第9回 衆院選直前!マニフェストで見る・わたしのお金

いよいよ今週日曜日、衆議院選挙ですね。
今回は原発・TPP・消費税と大きくて難しい問題が争点で、そのうえ第三極だかなんだか政党も乱立。もうよくわからない!どこに入れたって結局同じでしょ!と、投げやりな気分になっている人もいることでしょう。または、原発には反対だけど、反対してる政党がいいのかどうかよくわからない、という人も多いかもしれません。

各党の公約は、新聞やいろいろなサイトでまとめや比較がのっています。「"マニフェスト"は使わない!」と、「公約」とか「アジェンダ」とか言葉だけ変えるという小細工も頭に来たものでしたが、サイトでは全く無視され、「マニフェスト」で統一してあるのでわかりやすいです。
●マニフェストマッチ
●政党マニフェスト一覧(日本青年会議所)

政策に関する20の質問に答えると、あなたにぴったりの政党を教えてくれる、という日本政治.comの「投票マッチンング」というのもありました。さっそく私もやってみましたが、心理的にどの政党が近いのか、というのは参考になりました。しかし、選挙区の誰が自分の回答に近いかまで出てきてちょっとびっくり。決められると、ほんとにいいのかなー、とさらに悩んじゃったりして。

まとめサイトでなんとなくの政党の雰囲気がわかったところで、このコラムでは、身近なお金問題から社会のいろいろを考えてきたので、選挙もこの「お金目線」で見て行きたいと思います。各政党の政策は、わたしたちのお財布にどう影響してくるのでしょうか。

お金の論点といえば、消費税と年金でしょう。

消費税は、増税するか反対かはっきりわかれているので、一目瞭然です。新勢力(新党日本、新党大地、社民、共産、新党改革、みんな、未来)はおおむね反対、政権与党経験派(民主、自民、公明、国民新党)が増税推進している、という構図ですね。
●〈公約を問う〉消費増税、苦しい中間層(朝日新聞)

年金に関しては、視点がいろいろでわかりにくいですよね。

まず「一元化」と言われているのは、国民・厚生・共済それぞれ別に運営され、2階建て3階建てとか複雑になってる年金を1本化してシンプルに、誰かだけ得にならないよう不公平感をなくす制度改革、という理解でよいでしょうか。基礎年金部分を税金でまかなう(保険料は払わない)(新党大地、未来)、最低保証年金創設(保険料を払えなくても最低限の年金はもらえる)(民主、未来、社民)、所得に応じて保険料を払って年金が上積みされる(たくさん稼ぐとたくさん払うが、年金も多くもらえる)、というような政策があがっています。今は、国民年金保険料は基本的に20歳以上は払うのが義務で、未納だと年金はもらえないことになってるけど、未納率40%で財源として成り立たない、消えた年金問題とかもあって管理が大変、だから集めるのやめて、少しずつ全員に年金受け取れるようにしよう、ってことですね。もらえるならラッキー、といえる反面、その財源は税金からなので、税負担が増えるともいえるかも。
●日本の年金が2階建て3階建てと言われる理由

もうひとつ、「賦課方式か積立方式か」という視点があります。賦課方式は、今払っている人が上の世代を支える現行の方式で、それだと少子高齢化で払った分もらえないから、積立貯金みたいに自分が払った分は確実にもらえるようにする、というのが積立方式(維新、みんな)のようです。年金を国や自治体の公助、扶助と考えるか、自己責任で管理するものにするか、政党の主張も真っ二つです。
●〈公約を問う〉語られぬ社会保障(朝日新聞)


ところで、前回「専業主婦と共働き、どっちが得?」でも触れましたが、前回の衆院選で民主党がマニフェストに掲げた「配偶者控除廃止」について、今回はまったく聞こえてきません。それどころじゃないって話なのかもしれませんが、増税だ年金破綻だ言ってるのに、そこだけスルーはないでしょう...と思ったら、ちょうどこんな調査が発表されていました。女性団体などでつくる「ジェンダー平等政策を求める会」が、各党にジェンダー政策について聞いた調査結果です。

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「ジェンダー平等政策を求める会」のサイトより転載

これ、政党ごとに回答を円形のチャートにしているんですが、政党によって結果がまったく違うのにびっくりです。全部賛成してきれいな正円になっているところ(社民、共産)もあれば、チャートがでこぼこだったり(民主、未来)、ほとんど消極的(自民、維新)だったり。ほかの政策の志向ともリンクしていて、「配偶者控除の廃止」に賛成しているのは、おおむね「消費税増税」に反対、「年金は公助」とする考えの政党です。ちなみに反原発の主張も重なりますね(社民、共産、国民の生活)。

こうしてみると、女性にも選択を迫られている選挙となりそうです。1票を有意義に使いたいですね!

Rhythmoon編集部

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