立夏の薬膳:消耗に備えて体力を蓄える「そら豆ガーリック醤油炒め」

こんにちは。国際中医薬膳師のムラカミレイコです。前回ご紹介した性味、帰経のモノサシを日々の献立にどのように取り入れるか、について具体的にご紹介していきます。

今回の四立の薬膳の季節は立夏。そして選んだ主となる食材はそら豆です。スーパーでもさやのままや豆の状態のものを多く見かけるようになりました。まさに今が旬のそら豆ですが、その性味と帰経は、

性:平
味:甘
帰経:脾、胃

となっています。

効能としては、ジメジメと身体の中にある無駄な水分から起きるむくみを軽減したり、エネルギーの補給をしたりする作用があるといわれています。このように性味と帰経だけでなく、効能も重要な要素です。食事の方針が決まればそれを実現させるために必要な効能をもつ食材を選び、性味と帰経で全体のバランスをみることができます。

自分を取り巻く立夏という季節について、もう少し詳しくみていきましょう。

夏に負けない身体づくりが大切

寒さが残る春から、気温が上がり始める夏の始まりの立夏。心地よい風を感じながら外で食べるお弁当......考えるだけでわくわくするような季節をたっぷり楽しみたいですが、湿度と暑さは次第に上昇し、まもなく夏本番を迎えることとなります。汗や体温調整などで体力を消耗し始める前に、体内のバランスを整え、夏に負けない身体作りを意識することが大切です。そこで、「消耗に備え体力を蓄える」を今回の立夏の薬膳の指針としました。

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立夏のレシピ「そら豆ガーリック醤油炒め」

今回ご紹介するのは、そら豆とにんにくと醤油で簡単に作れる「そら豆ガーリック醤油炒め」。ハワイでよくおつまみとして人気のスパイシーガーリック枝豆をイメージした一品です。

初夏が旬のそら豆の性は、温めるでも冷やすでもない「平」、食物を栄養に転換する脾に入りエネルギーを蓄える力をつけてくれ、体内の不要な水分の排出を促してくれます。にんにくの性は「温」。温める作用があり、梅雨やクーラーによって冷えやすい時期におすすめです。このように組み合わせて性味のバランスを作っていくのも調理のひとつです。

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そら豆ガーリック醤油炒め

<材料>
そら豆 7房程度(20粒前後)
にんにく 1〜2片 (お好みで)みじん切り
生姜 1片 みじん切り
ごま油 大さじ1

調味料:

醤油 大さじ2
水 大さじ2
砂糖 大さじ1
唐辛子 お好みで(なくてもOK)


<作り方>

1)そら豆はさやから取り出し、切れ目を入れて塩茹でしておく(2〜3分)。切れ目を入れておくことで、火が入りやすくなるのと、あとで炒めた時に外の皮が簡単に剥けやすくなり食べやすくなります。
2)調味料の醤油、水、砂糖をよくまぜておく。
3)熱したフライパンに胡麻油を入れ、みじん切りしたニンニクを香りが出てきはじめたら、茹でておいたそら豆と生姜を入れ、油をコーティングさせるようにさっと炒める。外の皮がぱりっとしたら、あわせておいた調味料をまわし入れ、そら豆に和えるように混ぜて完成。お好みで唐辛子を入れてもよい。あまり炒めすぎると皮が取れたり崩れたりしてしまうので、何度か混ぜたら、皿に盛りつける。


◎ レモンなどの柑橘を振りかけても夏にさっぱりと食べやすくなります

◎ 多めに作っておいて作り置きおつまみとしてもおすすめです

◎ 甘いのが苦手な方は、砂糖を入れないバージョンでもお試し下さい

◎ 倍で薄めたダシ醤油などで作っても美味しいです

いかがでしたか? 旬のそら豆を使ってぜひ作ってみてくださいね。次回は、立秋の8月7日にお届けします。お楽しみに!

ムラカミレイコ

Writer ムラカミレイコ

日本、香港、カナダで育つ中、言葉や文化の違いの中でそれぞれが暮らすということ、に興味をもつ。カナダの大学を卒業後、日本に戻り、ITコンサルティング会社の研究開発部門に勤務。退職後、中医学を軸とした薬膳を学び、国際中医薬膳師の資格を取得。時間を見つけては、国内外問わず知り合いを訪ね、
その土地の暮らし方、食文化と出会う旅を続けている。
身体は食べ物で直すより、食べ物への意識で直す、を推奨する。柑橘の時期は愛媛県大三島の様々な種類の蜜柑の販売をしたり、旅に便利な物を密かに開発したりも。

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