老後の年金額が少ないフリーランスは、早めに資金作りを!

こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の氏家です。
このたびの大地震で被害を受けられたみなさま、心よりお見舞い申し上げます。

今回は、フリーランスの年金制度についてお話します。
年金というと、老後に受け取るものというイメージが強いですよね? 年金問題がワイドショーなどで話題になる時には、「支払った保険料に対して、老後にいくらもらえるか」という試算ばかりでてきます。私たちが老後を迎える時には、高齢化が進んでいますから、私たちの祖父母や親に比べるともらえる年金額は少なくなるでしょう。

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でもちょっと待って!
年金って、老後だけに備えるものではないんですよ。年金は、ひとつで老後・障害・死亡と大きく3つの保障を兼ね備える公的保険です。決して十分ではありませんが、まずは最低限の保障を公的年金で賄って、不足する分を民間保険で準備していきましょう。

money_vol7_2.jpg 国民年金って何? 社会保険庁からのお知らせ」サイトより引用して掲載。

厚生年金に加入していた会社員でも、フリーランスになると国民年金に加入することになります。それまで加入していた厚生年金と、新たに入る国民年金の加入期間はそれぞれ合算されて、将来の年金に反映されます。
加入手続きは、お住まいのある市区町村の窓口で行います。国民年金の保険料は、昨年より少し下がって1ヶ月あたり1万5020円(平成23年度)になりました。納付書類またはクレジットカードで前納すると年間3200円、口座振替で前納すると年間3780円安くなります

国民年金に20~60歳の40年間加入した場合、将来的に受け取れる年金額は78万8900円(平成23年度の場合)です。これを1ヶ月あたりに換算すると6万5741円になります。いまの生活費とくらべていかがでしょうか? 会社員に比べると、フリーランスは老後に受け取れる年金が少なくなるので、早め早めに老後資金作りも始めておきましょう

フリーランスの老後資金作りの補完としては、小規模企業共済があげられます。ひと月当たり1000円~7万円の範囲で掛け金を選べます。途中引き出しは原則認められていませんが、掛け金が全額所得控除扱いになるので、節税しながら退職資金準備ができます。くわしくは、中小企業基盤整備機構のホームページをご覧ください。

それでは、今月はこの辺で。また来月お会いしましょう。

今回の3つのポイント

  • 公的年金は、老後・障害・死亡の3つの保障を備えた万能選手
  • 国民年金保険料は口座振替の前払いがお得
  • 老後の年金が少ないフリーランスは、早めに自助努力を
氏家 祥美

Writer 氏家 祥美

ハートマネー代表
働く女性、働きたい女性に向けて、お金の基礎知識をわかりやすく伝えている。女性誌にも多数登場。オールアバウト「女性のためのお金の知識」ガイド。『貯める!貯金0円からのお金持ち入門』(主婦の友社)監修ほか。
https://www.heart-money.net/

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