第7回「QCD」のフレームワークを使って"勝負どころ"を見極めよう!

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Photo by Tomomi Kobayashi

こんにちは。中小企業診断士の津田まどかです。今年もどうぞよろしくお願いします。

我が家の娘はとうとう1歳になり、先日家族でお祝いをしました。夫は「娘も食べられるように」とパンケーキとベビーダノンがベースのバースデイケーキを制作し、娘がすごい勢いでそれを食べている姿を見て満足そうでした。一生餅を背負ってひっくり返る、という定例イベントも満喫しましたよ(笑)

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仕事の"勝負どころ"ちゃんと言えますか?

年が明けたばかりと思いきや、あっという間にもう1月下旬ですね。家事・育児をこなしながら、きっちり仕事で成果を出していくことが求められるのは、昨年までと変わらず。でも私自身、常に強く意識していることがあります。それは、「周りの人と同じような活動をしないこと」、「誰もがやっている仕事はなるべく減らすこと」です。そのために有効なのが、前回ご紹介したキャリアプランニングのフレームワークです。加えて、今現在抱えているタスクについても、ただこなすのではなく、"勝負どころ"を意識しましょう。この場合の"勝負どころ"とは、同業者よりも優れており、クライアントに評価されるように狙いを定める点です。

さて、あなたの"勝負どころ"は?

3つの要素「QCD」のいずれかで突き抜ける

私たち経営コンサルタントはあらゆる業種に携わります。製造業もその一つ。製造業者は、原則として「QCD」という3つの要素において、顧客満足度を高めます。

品質(Quality) 安定品質と高品質を目指す
コスト(Cost) 最適なコストパフォーマンスを提供する
納期(Delivery) 納期を厳守する

「品質」については、単純に考えれば高ければ高いにこしたことはないでしょう。しかし、顧客が求める要求品質を満たすことが大前提です。ひとりよがりにならないよう、注意が必要です。私の場合は、自分が目指すアウトプットと顧客が求めるアウトプットのズレを出さないために、進捗状況を共有するようにしています。
一方で、顧客の要求水準を上回る状態を維持することが大変重要です。「あの人に頼んでおけば、まず大丈夫」と顧客に安心して仕事を任せてもらえるよう、安定品質、つまり「顧客の要求水準を下回らない=不良品を出さない」ことを目指しましょう。

「コスト」については、単なる低価格でのサービスの提供は避けなくてはなりません。ここでは、時間あたり単価(=時給)を強く意識しましょう。

時間あたり単価(円/時間)=得られる報酬÷所要時間

仮に、月に20万円の報酬を得るにしても、実働20時間であれば時間単価1万円、実働100時間であれば時間単価2000円です。私たちコンサルタントの世界では、「時給1万円以上」が一つの目安であるため、私はそれを強く意識しています。顧客に見積もりを出せる立場にあれば時間単価の操作もしやすいですが、あらかじめ報酬が提示されるケースも少なくないでしょう。その場合は、作業工程の改善や効率化により、短時間でタスクの処理ができるようになることを目指しましょう。フリーランスの立場から見れば、時間単価が高ければ高いほど低コスト、低ければ低いほど高コストということです。
このように、自分にとっての目標時間単価を明確にし、それを踏まえたうえで顧客がメリットを感じる価格(=顧客にとっての低コスト)を提示しましょう。

「納期」については、基本的に早すぎても遅すぎてもダメで、顧客が要求するタイミングがベターです。ただし、在庫商売でなければ保管コストがほとんどかからないので、やや早めの納品を心がけたいところです。納期遅延は、避けなくてはなりません。偉そうなことを言いつつ、私も何度か納期遅延をやらかしたことがありますが、双方にストレスがかかってしまい、よくありませんよね。
成果物の納品に限らず、「レスポンスの速さ」も大きなプラス要素です。特に私の場合は、まだ関係性があまりできておらず、今後育てていきたい人脈に関しては、クイックレスポンスを心がけています。

「QCD」はトレードオフの関係

もちろん、この「QCD」すべてにおいて、高水準を実現するのが理想です。しかし、品質を高めようと思えばそれだけコストがかかりますし、納期の短縮も困難です。ですから、この3つの要素がトレードオフの関係にあることを踏まえたうえで、バランスを考慮しつつ、自分自身はどこで勝負するのかを見極める必要があるのです。私の場合は、タスクによって"勝負どころ"を柔軟に設定しています。

最小限の時間で一定の成果を出すことが何よりも重要なフリーランスのワーキングマザーだからこそ、この「QCD」のフレームワークにおける自分自身の"勝負どころ"を常に意識しましょう。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

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