契約書にこれだけは絶対書いておかなきゃいけないことって?

みなさん、こんにちは! 弁護士の長谷川千代です。

夏だ! 海だ! PLAYZONEだ!! ということで、『PLAYZONE 1986・・・2014★ありがとう!~青山劇場★』に行ってきました。いやぁ、『君だけに』に感動! 生歌の『Guys PLAYZONE』の迫力!......って書き出したらそれだけでこの記事は終わってしまうのでこのへんで(笑)

さて、「契約書にこれだけは書いておかなければいけないこと」をよく聞かれますが、

    えーっと・・・

簡単には答えられない質問だなって思います。

契約書は証拠作り

そもそも、なんで契約書を作るのでしょうか?
実は、契約は口約束でも成立するのです。両当事者の意思表示が合致していれば良いのです。
でも、口約束だと「言った」「言ってない」の問題になりますね。
だから、契約書を作るのです。

「証拠はなくても事実はこうなんだから認められるはずだ!」と言われることがありますが、基本的に裁判では主張する方が立証しなければいけないので、相手が認めない限り証拠がなければその主張は通りませんその証拠作りをしているのだという気持ちで契約書に向き合ってもらえるとよいと思います。証拠があって、争っても結果が見えているような場合は裁判にもならなくなり、紛争が起こらなくて済みます。

では、何を書けば良いのでしょうか。

まずは、契約の当事者がどういう義務を負い、権利を有しているのかということを書いておく必要があるでしょう。

イメージの浮かびやすい物の売買だと、「何を売るのか」、それに対して「いくら払うのか」を書くことになります。
さらに応用を加えていくと、「その物をいつ渡すのか」、「いつお金を払うのか」ということを書いたり、「一見してわからないところが壊れていたときにその責任はどうするのか」ということを書いていったりすることになります。

どこまで書いておく必要があるのかとなると、それはどういう契約なのかによって変わってきます。
だから、一般論として絶対書いておかなければならないことを聞かれても、
    えーっと・・・
となってしまうのでした。

わかりやすい言葉で。押印も忘れずに

ただ、どの契約書でも、客観的にわかる言葉で書きましょう
自分はこれで伝わっていると思っても、相手が同じことを思っているとは限りません。また、仮に裁判等になったときに判断する裁判官に伝わらないとせっかく契約書を作った意味がなくなってしまいます

20140706_hasegawa_1.jpgphoto by Mike Goren via flickr

そして、なるべくなら双方とも名前を自署にしておいてもらいたいと思います。相手が企業などで記名の場合は押印をもらってください。

裁判になったときには、その文書の成立が真正であることを証明しなければならないのですが、民事訴訟法228条4項は、

私文書は、本人またはその代理人の署名または押印があるときは、真正に成立したものと推定する。

と定めていて、署名か押印があれば真正に成立したと推定され、証明が少し楽になります

「この契約でいいのかな~?」というときは弁護士に契約書チェックを依頼することもできます
そのときは、どういう目的で契約するもので、自分が何を求めているのかということを伝えるようにしてくださいね。

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長谷川千代

Writer 長谷川千代

弁護士
2010年司法試験合格(選択科目:知的財産法)。第二東京弁護士会所属。現在、後藤正志法律事務所に所属しているが、独立採算型をとっておりフリーランスといえる。民事事件から刑事事件まで広く取り扱っている。
・「フリーランスのための法律相談所

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