利益よりも資金重視で!3ヶ月先を見据えた資金の流れを把握しておこう

事業をしていると、まず気になるのが
「売上は予定通りに上がっているのか。利益はちゃんと出ているのか」
ということでしょう。
でも「利益」より大切なのは「資金」です!

1. 利益がいくら出ても会社は潰れることがある

「黒字倒産」という言葉、聞いたことがありますか? 言葉のとおり、利益は黒字なのに倒産することです。
なぜ倒産しちゃうの? それは資金がなくなったからです。利益と資金は連動しないのです。

2. 資金がマイナスになる原因

利益が出ていても資金がマイナスになる原因には次のものがあります。

・借入金の返済
・設備投資

借りたお金を返したり、新たに設備投資したりするのにかかるお金は費用にならない(もしくは費用になるタイミングがずれる)*1ことに注意してください。
また、たいてい費用はすぐに支払わなければならないけれど、売上はなかなか入金されないものです(詳細は「超簡単な申告の仕方(後編)」4.問題はすぐに入金されない取引の管理を参照してください)。
今月は大きな注文を受注して経費がいっぱいかかった!けど、売上代金が入金されるのは2ヶ月後。こういう取引がある場合も要注意です。

3. 翌月の支払いができなくなる前に

翌月の支払いができなくなっては大変です。
雇っているスタッフへの支払いができなくなったら......。
スタッフが辞めてしまうと事業の継続に直結します。
業者への支払いができなくなったら......。
納品ができなくなって、翌月以降売り上げがたたなくなってしまいます。
こうして、1回の資金ショート(不足)が事業を細らせ、事業閉鎖への流れを作ってしまうのです。
そうなる前に資金収支表で資金を管理してください。最低でも3ヶ月程度先を見据えた資金の流れを把握しておくことをおすすめします。

4. 資金収支表

資金収支表はつぎのようなものです。
money2_vol9_1.png

※資金収支表のフォーマット(xlsx形式)はこちらからダウンロードできます。

事業の継続に何よりも大切なのは資金。新しい投資をして良いかどうかの判断をするときも、何よりも大切なのは資金です。損益の計算は税理士に任せても、資金の動きはざっくりでも良いのでご自身で把握してみてください。

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*1 設備投資をして10万円を超える固定資産を取得した場合には、減価償却を通じて何年にもわけて費用化します。

市川 恭子

Writer 市川 恭子

大手監査法人、資産税特化税理士法人、メガバンク本部を経て、公認会計士・税理士としてフリーランスに。
企業の上場支援、内部統制構築支援、NPO法人の設立運営から、中小企業の事業承継対策、個人の相続対策まで総合的に対応。いきいきと自分らしく生きていこうとされる方々が「親友」と話すように相談できる相手でいられるよう日々精進中。2児の母。

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