特集

September 01 2017

【フリーランス夫婦③】育児も家事も二人三脚。我が家は夫婦でひとつのチーム

このエントリーをはてなブックマークに追加

201708_fufu3_1.jpgフリーランス夫婦である榎本・木村ご夫妻にインタビューをしているこの特集。第1回「フリーランス夫婦になるまで」、第2回フリーランス夫婦の我が家のル―ルと続き、最終回である今回は、「フリーランス夫婦のメリット・デメリット」について伺いました。

今回お話を伺った"フリーランス夫婦"のProfile

榎本直哉さん
神奈川県出身。デザイン事務所、出版社などでグラフィックデザイナーとして勤務の後、2015年からフリーランス。独立後はイラストレーションを中心に、雑誌、書籍、広告、web等、メディアを問わず活動中。www.naoyaenomoto.com 2017年夏に、妻でデザイナーの木村奈緒子と共にデザインユニット『n/n』を立ち上げる。http://enuenu.me/

木村奈緒子さん
東京都出身。大学卒業後、OLを経験した後にデザイナーに転身。デザイン事務所で書籍や雑誌、広告等のデザインを経験し、2012年からフリーランス。エディトリアルデザインをメインに、グラフィックやweb等幅広い媒体で活動中。都内で夫と2015年1月に誕生した娘と暮らす。2017年夏に第二子出産予定。
http://enuenu.me/

フリーランスの波に慣れるまでは、やはり不安が伴う

編集部)フリーランスになって、大変だったことはありますか?

奈緒子)私は、フリーランスになってわりと順調にやれていたんですが、それでも波はあったので、それに慣れるまでは、精神的につらい時もありました。ただ、1年、2年と続けていくうちに、毎年ある程度暇な時期と忙しい時期があるということがわかってきてからは、あまり一喜一憂しなくなりました。

編集部)波は、ご夫婦で重なるんですか?

直哉)重なる時もあります。その時期は大変ですね(笑)。
201708_freelancefufu3_1.jpg編集部)閑散期が来て、精神的に不安になったり、辛くなったりした時はどうされるんですか?

奈緒子)基本、耐えてます(笑)。子どもができる前は、1人で旅行に行ったりしたこともありましたが、今は子どもとゆっくり関われる機会と割り切るようにしています。

直哉)僕はありがたいことに、独立後にそこまでの閑散期を経験していないのですが、少し時間ができれば、SNSで活動を発信したり、ライブや美術館など興味のあるところに行ったりしています。やはり外に出て人に会ったり、自分から動いて行くことも大切なので。

奈緒子)世界を広げるという点では、今度、近所の知人のオフィスをシェアさせていただけることになったんです。いろいろな人と関わっていくことって、この仕事には大事なことだと思うので、今後はそちらも使いながら仕事をしていく予定です。
201708_freelancefufu3_2.jpg編集部)やはり、波があることがフリーランスのデメリットですよね。

直哉)確かに不安は常にあります。ただ、時間は自由に使えるので、自分たちで商品やサービスを企画したり、今後はできることをもっと増やしていきたいと思っています。それこそフリーランスなんだから、今の仕事だけじゃなくて、もうちょっとやりたいことがあればフレキシブルにやってみて、それが仕事の種になっていったらいいかなと。

フリーランス夫婦のメリットは、やっぱり家事・育児のシェア

編集部)夫婦でフリーランスでよかったと感じることは何ですか?

奈緒子)やっぱり、家事も育児も二人三脚でできるということですね。子どもがまだ1歳くらいの時に、育児や家事をメインにやっていた時期が1ヶ月くらいあったんですが、その生活は私には向いてなかったみたいで、ものすごくストレスが溜まったんです。そこで、私は育児も仕事も両方やりたいんだっていう、自分のバランスが見えてきて。

だから、仕事をしながら、育児も家事も二人三脚でできる今の生活は、本当に私には合っていると思っています。夫も、楽しんでいるようですし、とてもありがたい環境だなと思っています。

直哉)僕は、やっぱり時間の融通が効くのが、一番のメリットだと思っています。お勤めだと、会社の都合に合わせなくてはならないこともあると思うんですが、フリーランスは全部自分で調整できるので。

奈緒子)あといつか、夏休みの時期を使って1ヶ月くらい家族で別の土地に長期滞在して、子どもの面倒も見ながら、仕事もする、みたいな働き方もしてみたいんです。2人でフリーランスなら、そういう働き方も夢じゃないな、と。
201708_freelancefufu3_3.jpg

1人でやるより楽しさ2倍!の夫婦フリーランス生活

編集部)では最後に、これから夫婦でフリーランスになりたいと思っている方へ、メッセージをお願いします。

奈緒子)私たちの場合は、子どもがいることが前提として大きいんですが、やはり時間の融通が効くメリットはとても大きいですし、両立しやすいので、お子さんがいる方には、働きやすい方法なんじゃないかと思います。

あと男性も育児に関わりやすいというのはありますね。育児も、1人でやるより、楽しさ2倍!というか(笑)。我が家は夫婦でひとつのチームのような感覚です。二人で稼いで、二人で育児することが、子どもの笑顔にもつながっていると思います。

直哉)男性の場合、結婚して子どもが生まれると、まだまだ経済的な安定を求められがちなので、なかなか独立に踏み出しづらいところはあると思います。もちろんリスクもありますが、主体的に動けることでいろんなストレスや時間的な束縛から解放されたり、仕事した分だけ報酬が得られるのは大きなメリットですし、とてもやりがいがありますね。

それと個人的にですが、育児に参加する時間があるのがうれしいですね。元々は子どもが得意な方ではなかったのですが、いざ育児をしてみるととても面白くて。毎日たくさん刺激をもらっています。

子どもの成長は本当に早いので、その瞬間を夫婦で見れることはとても豊かな時間だなと感じますし、夫婦のコミュニケーションも増えて絆も深まったと思います。

編集部)今回、3回に渡ってお二人にお話を伺ってみて、二人三脚で、仕事と育児の両方を楽しまれていることが伝わってきました。夫婦ともに不安定なフリーランスの道に飛び込むことは、勇気が必要なことかも知れません。しかし、二人だからこそ乗り越え、楽しみ、そして不安定を安定に変える知恵が出てくるということもあるように感じられました。

直哉さん、奈緒子さん、ありがとうございました!

フリーランス応援プログラム