「小さな組織、大きな仕事」をテーマに活動するWebマーケター@福岡県

地方で働くってどんな感じ? 地域ならではのフリーランス事情を知りたい!
「地方フリーランス生活」では、自分らしいスタイルで働く地方フリーランサーに、地方で活動することのメリットやデメリットのほか、日頃心がけていることなどを伺います。今回は、福岡県を拠点に活動されているWebマーケター・川添祐樹さんにご登場いただきました。

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プロフィール

活動地域 福岡県
フリーランス歴 3年
職種 Webマーケター
経歴

フリーランスになる前は、サラリーマン、NPO法人、経済産業省調査官など、さまざまな仕事を経験。現在は「小さな組織、大きな仕事」をテーマに掲げ、スモールビジネス(小規模組織)向けにマーケティング支援を行っている。EvernoteアンバサダーやMindMeister公認エバンジェリストに就任しており、ビジネスや教育業界での普及活動にも力を入れている。
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現在のお仕事内容を教えてください。

Webサイトの運営コンサルティングやスタートアップ企業のマーケティング業務を行っています。2014年4月にEvernote公式アンバサダー(大使)に就任してからは、Evernoteのビジネス活用をテーマに全国で勉強会やセミナーを行っています。
また、2014年5月からはマインドマッピング作成ツール「MindMeister」の日本初のアンバサダーとして、ビジネスや教育業界で普及活動を始めました。普及活動の成果が認められ、2015年4月、世界初のMindMeister 公認エバンジェリストに就任することができました。

フリーランスになる前は、どのような仕事をされていましたか?

これまでいくつかの組織に属していろんな仕事を経験してきました。その内容は、某プロ野球球団の公式サイト等の運営、企業研修の営業やビジネススクールの運営、経済産業省でクールジャパン政策の推進などさまざまです。そのほか、これらの組織で働きながら、並行して子育て支援のNPO法人の仕事もしていました。
フリーランスになったのは、仕事と家族の時間をもっと調和させたいと思ったからです。仕事でクールジャパンの旗を上げておきながら、「自分の生活は全然クールではない」と感じたんです。

「小さな組織、大きな仕事」のテーマに行きついたきっかけや理由を教えてください。

今では小さな組織でも、IT技術を活かすことで大きな仕事ができるようになりました。私自身、組織に属していたときに実践していたこともあり、その技術を活用することで役に立ちたいと思ったからです。

EvernoteアンバサダーやMindMeister公認エバンジェリストに就任されたきっかけや、現在のお仕事との関連について教えてください。

Evernoteはブログがきっかけでした。ある日突然、ブログを見たEvernote社から打診があったんです。次の日からは仕事が一転し、とてもやりやすくなりました。
私は有名でなくても、Evernoteは随分認知されていたため、「公式アンバサダー」という肩書きで、ある程度の信用が得られたのだと思います。ブログ経由のお問い合せもたくさんいただきましたし、名刺にロゴを入れることで、営業時の名刺交換で話のネタになったり、その場でEvernoteの使い方をレクチャーしたりと、相手との距離感がぐっと縮まり、商談がしやすくなりました。

MindMeister公認エバンジェリストになったのは、ドイツにあるMindMeister本社に、「日本の市場を私に任せてほしい」と、ダメ元で英文メールを送ってみたところ、即OKをいただけたのがきっかけです。もしかしたら、Evernote社との関わりが信用担保になったのかもしれません。そうでなければ、きっと「どこのどいつだ?」で終わりだったと思います。今は、「mindmeister」の使い方講座を開催するなどエヴァンジェリストとして普及活動をしています。そのほか、国内ユーザーを増やすために「mindmeister.jp」という日本版のサイトを運営しています。

福岡県の糸島市に移住されたのはなぜですか?

もともとは福岡市内で暮らしていましたが、4年くらい前に家族で糸島市に移住しました。子どもたちが大きくなり、手狭になってきたのがきっかけです。まぁ、横のサイズは私も負けていませんけど(笑)。

働く土地を変えたことで、働き方やライフスタイルはどのように変化しましたか?

