第5回「お金のための案件を手放す勇気がありません」

日頃から、会社社長やフリーランスが抱えるお悩みや問題を解決するためのアドバイスを行っている経営革新の女王ティアラが、その豊富な経験から働く女性のお悩みに本気でお答えします

20151113_pirikara_1.jpg

photo by Milanda Vigerova

こんにちは。中小企業診断士の津田まどかです。

とうとう臨月に入り、出産までのカウントダウンが始まった私ですが、未だに仕事とイヤイヤ期真っ只中の娘の育児で慌ただしく過ごす日々が続いています。自宅の大掃除や新生児を迎える準備など、やっておきたいことはたくさんあるのに全く手つかずの状態なので、せめて数日以内に入院グッズだけはまとめておこうと思いながら、キーボードを打っているところです。
さて、今回頂いているご質問です。

ご質問:「今後自分のやりたい仕事の割合を多くしていくために、安定収入目的で長く続けているレギュラー案件を手放したいと考えています。一方で、お世話になっている方たちに義理を感じており、なかなか言い出せません。(40代・フリーライターKさん)

ティアラの回答:クライアントにとってのダメージが最小限になるようなかたちで、仕事を手放す段取りをしましょう。

シフトチェンジをするために、いつかは決断しなければならない

私自身はコンサルタントとして独立して6年足らずですが、これまでを振り返ってみると転換期が何回かありました。

独立当初は、実績も何もない状態にもかかわらず仕事をいただけることがただありがたくて、何でもやりました。中には、収入面でわりに合わない仕事や正直つまらないと思ってしまうような仕事もありました。ですが、すべてはよい経験となりましたし、そういう意味では仕事や関係者の方に育ててもらったという気持ちが大きいです。

ところが、経験や実績を重ねると、いつのまにか高度なスキルが身につき、まわりに求められることもハイレベルになり、自分自身の中で新しいことをやってみたいというチャレンジ精神も出てきます。この段階でシフトチェンジをしてこそ、ビジネスパーソンとしての自分自身の価値を高めることができます。現状維持は後退に等しく、周りにどんどん追い抜かれるだけです。

ですが、今までお世話になった方々への恩義を感じており、期待に応えなくてはという気持ちも理解できます。そこで、クライアントに対しなるべく負担をかけない形で案件を手放す方法について、2つご紹介します。

方法① 引き継ぐことができる候補者を推薦する

Kさんはこれまでのライター歴の中で、同じライター仲間と人脈を築く機会はありましたか? もしあれば、今Kさんが手放そうとしている案件を安心して引き継げる方はいらっしゃいませんか?
私は、平日は娘と一緒に過ごしながら働いており、しかも妊娠中であるため仕事に割り当てられる時間が限定的です。すると、せっかくお仕事をご紹介いただきながらも、お断りせざるをえないこともでてきます。その際には、自分の代わりにその案件に対応できそうな方をご紹介する必要があるかどうかを先方に伺うようにしています。ただ断るのではなく、礼儀をもって誠実に対応する姿勢が大切であると考えるからです。

方法② 後任を育成しながら引き継ぐ

もし身の回りに仕事を引き継げそうな方がいらっしゃらない場合は、ご自身がいずれ離れる前提で後任を見つけていただくよう先方にお願いしてみるのも一つの手段です。後任の方が、Kさんと同じようなアウトプットができるようになるまでサポートする前提で、相談してみてはいかがでしょうか?

いずれの方法をとったとしても、Kさんの誠意はクライアントにもきっと伝わるはずです。

こちらのコーナーでは、皆さんのお悩みを募集します。仕事のこと、自分自身のこと、家族のことなど、密かに抱え込んでいるお悩みを打ち明けてみることで、新しい一歩を踏み出してみませんか? ご希望の方は、こちらからお送りください。

※出産のため、当連載はしばらくお休みをいただきます。

つだまどか

Writer つだまどか

元ネイリストの美容業界専門経営コンサルタント。中小企業診断士。
ネイリスト時代の1万人以上の接客経験と5年連続売上・利益ともに二ケタ成長させたマネージャー時代の経験を活かし、中小企業経営者やフリーランス向けにコンサルティング、講師、執筆活動を行っている。
http://ameblo.jp/tiara-madoka/

つだまどかさんの記事一覧はこちら