フリーランスの健康保険、あなたはどれを選ぶ?

こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の氏家です。

前回、フリーランスになると税金を自分で確定申告をしなくてはいけない!というお話をしましたが、変わるのはそれだけではありません。フリーランスになると、健康保険や年金の手続きも自分でしないといけません。このあたり、起業前には見落としがちな盲点だったりします。

今回は、会社を辞めて「好きを仕事にする!」と決めたときの健康保険についてお話していきます。4つの選択肢があるので、1つずつ順番に見ていきましょう。

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国民健康保険に加入する

フリーランスの健康保険として、もっとも一般的なのが国民健康保険です。退職日の翌日から14日以内に、お住まいのある市区町村の窓口に行って加入手続きをしましょう。


国民健康保険料は以下の4つの合計で決まります。
(1)家族の稼ぎで決まる「所得割」
(2)固定資産税額で決まる「資産割」
(3)加入する人数で決まる「均等割」
(4)世帯ごとに一律で払う「平等割」

それぞれの割合は、市区町村が自由に決めています。そのため、どこに住むかによって健康保険料の計算方法が異なり、支払う国民健康保険料も変わってくるんですよ。計算方法を市区町村のホームページで公開しているところもあります。載っていなければ、市区町村に保険料を問い合わせてみてくださいね。

国民健康保険組合に加入する

東京近郊で芸能関係の仕事についている人を対象にした「東京芸能人国民健康保険組合」、美容業界の人が加入する「東京美容国民健康保険組合」のように、同業者向けの国民健康保険組合があります。

保険料の決まり方や給付の内容は、組合ごとに決められています。本人の稼ぎに関わらず保険料が一律のところもあれば、稼ぎに応じて保険料が変わるところもあります。すべての業種にこうした組合があるわけではありませんが、場合によってはかなりお得なこともありますよ。

任意継続被保険者になる

3つめの選択肢としては、退職前の会社の健康保険の任意継続被保険者になるという方法があります。退職日の翌日から20日以内に、会社に書類を提出しましょう。

任意継続被保険者になるメリットは、会社員の時と同じ給付が受けられることにあります。
病気やけがで休職中にもらえる「傷病手当金」は最大1年6ヵ月間、産前産後休暇中にもらえる「出産手当金」は原則98日間、支給を受けることができるので、受給している最中に退職した人は任意継続被保険者を選ぶといいでしょう。

ただし、退職をして任意継続被保険者になった後に、病気やけが、出産で休職状態に入ったからといって、新たに傷病手当金をもらうことはできません。あくまでも、退職前から受給しているものしか受給できないと覚えておきましょう。

在職中は健康保険料の半分を会社が負担してくれていますが、退職後にはそれがありません。そのため、健康保険料は全額自己負担となり、いままでの2倍の健康保険料を払うことになります。ただし、上限として28万円×9.26~9.42%(※市区町村によって保険料率が変わる)が設けられているので、それまで年収が高めだった人でも、健康保険料は月額2万6000円前後までと思っていていいでしょう。

夫の健康保険の扶養家族になる

そのほか、すでに会社員や公務員の夫と結婚している人で、まずは小さく仕事を始めたいというのであれば、扶養の範囲内で事業を始めることもできるかもしれません。事業を始めたばかりの頃は、材料費や研修費などで経費ばかり出ていくこともあるので、思うように利益が上がりにくいからです。

ただし、フリーランスを扶養家族として認めるかどうかは、夫の会社の規定次第。妻の年収が基準以下であれば扶養として認められる会社もあれば、実際に利益があがっていようがなかろうが、開業した時点で扶養から外すことを定めている会社もあります。

このあたりの基準もあらかじめ確認しながら、今後の事業計画と照らし合わせて選択してみましょう。

今回の3つのポイント

  • 国民健康保険料は住む場所によって変わる
  • 傷病手当金、出産手当金をもらっているなら任意継続被保険者
  • 扶養家族狙いなら、夫の勤務先の規程を確認しよう

次回はフリーランスの年金についてお伝えしますね。おたのしみに!

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氏家 祥美

Writer 氏家 祥美

ハートマネー代表
働く女性、働きたい女性に向けて、お金の基礎知識をわかりやすく伝えている。女性誌にも多数登場。オールアバウト「女性のためのお金の知識」ガイド。『貯める!貯金0円からのお金持ち入門』(主婦の友社)監修ほか。
https://www.heart-money.net/

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