開業前に考えておきたい「3つのお金」

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美(うじいえよしみ)です。これから、フリーランスのお金について、毎月コラムを執筆していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

「好きなことを仕事にしたい!」「会社を辞めて独立したい!」と思ったとき、その仕事のスキルを高める、人脈を作る、事業計画を立てる......のほかにもうひとつ忘れてはならないのがマネープランです。
「開業資金」「事業の運転資金」「個人の生活費」の3つのお金について考えておくことが大切です。

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経費になる「開業資金」はレシート保管がマスト

まず、開業資金とは、文字通り開業にかかるお金のことです。カフェをオープンするのなら、お店を借りるための礼金・敷金や、店舗改装費、椅子やテーブル、お鍋や食器などの購入費用、ホームページを立ち上げたりチラシをつくったりする広告宣伝費も必要になるでしょう。
 ライターやwebデザイン、コンサルタント業などで、主に自宅を拠点として仕事をするなら、それほど大きな開業資金は必要ありません。それでも、開業前に勉強会に参加した、パソコンを新調した、本を買ったというように、開業準備にかかった費用は「開業資金」として、あとから経費と認められます。レシートを必ず保管しておきましょう。

「運転資金」はなるべく抑えてスタートするべし

続いて事業の運転資金です。こちらは、事務所の家賃、水道光熱費、交通費、広告宣伝費、スタッフの人件費、商品や原材料の仕入れ代など、毎月の経費としてかかってくる部分です。せっかく売上があっても、もし運転資金が同じだけかかっていれば利益はゼロです。会社員のとき以上にコスト意識をしっかりと持ちたいですね。

仕事がある=すぐ収入に結びつく、ではないので要注意

そして最後にくるのが「個人の生活費」です。起業準備中の方とお話をしていると、「お金は後からついてくる!」というばかりに、この部分がすっぽりと抜け落ちている方が多いのが気になります。

フリーランスになると仕事が最初から順調に入るとは限りませんし、たとえ最初から仕事が順調に入ったとして、実際に入金になるまでには、仕事を終えてから2~3ヵ月かかるということも少なくありません。

「家賃や食費などの生活費に困って、やむなくバイトを掛け持ちした!」なんてことにならないように、最低でも半年分、できれば1年分の生活費を事業資金とは別に用意しておくと安心でしょう。

今回の3つのポイント

  • 独立前に考えるべきお金は「開業資金」「事業の運転資金」「個人の生活費」の3つ
  • 独立準備のためにかかった経費のレシートは必ず保管しておこう
  • 最低でも半年、できれば1年分の生活費を用意しておこう

次回の予告

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氏家 祥美

Writer 氏家 祥美

ハートマネー代表
働く女性、働きたい女性に向けて、お金の基礎知識をわかりやすく伝えている。女性誌にも多数登場。オールアバウト「女性のためのお金の知識」ガイド。『貯める!貯金0円からのお金持ち入門』(主婦の友社)監修ほか。
https://www.heart-money.net/

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