仕事も子育ても楽しみながら輝く女性を全国各地に増やしていきたい

五味渕さんが毎年作成しているドリームマップ。「スタッフの目につくよう、ミーティングスペースに置いてあります。落ち込んだときも、これをみて想いを再確認すると、がんばるぞ〜という気持ちがふつふつと湧いてきます」
運良く出資金が集まったこともあり、始めから事務所を借りてスタッフを雇い、事業をスタートさせた五味渕さん。事業が軌道にのるまでは、赤字の月がしばらく続いたこともあったが、持ち前の明るさで「なんとかなる」と信じて乗り越えたのだそう。案件が増えていくのと同時にスタッフを募集し、現在は、YPP の経理、広報などを担当する常勤スタッフ4名のほか、月1回以上、仕事に関わる作業スタッフ17人で運営されている。常勤といっても、出社するのは週に3 日程度。幼稚園や習い事などのお迎えや行事に合わせて各自が希望を出し、それに基づいてシフトが組まれている。
社会的には、乳幼児を持つ女性の雇用に消極的な企業も少なくないのが現状。だが、YPPでは「子どもが熱を出したときはお互い様」という共通認識のもと、子育て中の母が9割の組織ならではのルールに従って運用されている。
「連絡は、主に携帯メールを使って行います。子どもが病気で出社できなくなった場合のピンチヒッター探しも、携帯のメーリングリスト上で行われます。また、お迎えの時間に合わせてそれぞれが仕事を切り上げなければならないので、その日の業務報告は、夜、メールで行ってもらうようにしています。そのほか、案件ごとに共有ボックスを事務所に設置して資料を管理したり、パソコン内のデータの置き場所なども細かくルール化して、誰が担当しても滞りなく作業ができるよう、情報を共有できる仕組みを作っています」
今後は、税理士や社労士と協力しながら、中小企業やひとり会社で働く人たちにとって欠かせない存在となれるよう、代行する仕事の幅を広げ、その精度を高めていきたいのだそう。さらに、YPP的な働き方をする素敵な女性を全国各地に増やしていくのが目標だ。
「仕事が充実すると、子育てを楽しむ心のゆとりにもつながりますし、母親が勇気や自信、未来への希望をもって生きることは、子どもにとってかけがえのないギフトになると思うんです。楽しそうに働いている母親をみて、『早く働いてみたいな』と子どもが憧れるような素敵な女性が増え、活躍できる世の中になればよいなあと思っています」
子育てをしながら、家族を大事にしながら、自分の選択した場所で、自分のペース・価値観で生きるーー。自らが望んだ理想の働き方をカタチにし、それを世に問うている五味渕さんのチャレンジは、これからも続いていきそうだ。






















