キャラクターを保護するために主張する権利の考え方

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photo by PAKUTASO

みなさん、こんにちは。弁護士の長谷川千代です。
先日、閉館に伴い青山劇場最後となるPLAYZONEを観に行ってきました。ステージをこれでもか、と使った演出の中、歌い踊っていらっしゃるのを観て、閉館になるのは残念だと思いました。可能であれば、またあの会場が使えるようになるとよいなと思います。

さて前回キャラクターはアイディアの状態では保護されないということを書きました。ですが、「具体的な表現」としては保護することができます。これだけではよくわからないですよね。具体的に、どういう権利を主張することになるのか見ていきたいと思います。

どういう権利を主張することが考えられるか。

たとえば、自分が描いたイラストが勝手にほかの本に使われた場合、まずは許可なく複製されたとして複製権を主張することが考えられます。複製とは平たくいうとコピーのように同じものを作ることを言います。
また、自分が描いたイラストが勝手にインターネットのサイトに掲載された場合、公衆送信権送信可能化権を主張することが考えられます。
そして、自分が描いたイラストが勝手に立体的なキーホルダーにされた場合、翻案権を主張することが考えられます。
そのキーホルダーが譲渡された場合は、譲渡権を主張していくということが考えられます。

このようにキャラクターはアイディアとしては保護されないのですが、具体的表現となったところで著作権上のさまざまな権利を主張して保護をしていくことが可能になるのです。

以上にあげたのは一例にすぎませんが、アニメを作成した場合には、そのアニメを上映する権利を主張することができますし、着ぐるみにされた場合や写真に使われた場合など、それぞれの表現のされ方によって主張する権利が変わってきます。
ご自身ではどういう権利が侵害されているかわからない場合は、弁護士などの専門家に意見を聞いてみることをお勧めします

以上では、著作権者が主張できる権利を見てきましたが、著作権法には権利に制限を加えているものもあります。次回は、「権利の制限」について見ていきたいと思います。

長谷川千代

Writer 長谷川千代

弁護士
2010年司法試験合格(選択科目:知的財産法)。第二東京弁護士会所属。現在、後藤正志法律事務所に所属しているが、独立採算型をとっておりフリーランスといえる。民事事件から刑事事件まで広く取り扱っている。
・「フリーランスのための法律相談所

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