ナレッジ・ノウハウ

August 25 2017

【フリーランス夫婦②】「仕事中の要件はLINEで」「分業時は請求書発行」我が家のルールを紹介

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ご夫婦でフリーランスとして働く榎本・木村ご夫妻にインタビューをしているこの特集。第1回では「フリーランス夫婦になるまで」について、2回目である今回は、夫婦でフリーランスとして働く上での「我が家のルール」について伺いました。

今回お話を伺った"フリーランス夫婦"のProfile

榎本直哉さん
神奈川県出身。デザイン事務所、出版社などでグラフィックデザイナーとして勤務の後、2015年からフリーランス。独立後はイラストレーションを中心に、雑誌、書籍、広告、web等、メディアを問わず活動中。www.naoyaenomoto.com 2017年夏に、妻でデザイナーの木村奈緒子と共にデザインユニット『n/n』を立ち上げる。http://enuenu.me/

木村奈緒子さん
東京都出身。大学卒業後、OLを経験した後にデザイナーに転身。デザイン事務所で書籍や雑誌、広告等のデザインを経験し、2012年からフリーランス。エディトリアルデザインをメインに、グラフィックやweb等幅広い媒体で活動中。都内で夫と2015年1月に誕生した娘と暮らす。2017年夏に第二子出産予定。
http://enuenu.me/

部屋は分ける、仕事中の用件はLINEで

編集部)二人とも在宅で仕事をする中で、何か決めている「ルール」はありますか?

奈緒子)まず、「部屋を分ける」ですかね。お互いの電話の声も聞こえないぐらいです(笑)。過去に机を横並びにして作業していたことがあったんです。でも、夫が集中していると私が話しかけちゃったり、ちらっと画面が見えると気になっちゃったりしてお互いやりづらくって。それで、今の家に引っ越して来る時には、最初から部屋は分けよう!と決めていました。

201708_freelancefufu2_1.jpg直哉)業界が近いので、仕事の話はよくするんですが、細かいところまではお互い干渉し過ぎない今の距離感が、僕たちにとってはちょうどよいと思っています。あと、直接話しかけると、仕事の邪魔になってしまうので、LINEのやりとりが多いですね。常にパソコンでLINEを立ち上げておいて、仕事中の用件は、メッセージを送ります。

編集部)徹底されてますね。ちなみに、お昼ごはんは?

奈緒子)一緒に食べることもありますが、あまり決めすぎないようにしています。それぞれ集中したい時間帯が違うので。

夫婦で仕事をする時は、メイン担当を決める

編集部)これまでお二人で同じ案件を手がけることはあったんですか?

奈緒子)そうですね。私がデザインをして、夫がイラストを描いたりとか、デザインは2人ともできるので、ちょっとボリュームが多いものを受けた時は、一緒に手分けしてやることもあります。全体的にそんなに多くはないですが、ちょっとずつ増えてきているような気はしますね。

あとは今夏に2人目の出産を控えているので、予定日近くまでかかりそうな仕事については、何かあった時には夫に任せられるように、打合せに一緒に入ってもらったりもしています。

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エディトリアルデザイナーである奈緒子さんがデザインを手掛けた絵本。まだ2人のコラボレーションは実現していないが、その日が来るのも近いかも知れない。

編集部)お二人で同じ案件を手がける際、何かル―ルはありますか?

直哉)メイン担当を決めるようにしています。以前、同じ立場でやろうとして、ケンカになったことがあったので。デザインって正解があるようでないものなので、メイン担当を決めて、その人がやりたいことを伝えて、進めていく感じですね。

奈緒子)あとは、どちらかが受けた仕事を手伝ってもらう場合は、ちゃんと請求書を発行して、手数料がかかっても、銀行に振り込むようにしています。それぞれ個人事業主としてやっているので、どのくらい外注費がかかっているのかというコスト感を認識しておくことも大事だと思うので。

編集部)すごい!きっちりされているんですね。

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直哉さんのイラスト。会社員時代はデザインがメインだったが、徐々にイラストの仕事が増えてきたことにより、独立後はイラストレーターとして活躍している。

2人で1つのHPで、お互いの人脈をクロスさせる

編集部)お二人のホームページを立ち上げられたと伺いましたが、それは二人で受ける案件が増えてきたというのもあるんですか?

奈緒子)これまでも、私の取引先の編集者さんから、「旦那さんイラスト描けるなら頼めばよかった!」とか、その逆もあったりして、それがもったいないと思ったんです。ホームページでそれぞれの作品を見ることができれば、お互いの人脈をクロスさせることができるかなって。

直哉)あとは、それぞれ得意なジャンルがあるので、それを生かして何かできないかなと考えています。例えばですが、子どもが産まれてからは、絵本に触れる機会が増えたのがきっかけで、自分でも絵本を作ってみたいという気持ちが出てきました。僕がイラストを描いて、それを妻がデザインして、とか。

奈緒子ライフスタイルに合わせて、やりたいことも増えてきているので、少しずつ形にしていければいいなと。

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ご夫婦のホームページ「n/n」はこちらから>>

お金の管理は、年間ベースで

編集部)では、読者の方も気になっているであろう、フリーランス夫婦のお金管理のルールについてお聞きしてもよいでしょうか?

奈緒子)自分の売上から、「交通費」「資料代」「外注費」など、だいたいの経費を引いたお金を、共同口座にどんどん入れていくって感じですね。毎月固定額にはしていないので、多い時もあるし、少ない時もありますね。売上と、家計の全体の支出をエクセルで表にしてgoogleで共有しているので、それでざっくりと月のお金の動きを把握するようにしています。

編集部)入れるお金を固定額にしないのが、フリーランスならではですね。

直哉)月によって売上にどうしても変動はあるので、固定にしちゃうと、ストレスになるので。年間ベースで月の平均が最終的にいくらっていうのがわかればいいかなって。
201708_freelancefufu2_5.jpg編集部)なるほど。固定給がないというのがフリーランスの不安材料ではありますが、年間ベースで考えるようにすると、うまく行きそうですね。

奈緒子)実は子どもが産まれるまでは、お互いの年間の売上をきちんと把握してなかったんです。でも、子どもが生まれたので教育資金のこともあるし、一本化して見える化しようってことで。年間の収支をある程度把握できるようになったら、月々の固定の予算や、旅行や大きな買い物などにかけるお金もきちんと計画できるようになったので、お金への漠然とした不安も少なくなりました。

次回は、いよいよ最終回!気になる「フリーランス夫婦のメリット・デメリット」をお聞きします!

目次
第1回「フリーランスになるまで」
第2回「フリーランス夫婦の我が家のルール」
第3回「フリーランス夫婦のメリット・デメリット」(9/1公開予定)

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