カウンセラー・セラピスト

December 21 2010

Vol.49 カラリスト 中間たかえさん

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Profile

大学卒業後、テレビ局に勤務。制作ディレクターとして活躍した後、岡山県倉敷市にある実家のホテルへ入社。仕事の傍ら、カラーやコーチングを学んで経営に生かし成果を上げるが、電撃結婚の末、東京へ。上京後、フリーランスのカラリストとして活動をスタート。現在は東京と岡山を拠点に、個人セッションや講師業など多方面にわたり活躍中。

サロン「パラペリ ロココ」のサイト
中間さんのブログ

30歳を節目に、テレビ局を辞め、ホテルの経営サポートを経験

vol49_1.jpg「誰かとお会いするときは、いつもその日のテーマカラーを決めてから服を選びます」そう話すのは、暖かみのあるオータムカラーの服装がとても印象的な中間たかえさん。潜在的な魅力を引き出すパーソナルカラーの診断や、カラーボトルを使ったカラーセラピーを得意とするカラリストとして活躍中だ。

中間さんは、とてもユニークな経歴の持ち主。「大学卒業後は、第1志望だった地元・岡山のテレビ局に入社。制作ディレクターとして情報番組の制作に携わり、リサーチ、ロケハン、構成、台本、取材などをすべて行い、ハードな日々を過ごしました。何かをゼロから作り上げる楽しさ、人との出会いの大切さを実感でき、とても充実していたのですが、30歳を目前にして『このまま今の仕事を続けてくことは正しいのだろうか』と悩むようになったのです」

そんな思いを抱きはじめていた矢先、実家でホテル業を営んでいた祖父が他界。「商売人になれ」と言っていた祖父の言葉が強く思い出され、中間さんは、家業を継ぐつもりで、テレビ局を辞めてホテルに入社することを決意する。

ビジネスマナーや経営を学びながら、テレビ局で得たノウハウをホテル経営に生かしたいと張り切ってホテルの経営サポートを始めた中間さん。しかし、思わぬ事態が訪れる。従業員が『たかえさんにはついていけない』といって次々と辞めていってしまったのだ。「どうしたらいいのだろう......」。そんな時に、知人から紹介されたのがコーチングだった。従業員、そして自分の意識を変えようと業務の中にコーチングの要素を取り入れてみたところ、2年目に入って経営が軌道に乗るようになった。

カラーとの出合いをきっかけに、自らの方向性を見いだす

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カラーセラピーで使用するカラーボトル。この2本は中間さんのお気に入りのカラー。

中間さんのホテルの宿泊客は9割が男性で、ビジネス用途での利用が多い。利用者の多くは仕事で疲れ切っている様子で、週末になると、フロントで仕事の愚痴をもらす客もいた。そこで中間さんは、あるアイディアを思いつく。「彼らを癒すことができれば、ホテルの売り上げにもつながるのではないか」。さっそく、中間さんは以前から興味のあったアロマやカラーの勉強を始め、ホテルの1サービスとしてカラーセラピーを行うことに。

「カラーボトルを、ホテルのフロントやロビーにインテリアのように飾ってみました。興味を示されたお客様にボトルを選んでいただき、そのボトルの意味を告げると、『そうそう、そうなんだよ!』と同調され、お客様との距離が一気に近づいたんです」カラーセラピーに手応えを感じた中間さんは、カップルで相性を占える「カラープラン」なども新たに考案。評判は口コミで広がり、ホテルの利用客も着実に増加していったという。順調な経営に両親の期待もピークにさしかかった頃、中間さんに大きな転機が訪れる。なんと電撃結婚をすることになり、関東に拠点を移すことになったのだ。

「友だちもいない、土地勘もない場所で、仕事はどうしよう......」ホテルやカラーセラピーを行うサロン、テレビ局への就職などさまざまな選択肢があったが、中間さんはフリーランスのカラリストとして歩む道を選ぶ。「故郷の倉敷と何らかの形で関わっていたいという思いが強くあり、結婚後も、関東と倉敷を行き来したいと思っていました。それを実現するためには、会社員になってしまうと難しいなあって。せっかく学んだカラーを生かしていきたいという思いもあったので、自然とフリーランスという道を選んでいました」

東京と倉敷を拠点に活動。今後は街作りにも関わっていきたい

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中間さん自身のパーソナルカラーは、今回着ている洋服のカラーでもあるオータムカラー。初対面にも関わらず親しみやすさを感じたのは、コミュニケーションカラーであるオレンジのパワー!?

