カウンセラー・セラピスト

June 20 2012

Vol.75 身体均整師(整体師)・サロンオーナー 青島結子さん

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Profile

大学卒業後IT系企業のSEとして働いていたときに体調を崩し、整体やアロマテラピーと出合う。退社後、整体は身体均整法、アロマはIFAを学び資格を取り、セラピストの道へ。その後整体院などで働きながらタイ古式マッサージを修得。2011年7月、中目黒にアロマテラピートリートメントと整体の女性専用プライベートサロン、リンデンバウムを開業。

青島結子さんのサイト
リンデンバウム

激務で体を壊したことが今の私に変わるきっかけに

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痛みの原因は、実際は痛みのあるところとは違う別のところからの影響が及んでいる場合も。整体は体の外側から骨や内臓の位置や形状を想像し痛みの原因を探り解消していく。

 中目黒駅から徒歩約6分、目黒川を越えたところにある瀟洒なマンション。そこに昨年7月1日にオープンしたばかりの「リンデンバウム」がある。オーナーの青島結子さんは、SEから整体師にキャリアチェンジをした珍しい経歴の持ち主だ。「会社員時代の後半は休みがなく、毎日残業の不規則な生活が続いて体調を崩してしまいました。そして、体調が悪くて思うように働けない自分のことを、怠けているのではないか?と追い込んでしまい......」。心身ともに疲労のピークにあったのを見かねた母親に、半ば無理やり行かされたのが現在の師匠がいる整体院だった。

 そこでは、【身体均整法】という、姿勢のゆがみに着目して筋肉、骨格、内臓のゆがみを整えることで、不調を改善する手技療法を行っていた。その場でゆがみを整えるための運動をさせられた青島さん。「疲れているのに、なぜこんなことをするんだろうと衝撃的でしたね。そして施術中、「『本当にあなた疲れているのよ』と師匠が声をかけてくれて。自分が怠けているわけではないことがわかり、一気に心がゆるんでほっとしたんです」。その後もたびたび通うようになった青島さんは、いつしか、自分と同じように辛くなっている人の話を聞き、触れ、和らげることができる整体師になりたいと思うようになった。

歩き始めたらすべては独立に繋がっていた

vol75_2.jpg 「整体師になる」と決め、会社を退職した青島さんは、2年半で整体とアロマテラピーの資格を取得。その後、整体院やホテルのスパに勤務しながら技術を磨いた。さまざまな客と向き合う中で、女性の訴える不調の原因は心(感情)が大きく関わっていると痛感した。生活スタイルや抱えるストレスをじっくりと聞きだして心の中を解きほぐしながら施術を行う、心と体に寄り添えるサロンを開きたいと次第に考えるようになった。

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サロンには、【お客様用のPR掲示ボード】が用意され、天然酵母パンの教室兼ショップのカードなどが貼られている。「私は体については専門だが食については専門外。体だけでなく、食にも興味のあるお客様にこちらからご紹介できるように、横のネットワークを作っておきたいんです」。

 しかし、勤めていた整体院でそのような施術をすることには限界があった。次第に自分が理想とするものから、距離を感じていくようになり、"開業"することを決意。さっそく物件探しをスタートさせた。当初は、古くても広めでゆったりとできるところを探していたが、その最中に東日本大震災が起こる。「もしも施術中に地震が起きて、お客様の安全を守ることができないようでは申し訳がない」と思い直し、とにかくしっかりした新しい物件に条件を変え、約半年後に今のサロンの物件に出合った。

 物件が決まってからは、約2週間で開業の準備をしたという青島さん。必要最小限のものだけを買いそろえたつもりだが、かかった準備金は敷金礼金を含み、総額200万円程度。「開業日は、たまたまみてもらった占いの方に、次の新月の日にするのがよいとアドバイスされて(笑)」。その助言に従い、7月1日にとりあえずのオープンを果たし、少しずつ時間をかけて環境を整え、理想のサロンをようやく完成させた。

女性の人生に寄り沿ったサロンを

vol75_3.jpg オープンして1年足らずの今、思うように行かず落ち込むこともあるが、新しいキャンペーンを企画したり、その反応が今ひとつなら修正したりと、毎回試行錯誤を繰り返しながら営業活動に取り組んでいる。慣れない分野ではあるが、思うように挑戦でき、それに対して責任を持つのはやりがいがあり、性に合っているという。最近は、プライベートで参加したマクロビオティックの教室にサロンのカードを置かせてもらったことがきっかけで新規の客が増えるなど、横のつながりから仕事になることも増えてきた。

 この頃の晩婚化で、結婚をしたら妊娠、出産、子育て、更年期が駆け足で訪れるようなケースが増えている。だからこそ、リンデンバウムは、女性のライフプランにずっと寄り添い、その人の目指す一歩先のプランを見据えたアドバイスができる存在になりたいと思っているという。「そのために、お客様には自分が本当にいいと思えるものを紹介できるように知識を深めていきたい」と話す青島さん。サロンオーナーとして整体と向き合うようになったことで、新たに、より具体的な夢が広がっているようだ。

ある一日のスケジュール

07:00 起床。朝食後、開店準備。ゆっくり(ぼーっと)自分の準備
10:00 施術
12:00 ランチ
13:00 チラシ制作をしたり、技術的な勉強をしたり
20:00 施術
22:00 施術終了後、後片付け
23:00 食事
24:00 入浴
26:00 就寝

ピンチもこれがあればOK!私の最終兵器はコレ

疲れたり落ち着かなかったりするときはアロマオイルを使ってマッサージ、足浴をします。香りにはいろいろ効能はありますが、あまり囚われずその時の直感で選ぶようにしています。今日サロンで使用しているのはイランイランとレモンのブレンドで、さわやかな中に落ち着く印象の香りにしました。

Q&A - 自分スタイルの働き方を実現するための5つの質問

スキルアップを続けていますか?
やはり勉強をし続けないとお客様はついてくれないので、今でも師匠のところへ定期的に行って、技術的なことから、精神的なケアについて学んでいます。それから時間があるときは集客セミナーなどを受講したりしています。
大事にしている言葉は?
会社員時代に信頼する人から言われた「関わった人すべてに利益を」という言葉を今でも大切にしています。金銭的な意味だけではなく、お客様のメリットは何か、自分にとっての利益は何なのかを常に意識しながら行動するようにしています。
実践している健康法はありますか?
とくに何もしていないです。でも接客業なので風邪をひかないようには気を付けます。方法はただただ気合い!(笑) そしてハーブティーと、冷やさないということくらいですね。あと、リフレッシュのために呼吸には気を付けます。肋骨を縦にも横にも動かすように息を吸い込み、そして吐く、さらに吐ききる......。という呼吸を1日10回くらい、接客後、気持ちを切り替えるときに行っています。
営業活動のポイントは?
ブログはできるだけ書くようにしています。たとえば、PMSキャンペーン中なら、「生理痛が辛くて......」なんて書いているブロガーには積極的にペタしちゃいますね(笑)。
フリーランスを目指す人へのメッセ―ジ
私もまだ道半ばなので「こうすれば成功する」ということは言えませんが、私の経験からお話すると、いきなり独立するよりも、ほかで何かしらの収入源を確保しながら始めた方がいいと思います。勤めながら事業は週末だけにしたり、出張のみの開業だったり形はどんなものでも。それである程度自信をつけてから、一本に絞ってみてもよいかと。開業してから軌道に乗るまでは、途中で心が折れそうになることが何度もあると思います。そのときに土台となる部分を持っていると踏ん張れると思います。

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