事業計画の作り方(3) 資金計画(将来の目標の立て方:後編)

前編に続き、目標の立て方の考え方についてです。

3. 利益いくらを目標にすればよい?

利益いくらを目標にすれば、「お給料600万円を手に入れる」と同じ金額を稼ぐことになるのでしょうか。
サラリーマンは、自分の労働力を提供し、その見返りに「お給料」をもらいますが、フリーで働く場合、事業をまわしていくために必要なお金一切を考慮した残りが、「自由に使ってよいお金」ということになります。

事業をまわしていくために必要なお金一切とは次のような支出の事です。

・初期投資及び定期的に必要になる投資
(例、パソコン、カメラ、照明、スタジオの敷金など)
・借入金の返済

また、サラリーマンの時には、所得税、住民税、社会保険料がお給料から天引きされた残りが銀行口座に振り込まれていましたが、フリーで働く場合、自分で納めなければなりませんから、毎月それらの金額に相当する金額は、手を付けないように気を付ける必要があります。社会保険料は、会社が従来負担してくれていた分を自分で払わなければならない点にも留意してください。

ユウは事業を開始する際に、家族からお金を借りており、月5万円の返済をしています。また今後必要になるスタジオのリフォームや、カメラや照明などの購入に備えて月2万円は積み立てることにしました。また社会保険料がサラリーマンの時よりも増えることも考慮することにしました。その結果、ちょっと大変になるけれど、アシスタントの人達とも協力して週6日営業にすることに決めました。

ユウの3年後の簡易損益計算書(再修正後)

money2_vol7.png ※クリックすると画像が拡大します。


この資金計画を目標として頑張る!であれば、私も公認会計士・税理士として大賛成(*)です!
(*)実際に会計事務所にご依頼いただき一緒に作成する場合にはより精緻なものを作成します。

4. では来月の目標は?

3年後の目標が決まったら、3年後の目標を達成するための今年の目標を立てます。
フリーランスの方はお給料をもらっているわけではないので、月々の収入に変動があります。ですから3年後の目標につながるための今の目標を立てることがとても重要です。これによって、今、目下何をすべきか明らかにしていきます。

次回の「今年1年の資金計画」へ続きます。

市川 恭子

Writer 市川 恭子

大手監査法人、資産税特化税理士法人、メガバンク本部を経て、公認会計士・税理士としてフリーランスに。
企業の上場支援、内部統制構築支援、NPO法人の設立運営から、中小企業の事業承継対策、個人の相続対策まで総合的に対応。いきいきと自分らしく生きていこうとされる方々が「親友」と話すように相談できる相手でいられるよう日々精進中。2児の母。

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