photo By Padurariu Alexandru
今回は「どうしたら英語ができるようになりますか?」という、よく聞かれる質問に答えてみようと思います。
今では本屋さんに行けば、多くの英語の学習法に関する本が、その書店の1コーナーを占めるほど。長年英語を教えてきて、結局、語学学習は継続が一番!と感じていますが、大人が一定期間勉強しても思ったより上達しないときは、やはり学習法を見直す必要があります。
昔から数字が得意、スポーツが得意、国語が得意など人によって違いますよね。その違いは、その人の脳が何に一番反応して、興味をもつかによると私は思っています。
ここからは、代表的な3つのタイプ別学習法を解説していきます。
1. ステップ・バイ・ステップ型
文法事項を軸とし、現在、過去、未来と時制を抑えながら、ボキャブラリーを増やしていき、その使い方を会話で応用練習する、という大手英会話学校でも教えているやり方です。日本の中学、高校の英語でもこのような進み方をするので、日本の中学・高校で一度英語をやっている人なら、大人になって学び直すときに、実はこれが一番しっくりくる学び方だったりします。
2. パズル穴埋め型
特定の語学試験対策をしたい場合や、英語で読みたい本があるような場合がこのタイプであると考えています。
あるタスクを実行しながら、「どうしてこういう意味になるのか」を考えながら進んでいくので、すでにわかっている部分には一切触れずに、わからないところだけを学んでいきます。ボキャブラリーも、タスクをこなしながら増やしていきます。まさにパズルピースで穴を埋めていく感じで、全部の穴が埋まれば「できた!」と実感できます。
3. 経験から学ぶ実践型
こちらは、経験から学ぶタイプです。NHKのラジオ講座のような感じで、いろいろな会話例(スキット)を用意し、台本を読むように役割練習をしていきます。とはいえ、言い方によっての違い、発音、別のパターンの場合などなどひとつのスキットからでも学べることはたくさんあります。
会話例で使われる表現をどんどん覚えていくことになるので、やればやるほど、実際に英語を話す場面に直面したときに応用がききやすくなります。
ここに挙げたものはほんの一部で、実際に私が教える際にはこれらを組み合わせることもあります。ほかにも音楽の歌詞から学んだり、映画やドラマを見て学んだり、本を書き写して学んだりなど、個々の強みに合わせてさまざまな学び方があると思います。
言語学習は継続することが一番ですので、自分に一番合った学習法を見つけてください。
ボーダレス・マインドで行きましょう。
トップサムネイル:photo by Yuliya Libkina