会社員の夫の扶養でいながら開業できる?

こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の氏家です。新緑が気持ちのいい季節になりましたね。河原を散歩したり、オープンカフェでお茶をしたりと、外で過ごす時間が増えました。皆さんはいかがお過ごしですか?

読者の皆さんの中には、「これからは"好きを仕事"にしてフリーランスで働きたいけれど、家族を上手く説得できずに困っている」「独立後、仕事が軌道にのるまではどれくらいの収入が見込めるかがわからないため、いきなり個人事業主として独立することに不安を感じている」という方がいらっしゃるかもしれません。その場合、夫が会社員であれば、夫の扶養でいながら仕事をするという選択肢を検討してみるのもよいかもしれません。

家族を上手に説得してスッキリ気持ちよく働くためにも、税金のしくみを知り、家計全体で見てどちらがおトクか、ということを考えてみることが大切です。

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家計全体で考えるとどっちがお得?
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みなさんの中には、「103万円の壁」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。これは、給与所得者の場合、年収が103万円(基礎控除38万円+給与所得控除65万円)までなら所得がなしとみなされ、所得税も0円になることから言われている言葉です。妻を扶養する夫の所得税も、配偶者控除を受けられるため安くなります

では、妻が開業届を出してフリーランスになった場合はどうでしょうか?

給与所得者でなくなるため、年間所得が38万円(基礎控除の38万円)を超えると所得税を払う義務が発生します。ただし、青色申告をしていれば、青色申告特別控除65万円が利用できるため、年間所得が103万円(基礎控除38万円+青色申告特別控除65万円)までなら、所得税が0円になります。
つまり、白色申告の方は年間所得が38万円以下、青色申告の方は年間所得が103万円以下の場合、夫の扶養のもとで働く方が家計全体でみるとおトクになる可能性が高いといえるのです。

扶養で働くメリットを具体的に挙げてみると、
1)夫が配偶者控除を受けられるため、所得税が安くなる
2) 健康保険料と国民年金保険料が無料になる
3)(夫の会社に制度があれば)会社の家族手当などが受けられる

などがあります。

ただし、会社によっては「開業届を出したら、扶養から外れる」「(所得ではなく)売上が103万円を超えたら扶養から外れる」という規定や慣習があるので注意が必要です。事前によく調べておきましょう。

103万円という金額を考えて仕事をセーブするという考え方もありますが、金額を気にせずに事業拡大を目指してバリバリ仕事をするほうがいいことも多いと思います。あなたはどちらを選びますか? 仕事のフェーズや「何のために働くのか」の理由に合わせて、よく考え選択して賢く働きたいものですよね。

今回の3つのポイント

  • 青色申告しておけば、年収103万円まで扶養でいられる可能性がある
  • 扶養のもとで開業すれば、家計全体でみたときにおトク
  • 扶養の基準は会社によって違うことも。事前によく確認しよう

5/2(月)ママ向け!チャリティーイベント 「ママのための教育費&カメラ講座」開催

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教育費のかしこい貯め方と、子どもをかわいく撮るカメラ術が一度に学べるおトクな講座です。
参加費はすべて震災の被災者へ寄付させていただきます。

第1部 10:00~11:15  知って得する!子どもにかかるお金講座
昼休み 11:15~12:45  ランチタイム交流会 チャリティーセール 
第2部 12:45~14:00  ママカメラマン養成講座

会場:東京ウィメンズプラザ 
参加費:2000円(税込)
※お子さま無料 ご夫婦での参加は3000円(税込) 2講座参加も、1講座のみの参加でも同一料金です。
※会場内で飲食できます。軽食をご持参ください(近くにコンビニ等あり)。
※おむつ替え、授乳等に保育室をご利用いただけます(保育士さんはいません)。

●詳細&申込はこちらから>>

氏家 祥美

Writer 氏家 祥美

ハートマネー代表
働く女性、働きたい女性に向けて、お金の基礎知識をわかりやすく伝えている。女性誌にも多数登場。オールアバウト「女性のためのお金の知識」ガイド。『貯める!貯金0円からのお金持ち入門』(主婦の友社)監修ほか。
https://www.heart-money.net/

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