Vol.39 しないで済むならしたくないお金の話、でもやっぱり大切!

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私は20年フリーランス(個人事業主)として働いていますが、未だに、お金の話はしないで済むならしたくないと思うほど、苦手です。
でも、お金の話は避けては通れません。
どんな条件であっても、ギャランティーが納得できるものであればトラブルにはならないはずですが、予算というのは限られているもので、その限られた予算の中で折り合いを付けて、お互いに気持ちよく取り引きできるようにするために、交渉が必要なのです。

中には、とても低いギャランティーで買い取りを求めてくるクライアントがいます。「買い取り」に含まれる意味も自覚なく使っているように思われることが多々あります。
先方は著作権譲渡についての認識はなく、一度買い取ったらあとは自由に使いたいという意図なのだと推測しますが、こちらとしては低いギャランティーで著作権を譲渡するのは死活問題ですから、先方からしたら大げさな話をせざるを得なくなります。

それはこの先ずっとフリーランスとして働きたいと思えば必ず必要なことなのですが、条件に見合うギャランティーにまで上げてもらう交渉、もしくはギャランティーに見合う条件で納得してもらう交渉はとても大変です。
これは多くの同業者がそれぞれ努力をしていることです。

交渉をする相手は会社員である場合がほとんどですから、認識にズレがあるのは仕方ないと思いますが、著作物を扱う業者であれば、トラブルを回避しつつ気持ちよく取引するために、著作権についての知識は持っていてほしいなと思います。

トラブル回避のために、著作権について理解したいと思う方がいらっしゃいましたら、下記2つの記事をぜひ一度読んでみてください。とてもわかりやすくまとめられています。

(1)イラストレーターズ通信のブログ記事『イラストレーションを発注する企業様とご担当の皆様へ』の中の「著作権譲渡について」
(2)『絵仕事依頼・受託時の契約書文例 著作権の譲渡をしない版』

著作権を理解した上で、著作者を尊重した打診・依頼メールを送ると、著作者はとてもとても喜んで、気持ちよく仕事をして、結果的に良い成果物を上げてくるに違いないのでオススメです!

※この連載のバックナンバーはこちらからご覧ください。
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峰村友美

Writer 峰村友美

イラストレーター・Rhythmoon編集部メンバー
新潟県長岡市出身杉並区在住。1997年よりフリーランスのイラストレーターに。出版、広告、WEB、パッケージ等にイラストを提供。ほのぼのとあたたかく親しみやすい人物や動物などを描くのが得意。好きな食べ物はチョコとあんことパンとコシヒカリ。好きな場所は映画館と水族館。9歳差兄妹の母。
http://minetom.com/

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