Vol.38「退職のご挨拶」が届いたときの心情

20170904_iedeoshigoto_38.jpg私はずーっとフリーランスとして生きてきたので、務めた会社を辞めるという時の気持ちに寄り添えず、しかし相手に失礼があってはいけないと思うと、事情を詳しくも聞けず、例えいくつものお仕事をご一緒させていただいた方であっても、「一身上の都合で退社します」とメールでお知らせされてしまうと、もうそれ以上は踏み込めないのです。
退職されたあとどうするのかや、どんな気持ちなのかを知りたいと思っても、想像するしかないのです。
何かトラブルがあって辞めるのかな、より良い条件で働くために転職するのかな、結婚や妊娠が理由だったりするのかな、ご病気かもしれないな、家族の介護や看病のためかもしれないな、などなど。

先方から新しい連絡先を教えていただけない限り、もうそれっきり、こちらからはアクセスすることができなくなり、とても残念です。
こういう時に孤独を感じます。
フリーランスだからとか関係なく、性格や人柄によるところが大きいのだろうと思いますが。

同じオフィスで働く同僚であれば、そこには何か別の感情があるのだろうと想像するのですが、学校や会社など特定の居場所に所属せずに20年も過ごすともう、人間関係における一般的な感覚とか、普通とは何か、もわからなくなっているので、仕事上の関係はそんなものと割り切って、感傷に浸らないように努めるので精一杯です。

そんな風に思っている時に、数年ぶりに、以前お世話になった方が転職先からイラストのご依頼を下さったりすると、心の底から喜びを感じます。

※この連載のバックナンバーはこちらからご覧ください。
Vol.37 ながら聴きで情報収集。仕事中におすすめのラジオ番組は?
※次回の「今日も家でおしごと」は10月2日(月)更新予定です。
峰村友美

Writer 峰村友美

イラストレーター・Rhythmoon編集部メンバー
新潟県長岡市出身杉並区在住。1997年よりフリーランスのイラストレーターに。出版、広告、WEB、パッケージ等にイラストを提供。ほのぼのとあたたかく親しみやすい人物や動物などを描くのが得意。好きな食べ物はチョコとあんことパンとコシヒカリ。好きな場所は映画館と水族館。9歳差兄妹の母。
http://minetom.com/

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