第9回 貯まる家計管理のフレームワーク「SOS」で、しっかり貯蓄しよう!

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"photo"by jarmoluk Pixabay

こんにちは。中小企業診断士の津田まどかです。
1歳2ヵ月になった娘が最近覚えたことは、名前が呼ばれた時に手を挙げてお返事することと、自分でフォークを使って食事することです。それだけでも母としては感動ものですが、これからたくさん言葉を覚えて会話が楽しめるようになるのかと思うと、ワクワクします。

子どもを育てるようになって、もっとも変化した行動は?

「出産前後の行動で、なにが変わった?」
もしそう聞かれたら、皆さんはなんと答えますか?

時間の使い方、仕事のやり方、休日の過ごし方、夫への接し方(笑)...いろいろな答えがでてきそうですね。中でも、もっとも多くの方が挙げるものに、お金の使い方があるのではないでしょうか?

「出産から大学を卒業させるまでにかかる子育て費用は2361万円」という統計データもあるとおり、子育てにはかなりのお金がかかります。しかも、子どもが大きくなればなるほど年間支出額も右肩上がり。したがって、比較的お金がかからない、子どもが小さな時期からある程度貯めておくことが必要です。さらに、老後資金やマイホーム資金なんてことまで考え始めると、気が遠くなりそうですよね。

「貯金しなくてはいけない―そんなことはわかっている。でもお金の管理が苦手」。
そんな方も、少なくないのではないでしょうか? ちなみに、私もそうでした。20代の頃をいま振り返ってみると、「明らかに散財していたなぁ」と思います。それでも、年齢を重ね、企業のコンサルティングをする職業に就き、一児の母となった私は、めったにほめてくれない夫が貯蓄額だけはほめてくれるぐらいにまで意識が変わりました(笑)。

貯まる家計体質になるために必要な3つの心構え

家計管理の方法はたくさんありますし、いわゆる貯蓄本も書店に行けば数え切れないほど並べられていますが、ここでは家計管理が苦手な貯められない人向けにお話します。

Simplify シンプルに
Objective 目的をもって
Share (家族間で)共有して

長続きさせるために「シンプルに」

家計管理というキーワードを聞くと、「ちゃんとやらなきゃ」、「使途不明金がでないようにしなきゃ」と始める前から完璧主義になってしまう方がいらっしゃるようです。残念ながら、そういう方は、始めてまもなく挫折してしまうでしょう。

家計簿をつけるにしても、あくまで貯めるための手段にすぎません。1円単位で全部を把握する必要なんてないですし、お金の流れをざっくり把握できればそれでOKなのです。家計簿をつけるのであれば、費目が細かすぎないシンプルなものをおすすめします。ちなみに私は結婚3年目ですが、2年連続こちらを使っています。

「家計簿なんてつけたくない」という方は、月ごとに予測できる収入と支出から可能貯蓄額を計算し、先に専用口座に移してしまう方法や、その月にコントロールできるお金を封筒に入れてそこから週ごとの予算に割り振り毎週財布に移す方法などでも、まったく問題ありません。最低限、以下の公式を知っておいてください。

【確実に貯蓄できる公式】収入-目標貯蓄額ー支出≧0

    ・目標貯蓄額は、手取り収入の2~3割程度が理想
    ・支出=固定費+変動費
    ・固定費:コントロールできない毎月きまって出ていくお金(家賃、通信費、生命保険料、水道光熱費、教育費など)
    ・変動費:コントロールできるお金(食費、日用品、娯楽費、交際費、医療費など)

もっとも重要なのは、コントロールできるお金がいくらなのかを把握し、その範囲で変動費支出を収めることです。

確実に貯めるために「目的をもって」

将来のために、今のうちに貯めておこう」程度の気持ちでは、なかなか貯められないのが実情です。人は、具体的にイメージできないことには、意識が向きにくいのです。そこで、目的別貯蓄をおすすめします。

例えば、毎月の最低貯蓄可能額(月ごとに貯蓄可能額に変動がある中で、これなら毎月貯められるという金額)を7万円と見積もったとします。その場合なら、マイホーム資金3万円、マイカー資金1万円、老後資金1万円、教育費2万円+児童手当という具合です。具体的な使い道が決まっていれば、貯めようという意識も強くなります

楽しみながら貯蓄するために、家族と「共有して」

私は、これがもっとも重要だと思っています。貯蓄は、自分一人で頑張ることではありません。しっかり貯めようと思ったら、家族、特に夫の協力は不可欠です。
そこで、家族会議を開くことをおすすめします。

「5年後には車を買い替えたいから、毎月○円必要だね」

「来年の夏休みに海外旅行に行くには、○月までに○円貯めたいよね」

「○年後までに、マンションの頭金○円貯めるぞ」

という具合に、家族の共通目標にしてしまうのです。もちろん、子どもとの意識共有は一部でも構いません。このように、家族全員のチーム戦で行けば、ぐっと貯めやすくなります。

私は、毎月家計簿の集計が終わったら、夫に見せています。合わせて、我が家の資産状況(累計貯蓄額など)も報告しています。このように意識を共有しているからか、私が「お昼外食しようか?」と言うと、「もったいないから、作るよ」とたしなめられてしまうこともしばしばです(笑)。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

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