超簡単な申告の仕方 前編

前2回の記事で、税務申告が必要になる方は誰か、わかっていただけましたか。
申告しなくちゃいけないと気が付いた方のために、今回は簡単な申告の仕方をご紹介します。

1. 領収書を全部とっておく

まずはじめにやらなくてはいけないこと。それは、領収書を全部取っておくことです。
そんな、あたりまえ。と思われる方、申告に慣れている方です。多くの方は家計簿にも縁がないので、領収書は即ごみ箱です。
これは必要かもと思われるものは全部取っておきましょう。
経費になりそうな領収書とそうでない領収書を、お財布の中で分類して入れる習慣をつけるといいでしょう。

例えばこんなものが経費になります(いずれも事業に関係のあるもの)。※画像をクリックすると拡大表示します。
keihi.png上記は一般的な経費ですが、わかりやすく簡易にまとめており、かつ、業種によっても違いがありますので、実際の申告にあたっては、所轄の税務署や税理士にお問い合わせください。

逆に経費にならないもので、よく経費になるのではないかと誤解されることがあるものは次のものです。
・所得税、住民税
・健康保険料、国民年金
・借入金の返済金

2. 事業用の預金通帳をつくる

次に銀行に行って事業用の預金通帳をつくりましょう。自分のお金と事業のお金を分けている印象を税務署に与えることができます。また、自分自身が、事業と家計のお金を区分して経営状態をしっかり把握していくために事業用の預金通帳は必須です。

預金口座の名義は、個人名で作成してもよいですが、ぜひ1つは「屋号」で作成してみてください。
個人事業の開始届には「屋号」を記入する欄があります。そこには事業の名前を入れます。カメラマンのケイさんは、「Studio K」といれました。この開始届の控えを銀行に持っていけば、「Studio K+個人名」を口座名義にして、銀行口座を開設することができます。個人名のみの銀行口座よりも、社会的信用が格段にアップ
ただし、屋号名の口座は、ネットバンクの利用時には法人扱いになり手数料が高くなるなど、個人名義の口座よりも使いにくい点がある場合がありますので、個人名義の口座もあわせて作成する方が多いようです。

次回、超簡単な申告の仕方(後編)に続きます。

市川 恭子

Writer 市川 恭子

大手監査法人、資産税特化税理士法人、メガバンク本部を経て、公認会計士・税理士としてフリーランスに。
企業の上場支援、内部統制構築支援、NPO法人の設立運営から、中小企業の事業承継対策、個人の相続対策まで総合的に対応。いきいきと自分らしく生きていこうとされる方々が「親友」と話すように相談できる相手でいられるよう日々精進中。2児の母。

市川 恭子さんの記事一覧はこちら