脚。家族の時間も大切に

編集部)育児家事の分担は、決めてらっしゃるんですか?

奈緒子)それぞれの得意分野があるので、夫は掃除関係、私は洗濯や保育園関係というように、何となく分けている感じです。ただ、どちらかが繁忙期の時はお互いに任せられるように、ほとんどのことをどっちもできるような状況にしています。

直哉)最初のうちは試行錯誤で、ちょっとケンカしたこととかもあったんですけど(笑)、それで何となくうまく回りだした感じです。
201708_freelancefufu1_5.jpg編集部)保育園の送り迎えは、どうされてるんですか?

直哉)ここ最近は、僕の仕事が繁忙期だったので、結講お願いしちゃってたんですけど、そうじゃない時は交互、ですかね。

奈緒子)朝私が行ったら、帰りは夫が行く、みたいな。あとは、例えば、今日は打合せがあるから、朝送ってそのまま行くね、とか、その時の仕事の状況を見ながら二人で調整しています。

直哉)保育園から帰ってきて子どもを寝かせるまでが子どもと過ごせる貴重な時間なので、仕事の状況にもよりますが、なるべく子どもが帰ってきたら一旦仕事をストップして、家族の時間も大切にするように心掛けています。子どもが寝た後、仕事に戻ることも多々ありますが、こうした時間の使い方ができるのは、フリーランスのメリットだなと思いますね。

編集部)お互いの仕事状況に合わせて、フレシキブルに動かれているのがすごく伝わってきます。まさにフリーランスならではという感じですね。

第2回では、夫婦でフリーランスとして仕事をしていく中での「我が家ルール」を伺います!

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