事業計画の作り方(2)資金計画(将来の目標の立て方:前編)

いよいよ資金計画の立て方です。

前回ふくらませた3年後のイメージを金額に置き換えてみましょう。
ここではまずイメージを置き換えるだけなので、途中「こんなのムリッ!!」と思っても、そのままひとまずやってみましょう。紙と鉛筆、消しゴムを用意してください。

1. 前提

ユウは今は副業でカメラマンをしていますが、専業になることが目標なので、今勤めている会社からもらっているお給料年600万円を目標金額としました。更にスタジオを持ちたいと思っているので、月10万円の家賃がかかります。
そのほかの条件は次の通りです。

・商品 20cut DVD渡し 3万円
    10cut DVD渡し 2万円
・売上原価 DVDとレーベルの印刷代程度 1件に付き1,000円
・月日営業 日に2件受注し平均5万円/日の売り上げを目指す
・アシスタントを2名雇う 月20万円/人
・既にカメラやPCなどの初期投資は済んでいる

2. 3年後の簡易損益計算書をつくる

これらを踏まえて下記の表を埋めてみます。

ユウの3年後の簡易損益計算書(修正前)

money2_vol5_1.png

年間の利益は432万円となり、専業とするための目標600万円には届きません。そこで、ユウは月20日営業ではなく、月23日(週5日)営業することにして表を修正しました。

ユウの3年後の簡易損益計算書(修正後)

money2_vol5_2.png

これで利益600万円をクリアすることができました。

この資金計画が達成できれば、今のお給料と同じ金額が手に入るので、今までと同じ生活ができる???

そんなわけには行きません。目標が「お給料600万円を手に入れる」のユウは利益600万円では今のお給料と同じ金額が手に入ることにはならないのです!

では一体いくらを目標にすればよいのでしょう。次回に続きます。

市川 恭子

Writer 市川 恭子

大手監査法人、資産税特化税理士法人、メガバンク本部を経て、公認会計士・税理士としてフリーランスに。
企業の上場支援、内部統制構築支援、NPO法人の設立運営から、中小企業の事業承継対策、個人の相続対策まで総合的に対応。いきいきと自分らしく生きていこうとされる方々が「親友」と話すように相談できる相手でいられるよう日々精進中。2児の母。

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