働き方はとくに変わりませんでしたが、新鮮な食材が手軽に手に入るようになったので、食事が楽しくなりました。糸島市に引っ越すまで、料理は妻任せでしたが、私も台所に立つようになりました。今では妻に教えを請いつつも、平日の昼以外は私がご飯を作っています。

糸島市で仕事をはじめるにあたって、苦労したことはありますか?

糸島市だからという理由では、苦労を感じたことはありませんが、軌道に乗るまでは1年半くらいかかりました。最初の頃は収入の波が激しくて、精神衛生上もよろしくない感じで。今思えば、当時はいつも「船酔い」 状態でしたね。

糸島市ならではの慣習がわからず苦労したというエピソードがあれば、教えてください。

もともと糸島市は学生時代に住んでいたので、住む分には苦労を感じたことはありません。人が少なく、時間の流れもゆっくり。山も海もあって、ほどよい田舎です。ただそんな静かな環境で仕事をしていると、「オレこのままでいいのか......」と、ふと疎外感を感じることもあります。
今ではメリハリをつけるために、午前中は糸島市にある自宅オフィスで、午後からは博多にあるオフィスに電車で移動して、夕方には糸島市に戻るスタイルをとっています。そうでもしないと、堕落したダメ人間になってしまう気がして。

地元と地元以外のクライアントの割合をお聞かせください。

国内(東京:東京以外=3:7):海外=8:2

仕事はどのように取ってきますか? 営業スタイルなど工夫は?

Evernote社とMindMeister社との繋がりの中で、マーケティングのノウハウを蓄積していきました。そこで得た情報を発信していると、仕事の依頼がいろんなところからやってくるようになり、今では紹介やリピートの方から多くご依頼をいただいています。
以前は、顧客獲得のためにブログで一生懸命に情報発信をしていましたが、おかげさまで今は営業ツールとしてのブログの役割は終えました。

遠方のクライアントとスムーズに仕事をするために心がけていることはありますか。

クライアントとの連絡手段の比率は、「チャット(またはメッセンジャー)」「ビデオチャット」「リアルで会う」の順で高く、電話は互いの時間を奪い合うので使っていません。そのほか、クライアントと上下関係をつくらないように心がけています。「何か仕事をください、頼みます!」という姿勢で仕事をもらっても、後々しんどくなりますから。

糸島市ならではのリフレッシュ法は?

晴れた日には早々に仕事を切り上げて、近くの山でトレイルランニングをしています。5分で息が切れてしまいますが、自然の中を駆け抜ける「スカッとさわやか」な爽快感は何ものにも代えがたいものがあります。

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トレイルランニングを楽しむ川添さん

現在の課題がございましたらお聞かせください。

最新の情報や面白いヒトやモノに触れられるリアルな機会の絶対数が少ないことです。糸島市では、東京にはかないっこありません。でも、これは課題ではなく「ないものねだり」かもしれません。

今後の目標をお聞かせください。

とくに目標は立てていませんが、その日一日を大事にしたいと考えています。

最後に、糸島市で働くことに興味のあるフリーランサーへ一言お願いします。

くれぐれも「船酔い」 にはご注意ください(笑)。それと、糸島市へ来られたときには、おいしい海鮮丼でも食べにいきましょう! 福岡空港から電車一本(44分)で糸島市に着きますよ。

※この連載のバックナンバーはこちらからご覧ください。
※次回の「地方フリーランス生活」は4月11日(月)更新予定です。
南條祐弥

Writer 南條祐弥

ライター・Rhythmoon編集部メンバー
児童文化や女性のライフスタイルの分野を得意とする、大阪在住のフリーランスライター。コラムやシナリオを執筆するほか、書籍の編集協力、取材レポートの提供なども行なっている。リズムーンでは、地方で働く女性フリーランサーの多様なライフスタイルを発信中。趣味は絵本を読んだり、映画を観たり。ハイキングに出かけるのも好き。
http://ameblo.jp/original-ehon/

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