マイナンバーがスタート! 生活やフリーランスの業務への影響をポイント解説〜前編

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photo by jon jordan via flickr

10月にはいって、マイナンバー関連のニュースも増えてきましたね。10月中旬からはマイナンバーのお知らせが始まります。自分とは関係ないと思っていた方も自分の番号を知ると、少し実感がわいてくるのではないでしょうか。受け取った番号を何に使ったらよいのか、制度開始にあたって押さえておきたいポイントを2回にわたってお届けします。

そもそも、マイナンバー制度とは?

まずは、基本となる制度の概要を確認しておきましょう。
国民ひとりにひとつずつ、マイナンバーと呼ばれる番号を割りあてるという仕組みだということはご存じの方も多いでしょう。では、それは何のためでしょうか。目的は、次の3つの分野での行政サービスの効率化です。

まずは社会保障関係。年金や雇用保険、医療保険や生活保護など、対象となる人が社会保障としてお金を受け取るような仕組みですね。マイナンバーを使うと、ほかにどんな給付を受けているかがすぐに分かるようになり、不正受給を防ぐことができます。

次に、税務関係。皆さんのお仕事でも関わりが深いであろう、確定申告の手続きはこの分野に該当します。確定申告書をはじめ、支払調書や給与支払報告書など、税金を計算するのに必要な書類にマイナンバーが記入されていると、行政の事務手続きの効率があがります。

3つ目は災害対策。災害時にはとくに、素早い対応をしてほしいですよね。マイナンバーの仕組みを整えておけば、誰が被災していて生活再建の手助けが必要なのか、すぐに把握することができます。

これまで、誰がどれくらい収入を得ているのかがわかる税務関係と、誰にいくら支給するかを決める社会保障関係は別々に処理されていました。マイナンバーを使って情報を連動させることで手続きが簡略化され、本当にもらうべき人にお金が渡りやすくなり、災害時にも役立てられるということで、この仕組みがつくられたのです。

自分のマイナンバーはどうやって分かる?

では、自分のマイナンバーは何番だろう?と思いますよね。そろそろ、皆さんの手元にもマイナンバーのお知らせが届く頃かと思います。マイナンバーのお知らせからカード入手までのプロセスは図の通りです。順番にご説明しましょう。

20151010_mynumber_3.jpgまず、10月5日時点の住民票の住所で番号を発行し、10月中旬以降、随時その住所あてに紙の通知カードが送られます。今、住んでいるところに住民票を移していない人は速やかに住民票を移しましょう。お知らせは「転送不可」の書留で送られてくるので、転居届を出していても今の住所には届きません。住民票のある市区町村または現在の住所の市区町村に確認し、新住所で受け取るための手続きを確認してください。
※東日本大震災の被災者、DVやストーカーの被害者、一人暮らしで長期入院をされている方など、やむを得ない理由で住民票のあるところで受け取れない方は住民票のある市区町村へ相談してください。詳しくはこちら

全員必須のプロセスは通知カードをもらったら終わりです。なくさないよう、大事に保管しておきましょう。個人番号カードが欲しい人はさらに申請手続きをします。申込書類を書いて郵送するか、スマートフォンの申請フォームに必要事項を入力します。

手続きが完了すると、カードができたことを知らせる通知書が届きます。この通知書と紙の通知カードと本人確認書類を持って、役所のマイナンバーの窓口(市区町村によって異なります)に行き、個人番号カードを受け取ります。

マイナンバーはひとりにひとつ、赤ちゃんからお年寄りまで全員に発行され、一生変わりません。亡くなった場合は欠番になります。

ちなみに、個人番号カードを取得すると、これまで利用していた住基ネットのカードは使えなくなります

個人番号カードはつくった方がいいの?

個人番号カードはICチップの入ったプラスチックのカードです。顔写真がついているので有効期限は10年(20歳未満は5年)です。

このカードは、つくらなくても構いません。発行手数料は今回、最初の発行に関しては無料なのでつくっておけばいいのですが、うっかり者な私は、そんな重要情報のつまったカードはあまり持ちたくないなと思ったり...。

でも、政府は個人番号カードの取得を推奨しています。どんなメリットがあるのでしょうか。

今後、さまざまな場面でマイナンバーが必要になります。たとえば、企業から支払調書を作成する目的でマイナンバーを求められたとき、紙の通知カードと身分証明書を見せる必要がありますが、顔写真付きの個人番号カードなら、それ自体が身分証明書になるため、1枚見せるだけで済みます。

また、再来年の2017年から、マイナポータルというサイトが使えるようになります。これは誰がいつ自分のマイナンバーを使ったのか、履歴を確認できるものです。このサイトは個人番号カードがないと利用できません。

さらに、自治体によっては、このカードが図書館の利用者カードとして使えたり、コンビニで住民票が発行できたりするようにもなります。顔写真付きの身分証明書としても使えるわけですから、運転免許や学生証、社員証のない人は重宝しますよね。

マイナンバー制度、概要はおわかりいただけたでしょうか。まず、やるべきことは住民票が現住所と違う人は住民票のある市区町村に確認して、通知カードを受け取れるように手配すること!

転職して健康保険が変わるときや退職してハローワークを利用するときなどは、マイナンバーが必要になります。マイナンバーが必要なときになって慌てることのないよう、早めに準備しておきましょう。

後編では、フリーランスの業務にも影響してくるかもしれない、税金関係の情報を中心にご紹介します。

マイナンバーについて、もっと詳しく知りたい方はこちら↓
内閣官房のサイト「マイナンバー 社会保障・税番号制度」http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/
本多小百合

Writer 本多小百合

ライター・Rhythmoon編集部メンバー
建材メーカーで広報誌や販促物の企画・製作・進行等に携わった後、ランドスケープ系の団体で主に機関紙の編集に従事。結婚を機に、全国どこでも働けることを目指してフリーランスライターを志し、目下独立準備中。リズムーンでは、同士であるフリーランスを目指す方を応援できたらと思っています!

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