第5回「WILL-SKILLマトリクス」で家事の分担をスムーズに進める

こんにちは。中小企業診断士の津田まどかです。

我が家の娘は10カ月になり、ますます目が離せなくなりました。高速ハイハイでどこにでもついてくるわ、背伸びして棚の上のものを落とすわ。近所の児童館のボールプールに娘を入れると、彼女はケラケラ笑いながら次々とボールを私に投げつけてきます。娘よ、いつからそんなドSキャラに...?

夫との家事・育児の分担はどうしていますか?

フリーランスの強みの一つは、出産・育児などのライフステージに合わせて仕事のボリュームやタイミングを柔軟に調整できることです。とはいえ、仕事と家事・育児どちらかに偏りすぎずバランスよく両立していこうと思ったら、夫の協力を得ることは不可欠です。企業に勤めるビジネスパーソンも同様です。全ての業務を自分一人でこなすには限界があり、同僚や部下を頼ることも必要です。では、どのように仕事の分担を進めればよいのか? ここで、「WILL-SKILLマトリクス」の出番です。このフレームワークは、仕事を共にするパートナーや関係者との仕事の分担を進める際に使用しますが、夫との家事・育児の分担にも応用できます。

能力

やる気


指導


委任


命令


指示

A :指導(やる気高×能力低):指導することで、スキルを身につけさせる。

B :委任(やる気高×能力高):口出しせず、任せればOK

C :命令(やる気低×能力低):1から10まで、根気強く。

D :指示(やる気低×能力高):お願いして、スキルを発揮してもらう。

実際の我が家での活用事例を、ご紹介します。

使用前→平日は家事をしなくて当たり前

私の夫は、家事・育児スキルがかなり高い方です。会社員の夫は土日休みで、週末は私が仕事で外出することが多いため、平日は私が、週末は夫がほとんどの家事・育児をこなします。週末に来客があるときも、手料理をふるうのは夫の役目。特に話し合って決めたわけではありませんが、自然とそうなりました。

しかしわたしは、平日もデスクワーク中心ではありますが仕事をしています。ところが以前の夫は、平日は私からお願いしなければ家事を全くやってくれませんでした。週末の夫の活躍ぶりは文句なく、平日は残業で遅くなることがほとんど。そこで、私は考えました。

「朝のゴミ出しと夜の食器洗いを夫の役目にしよう!」

使用後→ゴミ出しはミッション。
それ以外の家事も気が向いた時はやってくれるように

「夫の家事能力は高く、やる気も高い。ただ、平日の家事は私の役割だと思いこんでしまっているだけ」そう判断しました。つまり、「WILL-SKILLマトリクス」に当てはめると、Bの「委任」が最適ということになります。

私は、夫にこう伝えました。「来週から、あなたをゴミ出し大臣に任命します。ゴミ収集カレンダーを見て出してね。家中のゴミを集めて、新しいゴミ袋をセットして、捨てるところまでお願いね」

最初はやや不満そうにしていた夫でしたが、渋々やり始めました。私は夫に「委任」したので、いっさい口出しをしませんでした。たまに夫がゴミを捨て忘れる日もありますが、私はぐっと我慢です。ゴミ捨て大臣に任せたのですから、そこでしゃしゃり出てはなりません。夫が新しいゴミ袋をセットし忘れるときもありますが、その場合は私がセットし、後から夫に文句を言うこともしません。

すると間もなく、夫は、ゴミ捨ては自分の役割だと認識し、前日の夜中に捨てにいくようになりました。食器洗いについては、気まぐれで夫がしてくれた時にこう伝えました。「ありがとう。それだけで気持ち的にとっても楽だわ。朝起きてきたときシンクが片付てると超気分がいい」。まだ夫を食器洗い大臣には任命していませんが、結構な頻度で洗ってくれるようになりました。

夫婦円満の秘訣は、家事に限らず、パートナーの能力とやる気を考慮したうえで、戦略的に頼ることかもしれませんね。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

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