その後、妊娠、出産を経て、自分のペースで活動を広げてきた中間さん。「産後は、子どもと一緒にママサークルに積極的に参加しました。そこで、持ち歩いたのはカラーのカード。ママ友作りと、ちょっぴりPRも兼ねて(笑)、ママ達に簡単なカラー診断を行っていました。そうしていくうちに、ママネットワークを通じて、他のサークルのイベントにも呼ばれるようになったんです」。さらに、中間さんは、市が運営する市民講座やカルチャースクールの講師にも積極的に応募したり、募集が出ていなくても企画書を自ら持ち込んで営業したり。その成果が実り、現在は講師の仕事が軸になりつつあるという。

それと並行して、現在も年4回は倉敷に帰省し、実家のホテルの部屋を利用して、カラーの講座や診断を行っている。フリーランスになることで、東京と倉敷、2つの拠点を持ち、理想のワークスタイルを実現した中間さん。芸術の街として知られ、多くの芸術家が活動している倉敷で、色を使って彼らとなにかコラボレーションができないかと現在模索中だそうだ。

そんな中間さんが今後行っていきたいことは、街づくり。「近年、大型ショッピングセンターの影響で、地方の商店街は元気がありません。商店街にコンセプトを設け、季節毎に商店街の色彩を変えていくなど、目的を持った色使いの提案ができればと思っています。そこに住む人が色を意識して街作りを行っていけば、もっと素敵な街になるのではないでしょうか」

商店街の再生など、地方に目を向ける中間さんの心の中には、いつも故郷の倉敷がある。「私は故郷の倉敷の街が大好きです。都市部の良さを取り入れて、地方をもっともっと活性化させていきたいですね」

意外にも仕事に生かされている!? 中間さんの習い事

vol49_3.jpg「表現力を身につけるため、一年前から歌のレッスンに通っています。こちらは歌のレッスンで使用している『A WHOLE NEW WORLD』の楽譜。歌う前に、曲のイメージに合わせて楽譜に色鉛筆で印をつけ、イメージを膨らませて歌うようにしています。歌の中の起承転結の流れは、講座内容の組み立てにもすごく参考になるんですよ」

ある一日のスケジュール

06:00 起床。掃除・洗濯・朝食
09:00 子どもを保育園へ送る
10:00 カラーセッション
12:00 ランチ後、講座を開催する会場へ移動
13:00 講座開始
15:00 講座終了
16:00 自宅に戻りメールチェックや雑務を行う
17:30 保育園のお迎え
18:00 夕食後、入浴、子どもと遊ぶ
21:30 子どもを寝かせる
22:00 夫が帰宅。ご飯の準備など
23:30 就寝

ピンチもこれがあればOK!私の最終兵器はコレ

「友人がおみやげで買ってきてくれた、スペインバルセロナにあるキャンドルショップ「CERERIA」のアロマキャンドル。大好きなターコイズブルーの色がとても綺麗で香りも癒されます。
写真集は、ぱらぱらとめくっているだけで心が落ち着くモロッコとメキシコのインテリアが載っています」

Q&A - 自分スタイルの働き方を実現するための5つの質問

仕事をする際のこだわりは?
子育て中のママが対象であれば癒し効果のあるピンク、元気いっぱいのお年寄りであればオレンジ、企業や行政に営業に行く際など信用されたいときは青色、というように、講座の受講者層や「どんな自分に見られたいか」を意識して服装のカラーコーディネイトを考えています
仕事を行う上で心がけていることは?
最初は、「人を喜ばせたい」、「困った人を助けたい」という気持ちが強かったのですが、だからといって、「お客様が来やすいように値段を下げる」など、お客様中心に仕事をしてしまうと自分のスタイルが崩れしまうという失敗を経験しました。今は「自分がどうしたいのか」をベースに仕事をするようにしています。
スキルアップのために行っていることは?
カラーだけでなく、ビジネス、子育て講座などいろいろな講座に顔を出しています。講座をする側になると、受ける側の気持ちを忘れがち。自分が受講者になることで、話し方、講座の進め方など参考にするようにしています。
気分転換の方法は?
土日の朝は、近所にある公園を散歩するのが習慣になっています。人が動き出す前の静けさが好きで、人がいない街を歩くことで、気分の入れ替えをしています。もう一つ欠かせないのが年4回の倉敷への帰省。東京は刺激があり楽しい街ですが、それ故、少し疲れることも。帰省することで、自分自身の軌道修正をしています
カラリストを目指す人へのアドバイス
資格にこだわらず、焦らないことが大事だと思います。養成講座をしていると、カラリストになることが目的ではなく、資格取得が目的になっている方がたまにいらっしゃいます。自分の方向性を見失わずに、自分のスタイルをみつけていくことが大切だと思います。

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