外国人から「おかしな人」と思われないための2つの習慣

こんにちは。フリーランス映像翻訳者のキャッチポール若菜です。

みなさん、先週の2015年10月21日は何の日だったかご存知ですか? 映画ファンならお祝いをした人もいるかもしれない(!?)2015年10月21日はハリウッド映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの中で主人公のマーティが向かった未来の日付でした。

さて、私にとってあの映画の中で一番印象に残っているのが、主人公マーティの父、ジョージ・マクフライです。

へこへこした感じのダメ男のジョージ。ビフでなくても「おいおい、しっかりしろよ」と言いたくなってしまいます。それがビフを負かし、一転してカッコいい男へ変身。ダメ男のときのへこへこした感じ vs. カッコいい男になってからの落ち着きが、とても対照的にわかりやすく描かれていると感じます。

日本で外国人に接するときに、丁寧に、失礼がないように、と気を遣うあまり行き過ぎてしまい、ジョージのようにただの頼りのない人、またはおかしな人と思われてしまっている人を見ることがあります。客観的に映画を観ているときは気づけるけど、実際に自分がやってしまっていると気づかない習慣があるのではないかと思います。そう思われないために注意したい2つのポイントを紹介します。

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"Back In Time" by JD Hancock

1. しゃんと立ってしっかり話そう

海外の人が、日本女性の物まねをするのを見たことがありますか。
よくあるパターンが、くねくねと立ちながら高いねこなで声で「すごーい。かわいー。うふふふー」と笑う姿ですが、もちろんジョークなので、大げさで笑える類のものなのですが、同じ日本女性としては少し恥ずかしく感じることも多々あります。

確かに日本では高い声は女性らしさを象徴すると考えられており、決してネガティブなことではありません(※)。仕事でも、とくに電話などでは「オクターブ高めに喋るように」と研修を受けたことのある人も多いのではないでしょうか。ちなみにこの「オクターブ」、音楽をやっていた私としてはいつも抵抗を感じる表現でした。1オクターブって結構高いです。
※『Multilingualism, Second Language Learning, and Gender』Aneta Pavlenko著、Walter de Gruyter、2001年

とくに外国語で話そうとするときに、「丁寧に」という意識が働くと余計に、声が高くなっているように感じます。ころが、これが、海外では真剣に取り合ってもらえない要因になるかもしれないのです。

「アグリー・ベティ」より。00:11~"When I arrived in NY, with my curly hair and this voice, do you think anyone took me seriously?"「...こんな声で真剣に取り合ってもらえたと思う?」

ビデオの女優は、歌手でもあるバーナデット・ピータースさん。彼女のように、もともと声が高い人がそれを無理に低く下げるかは個人の選択だと思いますが、ここでもうひとつ意識したいのが、姿勢です。話している時に、ふらふらしていたり、背中が丸く自信がないような姿勢だったらどういった印象を与えるでしょうか。普通の姿勢で話すようにしていれば、それは個性として、いい意味で印象に残せると思います。

2.「笑い」に注意

2014年7月にサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド氏が来日した際に、インタビュアーの少年のポルトガル語に対して会場から笑いが起こったときに同氏が、「なぜ笑うんだ? すごく頑張ってるのに。笑うところじゃない」(4:21~4:30)とコメントする、ということがありました。

会場はこの少年が一生懸命なので微笑ましく思って笑っているのかもしれませんが、ロナウド氏には伝わらなかったようです。ほかにも日本では緊張したり、気まずかったりすると「笑う」ことがありますが、これも伝わらなければ相手は「なんで笑ってるんだろう?」と思うことになります。笑うべきところでないのに笑っている人ーーこれは「おかしな人」と思われるリスク大です。

さて、冒頭に触れたジョージ・マクフライですが、薄笑いを浮かべながら落ち着きなく立っていたのがダメ男の時。話し方にも落ち着きがあり、立ち姿もしっかりしているのがカッコいい男に変身してから、と、とてもわかりやすい表現ですよね。同じ人(役者)でもこれだけ変わる「印象」。

海外の人に会う時は少し意識してみると、第一印象を変えられるかもしれません。

ボーダレス・マインドでいきましょう。

トップサムネイル画像:"Alamo Square Movie Night" by Volker Neumann

キャッチポール若菜

Writer キャッチポール若菜

映像翻訳者
イースト・カロライナ大学 音楽学部を卒業後、外資系企業のマーケティング業に約8年間携わり、現在ではフリーランスで字幕翻訳、エンターテイメント系通訳業に従事。親族全員で5カ国の国籍が集まるインターナショナルな家族を持つ。リズムーンでは、「英語でつかむボーダレス・マインド」を連載中。
http://www.nlc-jp.com/

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